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公開番号2023079122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192593
出願日2021-11-26
発明の名称ステアリングホイール
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20230531BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】発泡ポリウレタン被覆自体の耐光性を効率的に高めて、塗料による塗膜を無くし、もって塗膜形成に要する手間、時間及びコストを削減する。
【解決手段】ステアリングホイールの発泡ポリウレタン被覆1は、ベースポリオール91質量部に対して顔料が10~25質量部、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が1~3質量部、ヒンダードアミン系の光安定剤が0.8~2.5質量部、該紫外線吸収剤と該光安定剤との合計が2.7質量部以上であるように配合され、さらにポリイソシアネートが配合されたポリウレタン材料により発泡成形されたものである。同被覆1は、高発泡のコアフォーム2と低発泡のスキン層3とを含むインテグラルスキンフォームである。スキン層3は表面で無発泡であり、スキン層3の厚さは50μm以上であり、スキン層3の表面は、塗料による塗膜を備えず、前記顔料による色彩を呈する製品表面である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯金と、芯金のリング部を被覆する発泡ポリウレタン被覆とを備えるステアリングホイールにおいて、
発泡ポリウレタン被覆は、ベースポリオール91質量部に対して顔料が10~25質量部、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が1~3質量部、ヒンダードアミン系の光安定剤が0.8~2.5質量部、該紫外線吸収剤と該光安定剤との合計が2.7質量部以上であるように配合され、さらにポリイソシアネートが配合されたポリウレタン材料により発泡成形されたものであり、
発泡ポリウレタン被覆は、高発泡のコアフォームと低発泡のスキン層とを含むインテグラルスキンフォームであり、
スキン層は、表面で無発泡であり、表面から深くなるにつれて発泡が増え、比重が表面での比重の90%に低下した深さまでがスキン層であり、スキン層の厚さは50μm以上であり、
スキン層の表面は、塗料による塗膜を備えず、前記顔料による色彩を呈する製品表面であることを特徴とするステアリングホイール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、芯金のリング部を被覆する発泡ポリウレタン被覆を備えたステアリングホイールに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のステアリングホイールの多くは、芯金のリング部を被覆する高分子被覆を備えている。高分子被覆には種々のものがあるが、近年では、ポリオール成分とポリイソシアネート成分との反応射出成形(RIM)による発泡ポリウレタン被覆が主流である。ウレタン架橋されたポリウレタン被覆は、本来的には、耐久性、耐摩耗性などの諸特性に優れている。
【0003】
しかし、ポリウレタン被覆は耐光性が低く、特にステアリングホイールでは太陽光に晒されるため、紫外線により分解して変色を起こしやすい。また、発泡ポリウレタン被覆の表面には発泡による気泡穴が現れて、外観不良となる。そこで、紫外線遮断による変色の防止と気泡穴の隠蔽のために、発泡ポリウレタン被覆の表面に塗料による塗膜を形成する必要がある。この塗膜の形成方法として、予めキャビティ面に塗料を塗った金型に前記RIM成形を行い、ポリウレタン被覆の表面に塗料を移し取るインモールドコート法が行われる(特許文献1,2)。
【0004】
インモールドコート法は、成形後の塗装にかかる手間、時間及びコストを削減するが、成形前のキャビティ面に塗料を均一に塗る工程に手間、時間及びコストがかかる。また、金型の合わせ面に塗料バリが生じることもあり、それを除去する仕上工程にも手間、時間及びコストがかかる。
【0005】
なお、特許文献3には、熱可塑性エラストマーと発泡剤とからなる発泡性熱可塑性エラストマーを、金型キャビティー内に射出して発泡させて、RIM発泡ウレタンと同等のソフト感を有するステアリングホイールを製造する方法が記載されている。また、エラストマーに紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系化合物等)・光安定剤(ヒンダードアミン化合物)を加えるのが望ましいことも記載されているが、それらの添加量の記載はなく、それらを添加した実施例の記載もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-96563号号公報
特開2001-138355号公報
特開2001-191355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、ステアリングホイールの発泡ポリウレタン被覆自体の耐光性を効率的に高めて、塗料による塗膜を無くし、もって塗膜形成に要する手間、時間及びコストを削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、芯金と、芯金のリング部を被覆する発泡ポリウレタン被覆とを備えるステアリングホイールにおいて、
発泡ポリウレタン被覆は、ベースポリオール91質量部に対して顔料が10~25質量部、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が1~3質量部、ヒンダードアミン系の光安定剤が0.8~2.5質量部、該紫外線吸収剤と該光安定剤との合計が2.7質量部以上であるように配合され、さらにポリイソシアネートが配合されたポリウレタン材料により発泡成形されたものであり、
発泡ポリウレタン被覆は、高発泡のコアフォームと低発泡のスキン層とを含むインテグラルスキンフォームであり、
スキン層は、表面で無発泡であり、表面から深くなるにつれて発泡が増え、比重が表面での比重の90%に低下した深さまでがスキン層であり、スキン層の厚さは50μm以上であり、
スキン層の表面は、塗料による塗膜を備えず、前記顔料による色彩を呈する製品表面であることを特徴とするステアリングホイール。
【0009】
ここで、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の配合量の下限は、好ましくは1.5質量である。同配合量の上限は、好ましくは2.5質量部である。
【0010】
光安定剤の配合量の下限は、好ましくは1質量以上である。同配合量の上限は、好ましくは2質量部である。
(【0011】以降は省略されています)

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