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公開番号
2025141458
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041400
出願日
2024-03-15
発明の名称
積層フィルム及び画像表示装置
出願人
株式会社ダイセル
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250919BHJP(積層体)
要約
【課題】耐擦傷性に優れた積層フィルムを提供する。
【解決手段】基材層と、前記基材層の上に形成され、前記基材層とは反対側が凹凸面である樹脂層とを有し、前記凹凸面の凸部平均面積占有率が6%以上であり、B1/A1が0.80以上、B2/A2が0.60以上、B3/A3が0.60以上、B4/A4が0.60以上である、積層フィルム(A1、A2、A3及びA4は、それぞれ、耐摩耗試験前の前記凹凸面のRa、Rz、Rc及びRzjisであり;B1、B2、B3及びB4は、それぞれ、耐摩耗試験後の前記凹凸面のRa、Rz、Rc及びRzjisである)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、前記基材層の上に形成され、前記基材層とは反対側が凹凸形状を有する凹凸面である樹脂層とを有し、
前記凹凸面の表面形状を光干渉式表面形状測定装置により測定面積189.46μm×252.5μmで測定したときの、高さ0.3μm以上の凸部の平均面積占有率が、6%以上であり、
前記凹凸面に対して、摩耗輪を用いて荷重750g、摺動距離5cm、摺動速度40往復/分、及び往復回数100回の条件で耐摩耗試験を行ったときに、下記(a)~(d)のうち1以上を満たす、積層フィルム。
(a)B1/A1 ≧ 0.80
(b)B2/A2 ≧ 0.60
(c)B3/A3 ≧ 0.60
(d)B4/A4 ≧ 0.60
(式(a)~(d)中、
A1は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の二次元平均粗さRaであり;
B1は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の二次元平均粗さRaであり;
A2は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の最大高さRzであり;
B2は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の最大高さRzであり;
A3は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の平均凹凸高さRcであり;
B3は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の平均凹凸高さRcであり;
A4は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の10点平均粗さRzjisであり;
B4は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の10点平均粗さRzjisである。)
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記耐摩耗試験により生じる幅0.1mm以上長さ1.0mm以上の傷の本数が、5本以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
JIS K 5600-5-4:1999に準拠して測定される鉛筆硬度が、H以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項4】
全光線透過率が、85%以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項5】
ヘーズが、5%以上35%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記樹脂層が、微粒子を含む、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記微粒子の平均粒径が、1μm以上16μm以下である、請求項6に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記樹脂層に含まれるベース樹脂の屈折率と前記微粒子の屈折率との差が、0.00以上0.10以下である、請求項6に記載の積層フィルム。
【請求項9】
前記樹脂層が、平均粒径200nm以下のナノ粒子を含む、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項10】
前記基材層が、ポリエステルフィルムである、請求項1に記載の積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は積層フィルム及び画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
表面に凹凸形状を有するフィルムは、撥水フィルム、アンチグレアフィルム、及びタッチパネル用の書き味向上フィルムなどに広く利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表面に大突起及び小突起を特定の密度で存在させることにより、鉛筆又はペンで紙に書くときの感覚に近い書き味の得られる書き味向上フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-097670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来品の耐擦傷性は十分とはいえず、特許文献1に記載された書き味向上フィルムは、タッチペンでの入力を繰り返すと、表面に傷が付いたり、摩耗により表面凹凸が擦り減って徐々に所望の書き味が得られなくなったりすることがあった。
【0006】
本開示の課題は、耐擦傷性に優れた積層フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討を重ねた。その結果、積層フィルム表面の凸部の面積占有率を調整することで、積層フィルムの耐擦傷性を向上し得ることを見出した。すなわち、本開示の要旨は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕
基材層と、前記基材層の上に形成され、前記基材層とは反対側が凹凸形状を有する凹凸面である樹脂層とを有し、
前記凹凸面の表面形状を光干渉式表面形状測定装置により測定面積189.46μm×252.5μmで測定したときの、高さ0.3μm以上の凸部の平均面積占有率が、6%以上であり、
前記凹凸面に対して、摩耗輪を用いて荷重750g、摺動距離5cm、摺動速度40往復/分、及び往復回数100回の条件で耐摩耗試験を行ったときに、下記(a)~(d)のうち1以上を満たす、積層フィルム。
(a)B1/A1 ≧ 0.80
(b)B2/A2 ≧ 0.60
(c)B3/A3 ≧ 0.60
(d)B4/A4 ≧ 0.60
(式(a)~(d)中、
A1は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の二次元平均粗さRaであり;
B1は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の二次元平均粗さRaであり;
A2は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の最大高さRzであり;
B2は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の最大高さRzであり;
A3は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の平均凹凸高さRcであり;
B3は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の平均凹凸高さRcであり;
A4は、前記耐摩耗試験前の前記凹凸面の粗さ曲線要素の10点平均粗さRzjisであり;
B4は、前記耐摩耗試験後の前記凹凸面の粗さ曲線要素の10点平均粗さRzjisである。)
〔2〕
前記耐摩耗試験により生じる幅0.1mm以上長さ1.0mm以上の傷の本数が、5本以下である、〔1〕に記載の積層フィルム。
〔3〕
JIS K 5600-5-4:1999に準拠して測定される鉛筆硬度が、H以上である、〔1〕又は〔2〕に記載の積層フィルム。
〔4〕
全光線透過率が、85%以上である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔5〕
ヘーズが、5%以上35%以下である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔6〕
前記樹脂層が、微粒子を含む、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔7〕
前記微粒子の平均粒径が、1μm以上16μm以下である、〔6〕に記載の積層フィルム。
〔8〕
前記樹脂層に含まれるベース樹脂の屈折率と前記微粒子の屈折率との差が、0.00以上0.10以下である、〔6〕又は〔7〕に記載の積層フィルム。
〔9〕
前記樹脂層が、平均粒径200nm以下のナノ粒子を含む、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔10〕
前記基材層が、ポリエステルフィルムである、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔11〕
タッチパネル用書き味向上フィルムである、〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の積層フィルム。
〔12〕
〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の積層フィルムと、前記積層フィルムの少なくとも片面に配置された保護フィルムとを有する、積層シート。
〔13〕
〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の積層フィルムと、前記積層フィルムの少なくとも片面に配置された粘着層とを有する、積層シート。
〔14〕
〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の積層フィルムを備える、画像表示装置。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、耐擦傷性に優れた積層フィルムを提供することができるという効果を奏し得る。
そして、本開示の課題及び効果は、具体的に上記に記載したものに限らず、明細書全体より当業者に明らかにされるものを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1実施形態に係る積層フィルムの一例を示す断面模式図である。
本開示の第1実施形態に係る積層フィルムの一例を示す断面模式図である。
本開示の第2実施形態に係る積層シートの一例を示す断面模式図である。
本開示の第3実施形態に係る積層シートの一例を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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