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公開番号2025038250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2021200293
出願日2021-12-09
発明の名称口腔用組成物および口腔用パウチ製品
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A24B 13/00 20060101AFI20250312BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】使用者に対するニコチンの放出が良好な口腔用組成物及び口腔用パウチ製品を提供することを課題とする。
【解決手段】ニコチンと、酸と、基材とを含む口腔用組成物であって、当該酸は外添されたものであり、当該口腔用組成物を分散した水が25℃において酸性を呈する、口腔用組成物により解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ニコチンと、酸と、基材とを含む口腔用組成物であって、当該酸は外添されたものであり、当該口腔用組成物を分散した人工唾液が25℃において酸性を呈する、口腔用組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記口腔用組成物がたばこ材料を含み、前記ニコチンが当該たばこ材料に由来するものである、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
前記口腔用組成物が、ニコチンが担持されたイオン交換樹脂を含み、口腔用組成物が含むニコチンが、当該ニコチンが担持されたイオン交換樹脂に由来するものである、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
前記基材が、セルロース、微結晶セルロース、球状セルロース及び多孔質セルロースからなる群から選ばれる一種以上であり、該基材の含有量が、口腔用組成物全量に対して、50重量%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
前記酸が、有機酸及びその塩から選ばれる一種以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
前記酸が、有機酸であり、該有機酸が、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、ギ酸、レブリン酸、ピルビン酸、酒石酸、アジピン酸、乳酸、酪酸、L-アスコルビン酸、グルタミン酸及びアスパラギン酸からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
前記口腔用組成物の白色度が、10以上、100以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
前記口腔用組成物が固体の複数の粒状物から構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
口腔用組成物を包装する包装材と、該包装材に包装された請求項1~8のいずれか一項に記載の口腔用組成物と、から構成される、口腔用パウチ製品。
【請求項10】
前記包装材に、酸が添加されている、請求項9に記載の口腔用パウチ製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物及び口腔用パウチ製品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
口腔用たばこ組成物等の口腔用組成物を、不織布のような材料により包装して形成する口腔用パウチ製品が知られている。使用者はその口腔用パウチ製品を口腔内に入れて使用する。
口腔用パウチ製品は、それを使用者の口腔内に投入することで、内容物の口腔用組成物中に含まれる、例えばニコチン等の香味成分が包装材の外部に染み出ることにより、使用者に対して香味成分がデリバリーされる。
【0003】
口腔用パウチ製品において、その使用時における使用者に与える香味感の調整は重要であり、例えばたばこ含有組成物を包含する製品では、たばこに起因する夾雑物質を除去することに加え、ニコチンと特定の酸の含有量を所定の範囲に調整することで、その香味感を所望のものにする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016-63423号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
口腔用パウチ製品の使用時に使用者が受ける香味感は、口腔用パウチ製品に含まれる口腔用組成物の組成に大きく影響されるものである。そのような香味感の調整のために、特許文献1には、口腔用組成物に含まれるニコチンと、特定の酸の量比を特定範囲に調整することが記載されている。しかし、特許文献1に記載の発明では、口腔用たばこ組成物のpHを中性~塩基性に調整することが記載されており、使用者に与える香味感を所望のものにするためには、口腔用たばこ組成物のpHを中性~塩基性に調整することが必要であった。
また、口腔用パウチ製品の使用時における口腔内への香味成分(ここではニコチン)の放出量の多寡を決める要素として、口腔内の水分量も重要な要素であり、できるだけその水分量を多くしたいという要求がある。しかし、口腔用パウチ製品に含まれる口腔用組成物の水分含有量を多くする場合、製造上の制約や、製品安定性などの点で問題が生じる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、使用者に対するニコチンの放出が良好な口腔用組成物及び口腔用パウチ製品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定条件の人工唾液に分散させたときに酸性を示す口腔用組成物が、使用者の口内の水分量を増加させることで、口腔用組成物に含まれるニコチンの放出が良好になることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
[1] ニコチンと、酸と、基材とを含む口腔用組成物であって、当該酸は外添されたものであり、当該口腔用組成物を分散した人工唾液が25℃において酸性を呈する、口腔用組成物。
[2] 前記口腔用組成物がたばこ材料を含み、前記ニコチンが当該たばこ材料に由来す
るものである、[1]に記載の口腔用組成物。
[3] 前記口腔用組成物が、ニコチンが担持されたイオン交換樹脂を含み、口腔用組成物が含むニコチンが、当該ニコチンが担持されたイオン交換樹脂に由来するものである、[1]に記載の口腔用組成物。
[4] 前記基材が、セルロース、微結晶セルロース、球状セルロース及び多孔質セルロースからなる群から選ばれる一種以上であり、該基材の含有量が、口腔用組成物全量に対して、50重量%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[5] 前記酸が、有機酸及びその塩から選ばれる一種以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[6] 前記酸が、有機酸であり、該有機酸が、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、ギ酸、レブリン酸、ピルビン酸、酒石酸、アジピン酸、乳酸、酪酸、L-アスコルビン酸、グルタミン酸及びアスパラギン酸からなる群から選ばれる1種以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[7] 前記口腔用組成物の白色度が、10以上、100以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[8] 前記口腔用組成物が固体の複数の粒状物から構成される、[1]~[7]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[9] 口腔用組成物を包装する包装材と、該包装材に包装された[1]~[8]のいずれかに記載の口腔用組成物と、から構成される、口腔用パウチ製品。
[10] 前記包装材に、酸が添加されている、[9]に記載の口腔用パウチ製品。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、口腔用組成物に含まれる香味成分の放出が良好な口腔用組成物と、口腔用パウチ製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
人工唾液による口腔用パウチ製品からのニコチン溶出量を経時的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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