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公開番号
2025065419
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2025019860,2024218541
出願日
2025-02-10,2019-04-24
発明の名称
芳香カートリッジ
出願人
Future Technology株式会社
代理人
主分類
A24D
3/17 20200101AFI20250410BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】
被加熱芳香発生基材内及び被加熱芳香発生基材間における気体流路の閉塞による吸引成分の吸引量低下を解決することができる芳香カートリッジを提供する。
【解決手段】
被加熱芳香発生基材が巻装された被加熱芳香発生体21と、被加熱芳香発生体の両端部のうち芳香カートリッジの端部側に配設される蓋材2111と、被加熱芳香発生体と隣接するマウスピース221-1とを、長手方向に連結するように巻装するカートリッジ外装体23と、を備え、マウスピースは、キャビティ221-1-c1が形成されたフィルタと、を備え、フィルタとキャビティの直円柱の中心が略同一となるように配設され、キャビティは、その総表面積が34.54~326.54mm2である。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
被加熱芳香発生基材が巻装された被加熱芳香発生体と、
前記被加熱芳香発生体の両端部のうち芳香カートリッジの端部側に配設される蓋材と、
前記被加熱芳香発生体と隣接するマウスピースとを、長手方向に連結するように巻装するカートリッジ外装体と、を備え、
前記マウスピースは、キャビティが形成されたフィルタと、を備え、
前記フィルタと前記キャビティの直円柱の中心が略同一となるように配設され、
前記キャビティは、その総表面積が34.54~326.54mm
2
である、
ことを特徴とする芳香カートリッジ。
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【請求項2】
被加熱芳香発生基材が巻装された被加熱芳香発生体と、
前記被加熱芳香発生体の両端部のうち芳香カートリッジの端部側に配設される蓋材と、
前記被加熱芳香発生体に隣接するマウスピースと、を備え、
前記マウスピースは、前記被加熱芳香発生体に隣接する貫通孔を含む円柱状支持部材と、前記円柱状支持部材に隣接するフィルタと、を備え、
前記フィルタはキャビティが前記フィルタの長手方向の前記被加熱芳香発生体側の端部に、前記フィルタと前記キャビティの直円柱の中心軸が略同一となるように配設され、
前記キャビティは、総表面積が34.54~326.54mm
2
である、
ことを特徴とする、芳香カートリッジ。
【請求項3】
前記キャビティは内径が1~4mmである、
ことを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の芳香カートリッジ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱式喫煙具の電気制御式発熱体を備えたチャンバに、発熱体と接触するように装着され、発熱体の加熱により生成するエアロゾルの煙と香気成分とを堪能することができる芳香カートリッジに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、タバコの分煙及び禁煙が、職場や飲食店等の人々が集う空間に幅広く普及する傾向に従って、紙巻きタバコ等のように、火炎で燃焼したタバコの煙を吸う喫煙愛好者が減少するのに対し、ヒーター等の電気制御式発熱体によって伝達された熱によって発生する煙を吸引する加熱式喫煙具である電子タバコを利用する喫煙愛好者が急激に増加している。この原因は、従来の火炎式喫煙によれば、喫煙者及びその周囲の非喫煙者が、タバコ材及び紙の熱分解及び燃焼(600℃以上)によって生成される有害物質を吸引するのに対し、電子タバコによれば、タバコ材の熱分解及び燃焼に至らない低温(200~350℃)でタバコ材やエアロゾルフォーマを原料とした無害なグリセリン等の煙や芳香を喫煙者が吸引し、喫煙を楽しむことができる上、その周囲の非喫煙者に及ぼす影響も低減できるためである。
【0003】
このような電子タバコには、大別すると二種類ある(非特許文献1及び2)。一つは、タバコの葉等が入ったカプセルやスティックを加熱して煙等を吸引するカプセル型電子タバコ及びスティック型電子タバコである。もう一つは、香りや味のついた液体を加熱して発生させた蒸気を吸うリキッド型電子タバコである。
【0004】
特に、スティック型電子タバコは、従来の紙巻タバコと、形態、喫煙方法、及び、味わい等における類似性が高い上、紙巻きタバコのような有害物質の吸引量が少ないため、その愛好者が多く、様々な開発が行われている(例えば、特許文献1~3)。具体的には、タバコ成分と共に、煙となるエアロゾルを発生させるエアロゾルフォーマ、香料、結合剤等で紙巻きタバコのようなスティック状に加工されたエアロゾル形成体にマウスピースが備えられたスティック(電子タバコカートリッジ)を加熱式喫煙具に装着して喫煙する電子タバコである。その喫煙の仕組みは、エアロゾル形成体を加熱式喫煙具の熱源と接触するように装着されて加熱されると、エアロゾル形成体からエアロゾルフォーマを含む揮発物が放出されると同時に、この揮発物は、喫煙者の吸引によって空気と共に他端のマウスピース側に吸い込まれ、この揮発物の搬送工程において、エアロゾルフォーマの揮発物は冷却、凝縮して、煙のようなエアロゾルを形成すると共に、その他の揮発物は、喫煙者の口及び鼻に芳香を与え、その結果として喫煙を楽しむことができるというものである(特許文献2)。この仕組みによれば、スティック型電子タバコのような加熱式喫煙の場合、エアロゾル形成体に含まれるグリセリンまたはプロピレングリコール等のエアロゾルフォーマを揮発させることができる200~250℃程度、すなわち、タバコの葉の熱分解が開始する程度の温度で喫煙できる。このため、少なくとも燃焼するために必要な600℃、更に喫煙時には900℃を超える温度で燃焼する火炎式喫煙の場合と比較して、温度の上昇と共に発生量が多いと言われている有害物質の発生が抑制され、健康に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0005】
また、リキッド型電子タバコは、スティック型電子タバコと異なり、タバコ成分が含まれておらず、コーヒー、コーラ、レッドブル等の飲料、チョコ、バニラ、クリーム等のデザート、オレンジ、レモン、メロン等の果物、メンソール、ミント、ハーブ等の清涼剤等、様々な味わいを楽しむことができる新しい喫煙具である(非特許文献2)。具体的には、プロピレングリコール及び植物性グリセリンに香料を混合した液体を加熱して蒸発した揮発物を吸引する電子タバコである。有害物質が全く入っておらず、タールやニコチンも発生することがなく、多種多様な味わいを楽しめるということに最大の特徴があり、実際に、多種多様なリキッドが販売されている。
【0006】
更に、近年、このような二つの電子タバコの特徴の融合が試みられている(特許文献4)。上述したように、従来のスティック型電子タバコの加熱されるスティック状に加工されたエアロゾル形成体にはタバコ成分が含まれていたため、少量とはいえ、有害物質の発生、タールやニコチンも発生していた。そこで、特許文献4では、スティック型電子タバコの課題であったタバコ成分を含まないスティック型電子タバコを発明している。すなわち、タバコ成分の代わりに、喫煙による心身の安らぎ、健康及び美容の増進に役立つ効果がある香気だけを発生させる非タバコ材を採用し、エアロゾルフォーマ、結合剤等を配合したエアロゾル形成体を使用するスティック型電子タバコである。
【0007】
しかしながら、このような非タバコ材のみを使用するスティック型電子タバコでは、そのエアロゾル形成体に繊維を多量に含むタバコ材を用いることができない上、様々な風味を放出させるために、多種多様な非タバコ材を使用するが故の問題を抱えている。
【0008】
まず、タバコ材を含むエアロゾル形成体は、タバコ材の繊維がその塊状状態を維持し、タバコ材の脱落及び融着を妨げていたが、繊維を多量に含んでいない非タバコ材を使用する場合、被加熱芳香発生シート又は被加熱芳香発生充填物(以下、「被加熱芳香発生基材」という。)の塊状状態を安定して維持するためには、繊維の機能を果たす結合剤等を多量に使用することになる。そのため、結合剤が増加すると、被加熱芳香発生基材の密度が高くなり、加熱により放出されるエアロゾルフォーマ及び非タバコ材の被加熱芳香発生基材内部からの揮発成分(以下「気体」)の流路(以下「気体流路」)が閉ざされ、エアロゾルの煙や非タバコ材の香気成分(以下「吸引成分」)の吸引が困難となり、結果として、吸引量が低下する。
【0009】
また、エアロゾルフォーマは、常温で液体であるグリセリンやプロピレングリコール等であるため、結合剤が多くなる程被加熱芳香発生基材から経時的にブリードアウトし、被加熱芳香発生基材同士が融着する。そのため、気体流路が閉ざされ、吸引成分の吸引が困難となり、結果として吸引量が低下する。また、このような融着が生じると発熱体が被加熱芳香発生基材の中に挿入することが困難になるばかりか、発熱体を破損する場合もある。具体的には、輸送中又は倉庫・店先で保管中に被加熱芳香発生基材が貼りつき、固まってしまい、発熱体による貫通が困難となり、カートリッジの破損、又は、発熱体の破損を招くことがある。
【0010】
逆に、結合剤等の添加量を低減し、気体流路を確保すると、非タバコ材の脱落や粉塵等が発生し、カートリッジの形態を強固に維持することが困難で、発熱体に挿入されると破壊してしまう場合がある。また、これらが、口腔内に吸引される場合も生じる。
(【0011】以降は省略されています)
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