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公開番号2025135177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032852
出願日2024-03-05
発明の名称香味吸引物品
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人個人,個人
主分類A24D 1/20 20200101AFI20250910BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】半径方向内側部分を通る空気の量が一定である場合に比して、エアロゾルのデリバリー効率を向上させる。
【解決手段】香味吸引物品は、加熱によってエアロゾルを発生する基材部と、基材部の上流側に位置する上流部と、を備え、上流部は、圧縮された状態で保持された中心部を有し、中心部は、高温になるのに応じて圧縮された状態が緩和されることにより膨張する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱によってエアロゾルを発生する基材部と、
前記基材部の上流側に位置する上流部と、を備え、
前記上流部は、
圧縮された状態で保持された中心部を有し、
前記中心部は、高温になるのに応じて圧縮された状態が緩和されることにより膨張する、
香味吸引物品。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記中心部の全周を囲うように巻かれた巻取部材と、
前記巻取部材の両端同士を接合する接着部材と、を有し、
前記中心部は、前記巻取部材により圧縮された状態で保持されており、当該巻取部材の両端同士の接着力が低下することにより当該中心部が膨張する、
請求項1に記載の香味吸引物品。
【請求項3】
前記接着部材は、80℃以上180℃以下において前記巻取部材の両端同士が剥離する材料により構成される、請求項2に記載の香味吸引物品。
【請求項4】
前記中心部は、可塑剤を含まない、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の香味吸引物品。
【請求項5】
前記上流部は、前記中心部の外周を囲う周辺部を有する、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の香味吸引物品。
【請求項6】
前記周辺部は、前記中心部の膨張に伴い収縮する、請求項5に記載の香味吸引物品。
【請求項7】
前記周辺部は、セルロースアセテートまたは紙を含む、請求項5または請求項6に記載の香味吸引物品。
【請求項8】
前記中心部は、セルロースアセテートを含む、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の香味吸引物品。
【請求項9】
前記基材部の喫煙セッションの前期において、前記周辺部の通気抵抗は、前記中心部の通気抵抗よりも小さく、当該基材部の喫煙セッションの後期において、当該周辺部の通気抵抗は、当該中心部の通気抵抗よりも大きい、請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の香味吸引物品。
【請求項10】
前記周辺部は、熱収縮材料を含む、請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の香味吸引物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、香味吸引物品に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エアロゾル発生基体のロッドと、エアロゾル発生基体のロッドを少なくとも部分的に囲むラッパーとを備え、ラッパーがラッパーの少なくとも一つの表面上に加熱制御要素を備え、加熱制御要素が熱収縮性材料の一つ以上の円周帯を備え、熱収縮性材料をその収縮温度より高い温度に加熱すると、熱収縮性材料の一つ以上の円周帯のそれぞれの内径が、過熱前のそれぞれの円周帯の内径と比較して少なくとも20パーセント減少し、それによって加熱制御要素の下にあるエアロゾル発生基体の部分が、エアロゾル発生物品の引き出し抵抗(RTD)が減少するように変形する加熱式エアロゾル発生物品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-520791
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加熱によりエアロゾルを発生する部分が半径方向外側から加熱される外周加熱型の香味吸引物品では、半径方向外側から内側へと熱が伝導する。熱の伝導に合わせてエアロゾルが発生するため、初期は主に半径方向外側からエアロゾルが発生し、次第に中心部が高温となり主に中心部からエアロゾルが発生する。エアロゾルのデリバリー効率の観点からは、エアロゾルの発生量に合わせて空気の主な流路が変わることが望ましい。
本開示の目的は、半径方向内側部分を通る空気の量が一定である場合に比して、エアロゾルのデリバリー効率を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本開示は、加熱によってエアロゾルを発生する基材部と、前記基材部の上流側に位置する上流部と、を備え、前記上流部は、圧縮された状態で保持された中心部を有し、前記中心部は、高温になるのに応じて圧縮された状態が緩和されることにより膨張する、香味吸引物品である。
ここで、前記中心部の全周を囲うように巻かれた巻取部材と、前記巻取部材の両端同士を接合する接着部材と、を有し、前記中心部は、前記巻取部材により圧縮された状態で保持されており、当該巻取部材の両端同士の接着力が低下することにより当該中心部が膨張する構成であってもよい。
また、前記接着部材は、80℃以上180℃以下において前記巻取部材の両端同士が剥離する材料により構成されてもよい。
また、前記中心部は、可塑剤を含まなくてもよい。
また、前記上流部は、前記中心部の外周を囲う周辺部を有してもよい。
また、前記周辺部は、前記中心部の膨張に伴い収縮してもよい。
また、前記周辺部は、セルロースアセテートまたは紙を含んでもよい。
また、前記中心部は、セルロースアセテートを含んでもよい。
また、前記基材部の喫煙セッションの前期において、前記周辺部の通気抵抗は、前記中心部の通気抵抗よりも小さく、当該基材部の喫煙セッションの後期において、当該周辺部の通気抵抗は、当該中心部の通気抵抗よりも大きくてもよい。
また、前記周辺部は、熱収縮材料を含んでもよい。
また、前記中心部および前記周辺部はセルロースアセテートを含み、前記基材部の加熱前または喫煙セッションの前期において、当該周辺部を構成するセルロースアセテートの充填密度は、当該中心部を構成するセルロースアセテートの充填密度よりも低くてもよい。
また、前記基材部の喫煙セッションの前期における前記中心部の通気抵抗は、当該基材部の喫煙セッションの後期における当該中心部の通気抵抗よりも大きくてもよい。
また、前記基材部は、半径方向外側の第1のエアロゾル源と、半径方向内側の第2のエアロゾル源と、当該第1のエアロゾル源と当該第2のエアロゾル源との間に位置するシートと、を含んでもよい。
また、前記基材部の下流側に位置する下流部を備え、前記下流部は、外部から内部に空気を流入する通気孔を有してもよい。
また、前記下流部は、前記基材部から生成されたエアロゾルが通過するフィルタ部と、前記基材部と前記フィルタ部との間に筒状に形成された筒状部材と、を有し、前記通気孔は前記筒状部材に位置してもよい。
また、前記基材部の喫煙セッションの前期における前記上流部からの空気流入量と前記通気孔からの空気流入量との比は、当該基材部の喫煙セッションの後期における当該上流部からの空気流入量と当該通気孔からの空気流入量との比と異なってもよい。
また、前記上流部は、その側面に外部から内部に空気を流入する通気孔を有してもよい。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、半径方向内側部分を通る空気の量が一定である場合に比して、エアロゾルのデリバリー効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る香味吸引物品の縦断面を示す図である。
本実施形態に係る吸引装置の構成例を模式的に示す模式図である。
本実施形態に係る先端部の横断面の一例を示す図である。
本実施形態に係る先端部の喫煙セッションの後期における横断面の一例を示す図である。
喫煙セッションの前期の先端部における空気の流路を示す図である。
喫煙セッションの後期の先端部における空気の流路を示す図である。
第1の変形例に係る香味吸引物品の縦断面を示す図である。
第1の変形例に係る基材部の横断面を示す図である。
第2の変形例に係る香味吸引物品の縦断面を示す図である。
第3の変形例に係る先端部の喫煙セッションの前期における横断面の一例を示す図である。
第3の変形例に係る先端部の喫煙セッションの後期における横断面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本開示に係る実施の形態について詳細に説明する。各図面には、同一の部分に同一の符号を付して示す。
【0009】
図1は、本実施形態に係る香味吸引物品1の縦断面を示す図である。図2は、本実施形態に係る吸引装置100の構成例を模式的に示す模式図である。
本実施形態に係る香味吸引物品1は、加熱によりエアロゾルを発生する基材部10と、ニコチンやタールを軽減するフィルタ部30と、香味吸引物品1の上流端に配置される先端部70とを備える。また、香味吸引物品1は、冷却部20を備えてもよい。マウスピースセグメント50は、吸引時にユーザによって咥えられる可能性があるものであり、図1の例では、冷却部20とフィルタ部30とを含む。また、基材部10は、円柱状に形成されている。以下、基材部10の中心線CLの方向を、「中心線方向」と称する場合がある。香味吸引物品1は、中心線方向に、先端部70、基材部10、冷却部20、フィルタ部30の順に並べた状態で巻かれることで、これらを一体化する、チップペーパー40をさらに備える。以下、中心線方向の一方の端部側(図1においては左側)を第1側、中心線方向の他方の端部側(図1においては右側)を第2側と称する場合がある。第1側は吸引装置100に挿入される方の端部側であって、吸引時のエアロゾルの流れにおいて上流側である。第2側は第1側と反対側であり、ユーザが吸引のために口で咥える端部側であって、吸引時のエアロゾルの流れにおいて下流側である。また、中心線方向に沿った断面を「縦断面」と称し、中心線方向に直交する面にて切断した断面を「横断面」と定義する。また、中心線方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、中心線CL側を単に「内側」と称し、中心線CLから離れる側を単に「外側」と称する場合がある。
マウスピースセグメント50は下流部の一例である。
【0010】
[香味吸引物品1の使用形態]
本実施形態に係る香味吸引物品1は、非燃焼加熱式の吸引装置100にて使用される。図2に示すように、吸引装置100は、電力を蓄積するとともに、吸引装置100の各構成要素に電力を供給する電源部111と、吸引装置100に関する各種情報を検出するセンサ部112と、情報をユーザに通知する通知部113とを備えている。また、吸引装置100は、吸引装置100の動作のための各種情報を記憶する記憶部114と、吸引装置100と他の装置との間で情報を送受信するための通信部115と、吸引装置100内の動作全般を制御する制御部116とを備えている。また、吸引装置100は、香味吸引物品1を加熱する加熱部121と、香味吸引物品1を保持する保持部140と、内部空間141を外部に連通する開口142と、加熱部121から吸引装置100の他の構成要素への伝熱を防止する断熱部144とを備えている。吸引装置100においては、保持部140に香味吸引物品1が保持された状態で、ユーザによる吸引が行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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