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公開番号2025149943
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2025048454
出願日2025-03-24
発明の名称軟包装材用シート
出願人特種東海製紙株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20251001BHJP(積層体)
要約【課題】
軟包装用の包装装置において、包装加工時に破れなどの加工不良が発生しにくい、紙素材を用いた軟包装材用シートを提供すること。
【解決手段】
紙基材の少なくとも片面にヒートシール層を備えるシートであり、JIS K7128-3(1998)に基づく直角形引裂法(試験速度毎分200±20mm)において、横方向の最大引裂き荷重Fが4.6N以上、かつ最大引裂き荷重の縦/横の比が1.6以下である、軟包装材用シート。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
紙基材の少なくとも片面にヒートシール層を備えるシートであり、JIS K7128-3(1998)に基づく直角形引裂法(試験速度毎分200±20mm)において、横方向の最大引裂き荷重Fが4.6N以上、かつ最大引裂き荷重の縦/横の比が1.6以下である、軟包装材用シート。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
縦方向の最大引裂き荷重Fが6.5N以上である、請求項1に記載の軟包装材用シート。
【請求項3】
前記紙基材を構成する原料パルプに占める針葉樹パルプの割合が95質量%以上である、請求項1または2に記載の軟包装材用シート。
【請求項4】
前記紙基材の坪量が25~50g/m

である、請求項1に記載の軟包装材用シート。
【請求項5】
ヒートシール層がフィルムである、請求項1に記載の軟包装材用シート。
【請求項6】
ヒートシール層がドライラミネート層である、請求項1に記載の軟包装材用シート。
【請求項7】
紙の存在割合が51質量%以上である、請求項1に記載の軟包装材用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟包装材用シートに関するものであり、特にピロー包装に適した強度物性を有する軟包材用シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
軟包装は、柔らかい素材により構成される形状変更可能な包装であり、食料品、日用品、医療品といった幅広い分野で利用されている。中でもピロー包装は、省スペース、高速加工が可能、仕上がりが美しいといった利点から、包装手段として広く利用されている。軟包装用の包装材は、軽量で丈夫であることが求められ、一般にはポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンといったプラスチックフィルム類を用途に応じて単独又は複数種類積層したものが用いられている。
【0003】
一方で、石油由来のプラスチック使用量の削減が社会的に求められており、軟包装の分野においても環境負荷を低減できる材料として紙素材を使用した包装材の需要が高まっている。一方で、紙素材はプラスチックフィルム系素材と比較して酸素バリア性、強度といった観点で劣っていることから、これらの物性を改良する技術開発が進められている。
【0004】
技術開発の例として、例えば、特許文献1には、製袋機で製袋可能な軟包装材用紙を提供することを目的として、紙基材と、少なくとも一方の最表面にヒートシール層を有し、当該紙基材が、厚さ25μm以上100μm以下であり、MD方向のヤング率が3GPa以上15GPa以下である軟包装材用紙が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、ヒートシール層が積層された領域の折り目による亀裂の抑制効果及び耐水性に優れるヒートシール紙を包装材として提供することを目的として、針葉樹未晒クラフトパルプを主成分とする紙基材と、当該紙基材の片面に積層されるヒートシール層とを備えており、当該紙基材における流れ方向の耐折強度が500回以上1,000回以下であり、幅方向の耐折強度が80回以上200回以下であるヒートシール紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-138252号公報
特開2023-107689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
軟包装は、工業的には包装装置を用いて実施されており、省スペース、高速加工が可能、仕上がりが美しいといった利点から、ピロー包装において広く利用されている。
【0008】
しかし、上記のように、軟包装用の包装材としては、通常、プラスチックフィルム類が使用されており、これを紙素材に置き換えた場合に、シートとしての挙動が紙とプラスチックフィルムでは異なることから、紙素材を用いた包装材をプラスチックフィルム用の包装装置で用いることは容易ではない。
【0009】
特に、ピロー包装では包装機械上で包装材を連続的に内側に折り込んでいく工程があり、シートに対して一定方向に安定的に力がかかるのではなく、横などの異方向からも応力がかかる。プラスチックフィルムは柔軟性が高くて伸びることから、この応力を容易に吸収することができるが、紙素材はプラスチックフィルムと比較して伸びにくい、破れやすいといった性質があり、ピロー包装の際に皺が入りやすい、破断しやすいといった問題があった。
【0010】
また、ピロー包装においては前述のシートを折りこんでいく工程においてセーラーフォーマーと呼ばれる金具に沿ってシートを搬送していくが、紙素材においては張力がかかるとセーラーフォーマーのエッジ部に接触した部分が金属に押し付けられることで紙の流れ方向に裂けやすく、これを解消するために張力を下げると包装に皺が寄りやすいため、紙素材を用いた包装材を使用する場合は、包装機械の調整が非常にシビアで加工が難しいという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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