TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025032398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2021200385
出願日2021-12-09
発明の名称口腔用組成物および口腔用パウチ製品
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A24B 13/00 20060101AFI20250305BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】ニコチンの溶出率が高い口腔用組成物、及び該口腔用組成物を有する口腔用パウチ製品を提供することを課題とする。
【解決手段】陽イオン交換容量が0.06mmol/g以上であり、ニコチンを担持する陽イオン交換体と、カチオン供与体とを含む、口腔用組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
陽イオン交換容量が0.06mmol/g以上であり、ニコチンを担持する陽イオン交換体と、カチオン供与体とを含む、口腔用組成物。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記陽イオン交換体が、アニオン性ポリマー、イオン交換樹脂、及びこれらの組み合わせよりなる群より選択される、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
前記陽イオン交換体が、イオン交換樹脂、ペクチン、トラガントガム、ジェランガム、キサンタンガム及びアラビアガムからなる群より選択される1種以上であり、請求項2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
前記カチオン供与体におけるカチオンが、1価又は2価のカチオンである、請求項1~3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
前記カチオン供与体のカチオンが、Na

、NH


、K

、Mg
2+
、Ca
2+
、及びH

からなる群より選択される1種以上であり、請求項4に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
前記カチオン供与体のカチオンが、NH


、Mg
2+
、及びCa
2+
からなる群より選択される1種以上であり、請求項5に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
前記カチオン供与体の濃度が0.025mol/L以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
pHが2以上、9以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
前記カチオン供与体のカチオンが、H

である、請求項4に記載の口腔用組成物。
【請求項10】
前記H

の濃度が1×10
-5
mol/L以上である、請求項9に記載の口腔用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物および口腔用パウチ製品に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
口腔用たばこ製品等の口腔用パウチ製品は、不織布のような材料により形成されたパウチ(包装材)に、香味源等を含む口腔用組成物が収納されてなる包装体であり、使用者はこれを口腔内に入れて使用する。
口腔用パウチ製品は、それを使用者の口腔内に投入することで、口腔用組成物中の香味成分等の成分が包装材の外部に染み出ることにより、使用者に対して香味成分がデリバリーされる。
【0003】
口腔用パウチ製品の開発は幅広く行われており、特にニコチンを含む口腔用パウチ製品においては、収納された口腔用組成物に含まれるニコチンの放出が重要な機能であるため、この放出を制御する技術の開発が行われている。
口腔用組成物からのニコチンの放出に関する技術として、例えば、特許文献1には、口腔用組成物中にエチレンビニルアセテートコポリマーを含有させることで、該ポリマー中のビニルアセテートとニコチンを結合させ、口腔用組成物からのニコチンの放出を遅くすることができる技術が開示されている。また、特許文献2には、液体ニコチンがセルロース系繊維の孔に吸収されたセルロース系繊維-ニコチン混合物を含む口腔用組成物において、セルロース系繊維の寸法や量、表面の性質、また、該繊維が有する孔の数や、サイズ、サイズ分布を調整することによりニコチンの放出速度を制御することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-033751号公報
特表2016-524916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
口腔用組成物に含まれるニコチンの放出については、上述したように様々な技術の開発が進められている。口腔用組成物における重要な特性としては、上述の特許文献1及び2におけるニコチン放出速度以外にも様々な特性が挙げられ、口腔用組成物からのニコチンの溶出量もその一つである。通常、口腔用パウチ製品を口腔内に投入すると、該製品に収納された口腔用組成物中に唾液が浸透し、該唾液が口腔用組成物中のニコチン又はニコチン放出源と接触することによってニコチンが外部に溶出する。本技術分野においては、口腔用組成物中のニコチン含有量に対するニコチン溶出量の割合(溶出率)が高いことが望まれている。
本発明は、ニコチンの溶出率が高い口腔用組成物、及び該口腔用組成物を有する口腔用パウチ製品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討の結果、陽イオン交換容量が一定値以上でありニコチンを担持する陽イオン交換体、及びカチオン供与体を口腔用組成物に含ませることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
[1] 陽イオン交換容量が0.06mmol/g以上であり、ニコチンを担持する陽イ
オン交換体と、カチオン供与体とを含む、口腔用組成物。
[2] 前記陽イオン交換体が、アニオン性ポリマー、イオン交換樹脂、及びこれらの組み合わせよりなる群より選択される、[1]に記載の口腔用組成物。
[3] 前記陽イオン交換体が、イオン交換樹脂、ペクチン、トラガントガム、ジェランガム、キサンタンガム及びアラビアガムからなる群より選択される1種以上であり、[2]に記載の口腔用組成物。
[4] 前記カチオン供与体におけるカチオンが、1価又は2価のカチオンである、[1]~[3]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[5] 前記カチオン供与体のカチオンが、Na

、NH


、K

、Mg
2+
、Ca
2+
、及びH

からなる群より選択される1種以上であり、[4]に記載の口腔用組成物。[6] 前記カチオン供与体のカチオンが、NH


、Mg
2+
、及びCa
2+
からなる群より選択される1種以上であり、[5]に記載の口腔用組成物。
[7] 前記カチオン供与体の濃度が0.025mol/L以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[8] pHが2以上、9以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[9] 前記カチオン供与体のカチオンが、H

である、[4]に記載の口腔用組成物。[10] 前記H

の濃度が1×10
-5
mol/L以上である、[9]に記載の口腔用組成物。
[11] pHが2.0以上、5.0以下である、[9]又は[10]に記載の口腔用組成物。
[12] 前記陽イオン交換体の含有量が、1重量%以上である、[1]~[11]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[13] 前記陽イオン交換体が、ペクチン、トラガントガム、ジェランガム、キサンタンガム及びアラビアガムからなる群より選択される1種以上であり、かつ、前記陽イオン交換体の合計含有量が、20重量%以上である、[1]~[9]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[14] [1]~[13]のいずれかに記載の口腔用組成物と、該オーラルたばこ製品用組成物を包装するパウチと、を有する口腔用パウチ製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、ニコチンの溶出率が高い口腔用組成物、及び該口腔用組成物を有する口腔用パウチ製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
カチオン供与体の種類とニコチン溶出率との関係を示すグラフである。
カチオン供与体の種類とニコチン溶出率との関係を示すグラフである。
陽イオン交換体としてイオン交換樹脂を用いた場合のニコチン溶出曲線を示すグラフである。
陽イオン交換体としてペクチンを用いた場合のニコチン溶出曲線を示すグラフである。
陽イオン交換体としてペクチンを用いた場合のニコチン溶出曲線を示すグラフである。
陽イオン交換体としてジェランガムを用いた場合のニコチン溶出曲線を示すグラフである。
陽イオン交換体を用いて得られた中和滴定の滴定曲線を示すグラフである。
カチオン供与体として塩酸を用いた場合のニコチン溶出率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、これらの説明は本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味し、「A~B」は、A以上B以下であることを意味する。
また、本明細書では複数の実施形態を説明するが、適用できる範囲で各実施形態における種々の条件を互いに適用し得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本たばこ産業株式会社
香料組成物
13日前
ミクロ株式会社
加熱式タバコ引き抜きツール
2か月前
Future Technology株式会社
エアロゾル形成基体の充填物とその製造方法
1か月前
日本たばこ産業株式会社
口腔用組成物および口腔用パウチ製品
今日
株式会社しょうざん
シーシャマウスピース
1か月前
日本たばこ産業株式会社
香味吸引器
7日前
日本たばこ産業株式会社
テルペノイド化合物を含有する香味吸引物品用のセグメント
今日
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
2か月前
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
芳香カートリッジ
2か月前
日本たばこ産業株式会社
吸引装置
19日前
日本たばこ産業株式会社
喫煙物品用シート
1か月前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル生成装置
2か月前
Future Technology株式会社
喫煙具用カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
喫煙具用カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
電子タバコカートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
電子タバコカートリッジ
2か月前
Future Technology株式会社
被加熱芳香カートリッジ
2か月前
日本たばこ産業株式会社
香味生成装置
1か月前
Future Technology株式会社
被加熱芳香カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
被加熱芳香カートリッジ
1か月前
エーワイアール エルティーディー
電子式ヴェポライザーシステム
1か月前
Future Technology株式会社
加熱式タバコ用カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
加熱式タバコ用カートリッジ
1か月前
Future Technology株式会社
加熱式タバコ用カートリッジ
2か月前
Future Technology株式会社
エアロゾル吸引カートリッジ及びエアロゾル吸引カートリッジ用のマウスピース
12日前
日本たばこ産業株式会社
吸引装置、制御方法、及びプログラム
2か月前
日本たばこ産業株式会社
吸引器用の電源ユニット
1か月前
日本たばこ産業株式会社
吸引器用の電源ユニット
1か月前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル生成装置の電源ユニット
1か月前
日本たばこ産業株式会社
香味吸引器および挿入ガイド部材
2か月前
Future Technology株式会社
加熱式タバコ用カートリッジ及び部材
1か月前
ジェイティー インターナショナル エスエイ
電子蒸気吸入器
1か月前
日本たばこ産業株式会社
エアロゾル吸引器用の電源ユニット
1か月前
日本たばこ産業株式会社
液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物
2か月前
続きを見る