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公開番号
2025136056
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034227
出願日
2024-03-06
発明の名称
反芻動物反芻胃からのメタンガス発生量推定方法
出願人
国立大学法人信州大学
,
ノーサンファーム株式会社
,
森永乳業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/497 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約
【課題】反芻胃液を培養して、対象個体の胃からのメタン生成量を適切に推定するメタンガス発生量推定方法を提供する。
【解決手段】反芻動物個体の第一胃から採取した反芻胃液を培養基質の存在下に培養瓶内で所定時間培養し、前記所定時間経過時までに前記反芻胃液の培養液から発生した培養基質(g)あたりの全ガス量(mL/gDM)と、前記所定時間経過時に前記培養瓶内の気層から採取したガス中のメタンガスモル比率HSCH
4
を測定し、
得られた前記全ガス量GP(mL/gDM)とメタンガスモル比率HSCH
4
とから培養基質(g)あたりのメタンガス発生量MP(mL/gDM)を推定するメタンガス発生量推定方法であって、前記所定時間が、4時間以上8時間以下の範囲で選択されることを特徴とするメタンガス発生量推定方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
反芻動物個体の第一胃から採取した反芻胃液を培養基質の存在下に培養瓶内で所定時間培養し、前記所定時間経過時までに前記反芻胃液の培養液から発生した培養基質(g)あたりの全ガス量(mL/gDM)と、前記所定時間経過時に前記培養瓶内の気層から採取したガス中のメタンガスモル比率HSCH
4
を測定し、
得られた前記全ガス量GP(mL/gDM)とメタンガスモル比率HSCH
4
とから培養基質(g)あたりのメタンガス発生量MP(mL/gDM)を推定するメタンガス発生量推定方法であって、
前記所定時間が、4時間以上8時間以下の範囲で選択されることを特徴とするメタンガス発生量推定方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記メタンガスモル比率HSCH
4
が、前記所定時間経過時に前記培養瓶内の気層から採取したガスをガスクロマトグラフィーで分析し、
下記式(1)に基づき算出した値である、請求項1に記載のメタンガス発生量推定方法。
HSCH
4
=S
CH4
/(S
CH4
+S
CO2
) ・・・(1)
ただし、式(1)において、S
CO2
は得られたガスクロマトグラムおける二酸化炭素のピーク面積より求めたモル分率、S
CH4
は、得られたガスクロマトグラムにおけるメタンのビーク面積より求めたモル分率である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、反芻動物反芻胃からのメタンガス発生量推定方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
反芻胃から発生するメタンを測定する方法は大きく2種類に分かれる。ひとつは乳牛等の対象個体の呼気中に含まれるメタンを直接測定する方法、もうひとつは対象個体から反芻胃液を採取して、一定条件で培養後に発生するガス中に含まれるメタンを測定する方法(非特許文献1、2)である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Animal Feed Science and Technology 174,2012,p190-200
J.Dairy Sci.100,2017,p8881-8894
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1、2のように、対象個体から採取した反芻胃液を培養する方法によれば、対象個体から呼気を採取する設備が不要であるため簡便である。
しかしながら、個体差や飼育条件の違い等によるメタンガス発生量の差を適切に評価する方法については、未だ充分に検討されていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、反芻胃液を培養して、対象個体の胃からのメタン生成量を適切に推定するメタンガス発生量推定方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]反芻動物個体の第一胃から採取した反芻胃液を培養基質の存在下に培養瓶内で所定時間培養し、前記所定時間経過時までに前記反芻胃液の培養液から発生した培養基質(g)あたりの全ガス量(mL/gDM)と、前記所定時間経過時に前記培養瓶内の気層から採取したガス中のメタンガスモル比率HSCH
4
を測定し、
得られた前記全ガス量GP(mL/gDM)とメタンガスモル比率HSCH
4
とから培養基質(g)あたりのメタンガス発生量MP(mL/gDM)を推定するメタンガス発生量推定方法であって、
前記所定時間が、4時間以上8時間以下の範囲で選択されることを特徴とするメタンガス発生量推定方法。
[2]前記メタンガスモル比率HSCH
4
が、前記所定時間経過時に前記培養瓶内の気層から採取したガスをガスクロマトグラフィーで分析し、
下記式(1)に基づき算出した値である、[1]に記載のメタンガス発生量推定方法。
HSCH
4
=S
CH4
/(S
CH4
+S
CO2
) ・・・(1)
ただし、式(1)において、S
CO2
は得られたガスクロマトグラムおける二酸化炭素のピーク面積より求めたモル分率、S
CH4
は、得られたガスクロマトグラムにおけるメタンのビーク面積より求めたモル分率である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の反芻動物反芻胃からのメタンガス発生量推定方法によれば、反芻胃液を培養して、対象個体の胃からのメタン生成量を適切に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
採取装置の一例を示す概略構成図である。
採取装置の他の一例を示す概略構成図である。
図2の採取装置における切換え弁を切り換えた状態を示す概略構成図である。
希釈ルーメン液を入れた各々の培養瓶において、培養基質(g)あたりの発生した全ガス量GP(mL/gDM)の経時での積算値を示すグラフである。
希釈ルーメン液を入れた各々の培養瓶において、培養基質(g)あたりの発生したメタンガス発生量MP(mL/gDM)の経時での積算値を示すグラフである。
反芻胃液中の飽和脂肪酸に基づくメタンガス推定濃度と、反芻胃液の培養液に基づいて推定したメタンガス発生量MPの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態の反芻動物反芻胃からのメタンガス発生量推定方法は、反芻動物個体の第一胃から採取した反芻胃液を培養基質の存在下に培養瓶内で所定時間培養し、培養した反芻胃液を分析することにより、反芻動物反芻胃からのメタンガス発生量MP(mL/gDM)を推定する方法である。
【0009】
<反芻胃液の採取方法>
反芻胃液を採取するには、直前の飼料摂取状況の影響を排除するため、採取に先立ち、絶食期間を置くことが必要となる。絶食期間は、最後に摂取した飼料種や飼料量にもよるが、大概ね採取の30分前、好ましくは1時間前からの絶食期間を置くことか好ましい。
【0010】
反芻胃液の採取は、通常図1に示す採取装置により採取することができる。図1の装置は、ゾンデ10と、採取瓶20と、ポンプ30とを備えている。
また、上流端がゾンデ1に接続され、下流端が採取瓶20の底部近傍まで挿入された液流路41と、上流端が採取瓶20の上部まで挿入され、下流端がポンプ30に接続された液流路42とで概略構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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