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公開番号2025001414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100995
出願日2023-06-20
発明の名称加熱式タバコ引き抜きツール
出願人ミクロ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A24F 40/85 20200101AFI20241225BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】引き抜きツールとフィルター部との間の確実な掛合を安定的に実現し、簡易な操作で引き抜きを行える加熱式タバコ引き抜きツールを提供する。
【解決手段】加熱式タバコ引き抜きツールは、収容部内に残存するフィルター部中央に形成される円柱状中空部に挿入される掛止部を先端側に備える引き抜きツール本体と、引き抜きツール本体の軸方向において、摺動自在に配備される押し込み具とを備え、掛止部は軸方向に伸び、先端に掛止部の径方向外側に向けて突出する掛止爪部を備える複数の掛止片部からなる。掛止爪部の外側端部である掛止爪部外径端を周方向に結んで形成される仮想円周の径は中空部の内径より小さい。押し込み具は押し棒部を先端側に備え、押し棒部は引き抜きツール本体内を移動することで中空部に挿入されている掛止爪部外径端を掛止部の径方向外側方向に向けて移動させ、中空部の下端側内壁面に掛止爪部外径端を突入させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体の収容部内に残存しているフィルター部の中央に形成されている円柱状の中空部に挿入される掛止部を先端側に備えている引き抜きツール本体と、
前記引き抜きツール本体が伸びる方向である軸方向において、前記引き抜きツール本体に対して摺動自在に配備されている押し込み具と
を備えている加熱式タバコ引き抜きツールであって、
前記掛止部は、前記軸方向に伸びていて、互いの間にスリット部を有し、それぞれ先端に、前記掛止部の径方向における外側方向に向けて突出する掛止爪部を備えている複数の掛止片部からなり、
複数の前記掛止爪部の前記掛止部の径方向における外側の端部である複数の掛止爪部外径端を周方向に結んで形成される仮想の円周の径が前記中空部の内径より小さく、
前記押し込み具は、前記引き抜きツール本体の径方向における内側で、前記引き抜きツール本体内を後端側から先端側に向かって移動することで、前記中空部に挿入されている前記掛止部の複数の前記掛止爪部外径端をそれぞれ前記掛止部の径方向における外側方向に向けて移動させ、前記中空部の下端側における内壁面に前記掛止爪部外径端を突入させる、押し棒部を先端に備えている
加熱式タバコ引き抜きツール。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
複数の前記掛止片部は、互いの間に前記スリット部を介在させて前記軸方向に直交する方向で対向する２個からなる請求項１記載の加熱式タバコ引き抜きツール。
【請求項３】
２個の前記掛止片部は、前記押し棒部が前記引き抜きツール本体内を後端側から先端側に向かって移動する際に、前記掛止片部それぞれの後端を起点として、前記先端が、互いに離れる方向に向けて移動するように変形可能になっている請求項２記載の加熱式タバコ引き抜きツール。
【請求項４】
２個の前記掛止片部は弾性変形可能である請求項３記載の加熱式タバコ引き抜きツール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、加熱式喫煙具に差し込んで使用されるタバコカートリッジやヒートスティックが、加熱式喫煙具の収容部内に中折れして残ってしまったときに、タバコカートリッジやヒートスティックの前記収容部内に残存している部分を、加熱式喫煙具の前記収容部から引く抜くことに使用される加熱式タバコ引き抜きツールに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
加熱式喫煙具に差し込まれて使用されるタバコカートリッジやヒートスティックなどの一般的な構造、形態を、図１を参照して説明する。以下、このようなタバコカートリッジやヒートスティックを本明細書ではカートリッジと総称する。
【０００３】
カートリッジ１は、図１に図示するように、円柱状で、加熱式喫煙具に差し込まれる先端側（図１の下側）から、後端側（図１の上側）に向けてフィルター部２ａ、タバコ葉部３、フィルター部２ｂ、フィルター部２ｃが積層されている構造からなるのが一般的である。図１の上下方向における先端から後端までの軸方向長さが３０ｍｍ～４５ｍｍ程度、直径５～６ｍｍ程度で、全体が包装材などで巻かれて従来の紙巻タバコと同じように一本の円柱体とされ、従来の紙巻タバコと同等あるいは、従来の紙巻タバコよりは少し小さい大きさになっている。
【０００４】
一般的に、フィルター部２ａ、２ｂ、２ｃは、いずれも、繊細な繊維状体によって形成され、タバコ葉部３はタバコ葉などが含有されている構造になっている。
【０００５】
また、タバコ葉部３と最後端のフィルター部２ｃとの間に存在するフィルター部２ｂは、図１図示のように、軸方向に貫通する円柱状で、内径３ｍｍ程度の大きさの中空部４を備えている構造になっているのが一般的である。
【０００６】
このようなカートリッジ１は、加熱式喫煙具に差し込まれて使用されているとき等では、図２図示のように、加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体５の収容部にフィルター部２ｂの上端までが挿入され、最後端のフィルター部２ｃが加熱装置本体５から突出している状態になる。
【０００７】
このため、図３図示のように、加熱装置本体５から突出しているフィルター部２ｃが、フィルター部２ｂとの間の部分で折れ、いわゆる中折れし、加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体５の収容部内にフィルター部２ｂ、タバコ葉部３、フィルター部２ａが残存した状態になる事態が生じる。
【０００８】
このような場合、加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体５の収容部内に残存しているフィルター部２ｂ、タバコ葉部３、フィルター部２ａを、加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体５から引き抜くツールである加熱式タバコ引き抜きツールが使用される。加熱式タバコ引き抜きツールに関しては従来から種々の提案が行われている。
【０００９】
例えば、特許文献１には、持手部と、軸部と、当該軸部の先端に形成されている差込部とを備えているツールが記載されている。前記持手部は回転させることを容易にするため円形の平板で形成され、前記軸部はらせん状で形成されている。加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体の収容部内に残存しているフィルター部に対して差込部を先頭にして、らせん状の軸部を回転させながら押し込んだ上で引き抜くとされている。
【００１０】
特許文献２には、長尺棒状の本体と、本体の一端部近傍に設けられた逆台形状部を有するツールが記載されている。加熱式喫煙具を構成する加熱装置本体の収容部内に残存しているフィルター部に対して、逆台形状部を有する端部の側を先頭にして差し込むことで逆台形状部をフィルター部に掛合させ、これを引き抜くとされている。
（【００１１】以降は省略されています）

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