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公開番号
2025142506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024041910
出願日
2024-03-18
発明の名称
遮光フィルム及びレンズユニット
出願人
株式会社ダイセル
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G02B
5/00 20060101AFI20250924BHJP(光学)
要約
【課題】低い反射率と、作業性とを両立した遮光フィルムの提供。
【解決手段】遮光性を有する基材と、前記基材に重ねて配置された光沢防止層と、を備えた遮光フィルムであって、前記光沢防止層が、前記基材よりも透明であり、波長380nm以上780nm以下における、前記遮光フィルムの光学濃度の値が4.0以上であり、前記光沢防止層の表面のうち、少なくとも一方の表面の、入射角60度における光沢度が0.0%以上10.0%以下であり、前記遮光フィルムの表面抵抗値が1.0×10
5
Ω/□以下である、遮光フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
遮光性を有する基材と、前記基材に重ねて配置された光沢防止層と、を備えた遮光フィルムであって、
前記光沢防止層が、前記基材よりも透明であり、
波長380nm以上780nm以下における、前記遮光フィルムの光学濃度の値が4.0以上であり、
前記光沢防止層の表面のうち、少なくとも一方の表面の、入射角60度における光沢度が0.0%以上10.0%以下であり、
前記遮光フィルムの表面抵抗値が1.0×10
5
Ω/□以下である、遮光フィルム。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記基材が帯電防止性を有する、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項3】
前記基材がカーボンブラックを含有する、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項4】
前記光沢防止層がカーボンブラックを含有し、前記光沢防止層における前記カーボンブラックの含有量が0質量%より大きく5質量%以下である、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項5】
前記光沢防止層が、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂の内部に分散された粒子とを含有する、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項6】
前記遮光フィルムの厚みが35μm以下である、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項7】
前記基材の厚みが、2μm以上30μm以下である、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項8】
前記光沢防止層の厚みが、1μm以上7μm以下である、請求項1に記載の遮光フィルム。
【請求項9】
光学部品のシャッター、絞り部材、又は複数のレンズ間に配置されるギャップ調整部材である、請求項1~8のいずれか1項に記載の遮光フィルム。
【請求項10】
請求項9に記載の遮光フィルムを含むレンズユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、遮光フィルム及びレンズユニットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやデジタルビデオカメラ等が備える光学部品のシャッター、絞り部材、又は複数のレンズ間に配置されるギャップ調整部材として、遮光部材が用いられる。遮光部材は、例えば、シート状の基材と、基材の表面に重ねて配置された遮光層とを備える遮光フィルムを用いて製造される。
例えば、特許文献1には、有機樹脂と黒色材料とを必須とする遮光性フィルムであって、該有機樹脂は、硬化性樹脂硬化物又はガラス転移温度が150℃以上の熱可塑性樹脂を含有するものであることを特徴とする遮光性フィルムが開示されている。しかしながら、このような遮光性フィルムは、比較的高い反射率を有するという欠点があった。
【0003】
一方、特許文献2においては、遮光性を有するシート状の基材と、前記基材に重ねて配置され、前記基材とは反対側の表面に凹凸が形成され、前記基材よりも透明な光沢防止層と、を備え、前記光沢防止層は、バインダ樹脂と、前記バインダ樹脂に分散されたフィラー粒子と、前記バインダ樹脂中に分散された着色成分と、を含み、黒味が所定の範囲である遮光フィルムが開示されている。光沢防止層を設けることによって、低い反射率を達成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2010-534342号公報
特開2022-137471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2の遮光フィルムは、表面の凹凸が形成された光沢防止層を設けることによって黒味を所定の範囲としているのみであって、遮光フィルムの帯電防止機能については何ら検討していなかった。本発明者らが検討したところ、特許文献2の遮光フィルムは帯電防止機能が低く、静電気などの影響で意図しない箇所に張り付いてしまうため、作業性が低いことを認識した。作業性とは、例えば遮光フィルムを光学部材のシャッターなどに用いた場合、所望の場所に遮光フィルムを配置しやすい特性をいう。
【0006】
本開示は、低い反射率と、作業性とを両立した遮光フィルムの提供を課題とする。また、本開示の遮光フィルムを含むレンズユニットの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の内容に関する。
[1] 遮光性を有する基材と、前記基材に重ねて配置された光沢防止層と、を備えた遮光フィルムであって、
前記光沢防止層が、前記基材よりも透明であり、
波長380nm以上780nm以下における、前記遮光フィルムの光学濃度の値が4.0以上であり、
前記光沢防止層の表面のうち、少なくとも一方の表面の、入射角60度における光沢度が0.0%以上10.0%以下であり、
前記遮光フィルムの表面抵抗値が1.0×10
5
Ω/□以下である、遮光フィルム。
[2] 前記基材が帯電防止性を有する、[1]に記載の遮光フィルム。
[3] 前記基材がカーボンブラックを含有する、[1]又は[2]に記載の遮光フィルム。
[4] 前記光沢防止層がカーボンブラックを含有し、前記光沢防止層における前記カーボンブラックの含有量が0質量%より大きく5質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[5] 前記光沢防止層が、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂の内部に分散された粒子とを含有する、[1]~[4]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[6] 前記遮光フィルムの厚みが35μm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[7] 前記基材の厚みが、2μm以上30μm以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[8] 前記光沢防止層の厚みが、1μm以上7μm以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[9] 光学部品のシャッター、絞り部材、又は複数のレンズ間に配置されるギャップ調整部材である、[1]~[8]のいずれかに記載の遮光フィルム。
[10] [9]に記載の遮光フィルムを含むレンズユニット。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、低い反射率と、作業性とを両立した遮光フィルムが提供される。また、本開示の遮光フィルムを含むレンズユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一態様である、遮光フィルムの断面図。
本開示の一態様である、遮光フィルムの断面図。
本開示の一態様である、レンズユニットの分解図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を具体的な実施形態に基づき説明する。なお、本明細書において、数値範囲の下限値及び上限値を分けて記載する場合、当該数値範囲は、それらのうち任意の下限値と任意の上限値とを組み合わせたものとすることができる。本開示において、「A~B」を用いて表される数値範囲は、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
本開示において、表面抵抗値の単位であるΩ/□は、Ω/squareを示す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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