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公開番号2023143772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-06
出願番号2023035195
出願日2023-03-08
発明の名称被膜剥離装置および被膜剥離方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20230928BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】
被膜付きフィルムからブラシロールによって被膜を剥離するに際し、ブラシロールへの剥離物堆積による剥離性の悪化や、剥離した被膜がベースフィルムへ再付着すること、を抑制する 被膜付きフィルムからの被膜剥離装置および被膜剥離方法を提供する
【解決手段】
本発明の被膜付きフィルムからの被膜剥離装置は、
基材フィルムの少なくとも片面に被膜が形成された被膜付きフィルムから当該被膜を剥離するための装置であって、上記被膜付きフィルムの上記被膜が形成された面に接触して、上記被膜を剥離する剥離部と、上記被膜付きフィルムから剥離されて上記剥離部に付着している上記被膜を、上記剥離部から除去する清掃部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムの少なくとも片面に被膜が形成された被膜付きフィルムから当該被膜を剥離するための装置であって、
前記被膜付きフィルムの前記被膜が形成された面に接触して、前記被膜を剥離する剥離部と、
前記被膜付きフィルムから剥離されて前記剥離部に付着している前記被膜を、前記剥離部から除去する清掃部と、
を備えた、被膜剥離装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記剥離部が、前記被膜付きフィルムに回転しながら接触するブラシロールである、請求項1の被膜剥離装置。
【請求項3】
前記清掃部が、前記剥離部の前記被膜付きフィルムと接触している箇所とは異なる箇所
に接触する粘着ロールあるいは粘着シートである、請求項1または2の被膜剥離装置。
【請求項4】
前記清掃部が、前記剥離部の前記被膜付きフィルムと接触している箇所とは異なる箇所に接触する布帛である、請求項1または2の被膜剥離装置。
【請求項5】
前記清掃部が、前記剥離部の前記被膜付きフィルムと接触している箇所とは異なる箇所に液体を吹き付けるノズルを有する、請求項1または2の被膜剥離装置。
【請求項6】
基材フィルムの少なくとも片面に被膜が形成された被膜付きフィルムを搬送させながら、前記被膜付きフィルムから前記被膜を剥離する方法であって、
搬送されている前記被膜付きフィルムの前記被膜が形成されている面に剥離部を接触させて、当該剥離部で前記被膜を剥離しながら、前記被膜付きフィルムから剥離されて前記剥離部に付着している前記被膜を、前記剥離部の前記被膜付きフィルムと接触している箇所とは異なる箇所で除去する、被膜剥離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂フィルムの表面の被膜を効率よく除去することができる、被膜剥離装置および被膜剥離方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチックは様々な分野に利用されている一方、マイクロプラスチックなど海洋汚染の原因物とされ、プラスチックによる環境負荷低減が急務となっている。
【0003】
また近年、IoT(Internet of Things)の進化により、コンピュータやスマートフォンに搭載されるCPUなどの電子デバイスが増加し、それに伴い、電子デバイスを駆動するために必要な積層セラミックコンデンサー(MLCC)の数も急激に増加している。このMLCCの一般的な製造方法は、プラスチックの基材フィルム上に離型層を形成した離型フィルムをキャリアシートとして使用し、その離型フィルム上にセラミックグリーンシート層を形成する工程と、そのセラミックグリーンシート層を剥離してセラミックグリーンシートとする工程がある。
【0004】
この工程において、セラミックシートが剥離された離型フィルムは不要物として廃棄されることとなる。すなわち、近年のMLCC数量の急激な増加に伴う離型フィルムの廃棄物増大が環境問題になっており、プラスチックの基材フィルム再利用に向けた取り組みが活発化してきている。
【0005】
廃棄された離型フィルムを再利用するには、回収/粉砕/樹脂チップにした後、再溶融して製膜を行うことで再生フィルムを得ればよい。
【0006】
しかし、離型フィルムに含まれる離型層の成分は、離型性の観点から、一般的には基材フィルムを構成する成分とは異なる組成であるため、離型層が付いた離型フィルムを粉砕し、樹脂チップにした後、再溶融して製膜すると、離型層の成分が異物として存在するため、安定製膜をすることが困難となる。
【0007】
また、製膜できたとしても、得られたフィルムは、離型層が異物として存在していることから、フィルムの着色や、表面組成の変化により、品質劣化が避けられず、元の基材フィルムと同等レベルの品質のフィルムへ再生することができない。
【0008】
したがって、離型フィルムを再生フィルムとしてリサイクルするためには、離型フィルムに含まれる離型層の成分を再生フィルムの品質として問題ないレベルの極微量の残渣にまで除去することが必要である。
【0009】
そして、回収/粉砕/高純度の樹脂チップを得た後、再溶融して再生フィルムとしてリサイクルすることを、環境負荷を増大させることなく、低コストで長期間にわたり、循環させることが望まれるが、これらの実現は極めて困難である。
【0010】
特許文献1では、離型フィルムから離型成分を除去する方法として、基材フィルムと離型層との間に、水溶性樹脂層を形成した離型フィルムを使用して、温水槽に浸漬させた後に離型フィルム表面をブラシロールで擦過させて、離型層を剥離する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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