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公開番号2024049966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156508
出願日2022-09-29
発明の名称フィルム切断用円形刃
出願人オルファ株式会社
代理人個人
主分類B26D 1/14 20060101AFI20240403BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】高い精度で円形刃を装置側に取り付ける。円形刃の刃付けにおける切り刃精度を向上させ、加工を容易とする。
【解決手段】フィルム切断用の円形刃1であって、円板状の円形刃本体2と、この円形刃本体2に取り付けられる樹脂部3とを備える。円形刃本体2の外周部には、フィルムを切断するための刃部21が形成される。円形刃本体2の中心には、この円形刃本体2の厚さ方向に貫通する貫通孔22が形成される。樹脂部3は、貫通孔22の側縁を覆うようにして、円形刃本体2の表面に取り付けられる。樹脂部3には、円形刃1を、フィルム切断用の切断装置に取り付けるための取付孔4が形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フィルム切断用の円形刃であって、
円板状の円形刃本体と、この円形刃本体に取り付けられる樹脂部とを備えており、
前記円形刃本体の外周部には、前記フィルムを切断するための刃部が形成されており、
前記円形刃本体の中心には、この円形刃本体の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、
前記樹脂部は、前記貫通孔の側縁を覆うようにして、前記円形刃本体の表面に取り付けられており、
前記樹脂部には、前記円形刃を、前記フィルム切断用の切断装置に取り付けるための取付孔が形成されている
円形刃。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記樹脂部は、前記円形刃本体の一面側に配置される第1樹脂板と、前記円形刃本体の他面側に配置される第2樹脂板とを有しており、
前記第1樹脂板の略中心部には、前記取付孔の一部を構成する第1孔部が形成されており、前記第1孔部の周縁には、前記貫通孔の内部に嵌合される第1ボスが形成されており、
前記第2樹脂板の略中心部には、前記第1孔部と同軸とされた第2孔部が形成されており、前記第2孔部は、前記第1ボスの外側に嵌合し、これによって、前記第1樹脂板の表面と前記第2樹脂板の表面との間に前記円形刃本体を挟み込んで保持できるようになっている
請求項1に記載の円形刃。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム切断用のスリッタ(切断装置)に装着されてフィルムを切断するための円形刃に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のように、円形刃を用いてフィルムを切断するためスリッタが知られている。このスリッタでは、フィルムを所定量切断するごとに円形刃を間欠的に回転させることにより、円形刃上の別の位置で切断を行うことができる。円形刃を連続的に回転させつつフィルムを切断するスリッタも知られている。
【0003】
ところでスリッタにおいては、フィルムと円形刃との接触位置(空間上での位置)や接触角を維持するためには円形刃の位置精度が極めて高くなければならない。フィルムと円形刃との接触位置や接触角が変化すると、フィルム切断性能に影響する可能性がある。
【0004】
一般に、円形刃の軸心位置には、装置側(軸側)に装着するために取付孔が形成される。この形成には通常機械加工が用いられる。しかしながら、機械加工の加工精度によっては、スリッタ用円形刃として十分な位置精度が出ないことがあるという問題がある。すなわち、従来の技術では、円形刃の位置精度について改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-164955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、円形刃をプレス加工で製造することができれば、量産性が向上し、製造コストを下げることができる。しかしながらプレス加工の加工精度は、バリなどの影響により一般的に低く、前記した位置精度の条件を満たすことが難しい。また、プレスを用いる場合、打ち抜きの容易性のために肉厚を薄くする必要があるが、肉厚を薄くすると刃付け加工の作業工程が煩雑化し、しかも加工精度が低くなるという問題もある。
【0007】
本発明は、前記した状況に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、円形刃に対する機械加工の精度が不十分であっても、高い精度で円形刃をスリッタに取り付けることができる技術を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、円形刃の刃付け加工における加工精度を向上させるとともに加工を容易とする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の項目に記載の発明として表現することができる。
【0009】
(項目1)
フィルム切断用の円形刃であって、円板状の円形刃本体と、この円形刃本体に取り付けられる樹脂部とを備えており、前記円形刃本体の外周部には、前記フィルムを切断するための刃部が形成されており、前記円形刃本体の中心には、この円形刃本体の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記樹脂部は、前記貫通孔の側縁を覆うようにして、前記円形刃本体の表面に取り付けられており、前記樹脂部には、前記円形刃を、前記フィルム切断用の切断装置に取り付けるための取付孔が形成されている円形刃。
【0010】
(項目2)
前記樹脂部は、前記円形刃本体の一面側に配置される第1樹脂板と、前記円形刃本体の他面側に配置される第2樹脂板とを有しており、前記第1樹脂板の略中心部には、前記取付孔の一部を構成する第1孔部が形成されており、前記第1孔部の周縁には、前記貫通孔の内部に嵌合される第1ボスが形成されており、前記第2樹脂板の略中心部には、前記第1孔部と同軸とされた第2孔部が形成されており、前記第2孔部は、前記第1ボスの外側に嵌合し、これによって、前記第1樹脂板の表面と前記第2樹脂板の表面との間に前記円形刃本体を挟み込んで保持できるようになっている項目1に記載の円形刃。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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