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公開番号
2025027153
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2021187493
出願日
2021-11-18
発明の名称
香料組成物
出願人
日本たばこ産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A24B
15/20 20060101AFI20250219BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】香料のデリバリーを向上させる香料組成物を提供する。
【解決手段】式(1)で表されるモノテルペン系化合物1、および式(2)で表されるモノテルペン系化合物2を含み、前記化合物1が香料である、香料組成物。
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1
とRs
1
は、独立して水酸基、エステル基、およびカルボニル基からなる群より選択される置換基であって、両者は互いに異なる置換基であり、Rf
2
とRs
2
は同じ置換基であり、Rf
3
とRs
3
は同じ置換基であり、Rf
4
とRs
4
は同じ置換基であり、Rf
5
とRs
5
は同じ置換基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)で表されるモノテルペン系化合物1、および式(2)で表されるモノテルペン系化合物2を含み、
JPEG
2025027153000003.jpg
46
120
(式中、
Rf
1
とRs
1
は、独立して、水酸基;エステル基;およびカルボニル基からなる群より選択される置換基であって、両者は互いに異なる置換基であり、
Rf
2
~Rf
6
およびRs
2
~Rs
6
は、独立して、水素原子;炭素数が1~5の鎖状、分岐状、もしくは環状のアルキル基またはアルケニル基;水酸基;カルボニル基;およびエステル基からなる群から選択される置換基であり、2以上が結合して架橋基を形成してもよく、
Rf
2
とRs
2
は同じ置換基であり、Rf
3
とRs
3
は同じ置換基であり、Rf
4
とRs
4
は同じ置換基であり、Rf
5
とRs
5
は同じ置換基であり、
前記化合物1が香料である、香料組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記化合物2が溶媒であり、前記組成物中に当該溶媒を10重量%以上含有する、請求項1に記載の香料組成物。
【請求項3】
前記組成物中に、前記化合物1を30~70重量%含む、請求項1または2に記載の香料組成物。
【請求項4】
前記組成物中に、前記化合物2を23重量%以上含む、請求項1~3のいずれかに記載の香料組成物。
【請求項5】
前記化合物1がモノテルペンアルコールであり、
前記化合物2が、モノテルペンエステルまたはモノテルペンケトンである、
請求項1~4のいずれかに記載の香料組成物。
【請求項6】
前記化合物1がメンソールであり、
前記化合物2が、メントンまたはメンチルエステルである、
請求項1~5のいずれかに記載の香料組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の香料組成物を内包するカプセル。
【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載の香料組成物を備える香味吸引物品。
【請求項9】
請求項7に記載のカプセルを備える香味吸引物品。
【請求項10】
たばこセグメントと、フィルターセグメントとを少なくとも備える香味吸引物品であって、
前記たばこセグメントが、請求項1、5、または6に記載の化合物1を含有し、
前記フィルターセグメントが、請求項1、5、または6に記載の化合物2を含有する、香味吸引物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、香料組成物、より詳しくは類似骨格を有する一組のモノテルペン系化合物を含む香料組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
メンソールは香味を加える、または喫味を軽快にするために喫煙物品において広く使用されている。通常、メンソールはカプセル内に封入され、さらに当該カプセルはフィルター内に配置される。特許文献1にはカプセル内のメンソール含有量を高めるために、結晶化抑制剤と中鎖の脂肪等の溶媒とを併用することが開示されている。また、特許文献2には、主流煙中の煙成分の濃度を低減するために、中鎖トリグリセリド等の脂質化合物を内包するカプセルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-188805号公報
特表2018-523476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者らは、前記特許文献に開示されたカプセルでは、香料のデリバリーに関して改善の余地があることを見出した。さらに発明者らは、十分な香料のデリバリーが達成されない原因が、香料が中鎖の脂肪または中鎖トリグリセリド(以下、まとめて「MCT」ともいう)によって結晶化される点、およびカプセルが破砕された後にフィルター内に残存するMCTが香料をトラップする点にあることを見出した。かかる事情に鑑み、本発明は、香料のデリバリーを向上させる香料組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者らは、類似骨格を有する一組のモノテルペン系化合物を含む香料組成物が前記課題を解決できることを見出した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
態様1
後述する式(1)で表されるモノテルペン系化合物1、および式(2)で表されるモノテルペン系化合物2を含み、
前記化合物1が香料である、香料組成物。
態様2
前記化合物2が溶媒であり、前記組成物中に当該溶媒を10重量%以上含有する、態様1に記載の香料組成物。
態様3
前記組成物中に、前記化合物1を30~70重量%含む、態様1または2に記載の香料組成物。
態様4
前記組成物中に、前記化合物2を23重量%以上含む、態様1~3のいずれかに記載の香料組成物。
態様5
前記化合物1がモノテルペンアルコールであり、
前記化合物2が、モノテルペンエステルまたはモノテルペンケトンである、
態様1~4のいずれかに記載の香料組成物。
態様6
前記化合物1がメンソールであり、
前記化合物2が、メントンまたはメンチルエステルである、
態様1~5のいずれかに記載の香料組成物。
態様7
態様1~6のいずれかに記載の香料組成物を内包するカプセル。
態様8
態様1~6のいずれかに記載の香料組成物を備える香味吸引物品。
態様9
態様7に記載のカプセルを備える香味吸引物品。
態様10
たばこセグメントと、フィルターセグメントとを少なくとも備える香味吸引物品であって、
前記たばこセグメントが、態様1、5、または6に記載の化合物1を含有し、
前記フィルターセグメントが、態様1、5、または6に記載の化合物2を含有する、香味吸引物品。
態様11
非燃焼加熱型または非燃焼非加熱型である、態様8~10のいずれかに記載の香味吸引物品。
【発明の効果】
【0006】
本発明によって、香料のデリバリーを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例および比較例におけるパフ毎のメンソール量を示すグラフ
実施例および比較例におけるパフ毎の煙量に対するメンソール量を示すグラフ
非燃焼加熱型香味吸引物品の一例を示す断面模式図
非燃焼加熱型香味吸引システムの一例を示す断面模式図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「X~Y」はその端値であるXおよびYを含む。
【0009】
1.香料組成物
香料組成物とは香味吸引物品に用いられる香料を含む組成物である。
(1)類似骨格を有する一組のモノテルペン系化合物
香料組成物は、類似骨格を有する一組のモノテルペン系化合物を含む。類似骨格を有する一組のモノテルペン系化合物とは、同じモノテルペン骨格を有する化合物であって、当該骨格に結合している置換基の1つがお互いに異なるが他の置換基が同じである化合物の組合せである。モノテルペン骨格とは2つのイソプレン単位を有する骨格をいう。具体的に、一組のモノテルペン系化合物は、式(1)で表されるモノテルペン系化合物1(以下「化合物1」ともいう)および式(2)で表されるモノテルペン系化合物2(以下「化合物2」ともいう)の組合せである。
【0010】
JPEG
2025027153000001.jpg
43
117
(【0011】以降は省略されています)
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