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公開番号2025016588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024188885,2022518129
出願日2024-10-28,2021-04-28
発明の名称喫煙物品用シート
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A24B 3/14 20060101AFI20250128BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】厚さと強度のバランスを兼ね備えた喫煙物品用シートを提供する。
【解決手段】非パルプ繊維と、エアロゾル生成基材と、を含み、70μm以下の厚さを有する、喫煙物品用シート。前記非パルプ繊維が植物由来であり、単繊維化セルロース、食物繊維、シトラスファイバーを含み、平均繊維径が25μm以下であるとともに、20~50重量%の前記エアロゾル生成基材を含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
非パルプ繊維と、
エアロゾル生成基材と、を含み、
70μm以下の厚さを有する、喫煙物品用シート。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記非パルプ繊維が植物由来である、請求項1に記載の喫煙物品用シート。
【請求項3】
前記非パルプ繊維が単繊維化セルロースを含む、請求項1または2に記載の喫煙物品用シート。
【請求項4】
前記非パルプ繊維が食物繊維を含む、請求項1~3のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
【請求項5】
前記食物繊維がシトラスファイバーを含む、請求項4に記載の喫煙物品用シート。
【請求項6】
前記非パルプ繊維の平均繊維径が25μm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
【請求項7】
20~50重量%の前記エアロゾル生成基材を含む、請求項1~6のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
【請求項8】
バインダーをさらに含む、請求項1~7のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
【請求項9】
前記バインダーが両親媒性である、請求項8に記載の喫煙物品用シート。
【請求項10】
前記バインダーがノニオン性セルロース誘導体である、請求項8または9に記載の喫煙物品用シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は喫煙物品用シートに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
非燃焼型喫煙具の一つとして、ニコチンを基本とした香料を含む液体を蒸発(気化)させ、紙巻きたばこを吸うことと同じような経験をするための液体型電子たばこが開発されている。この液体型電子たばこは、液体を加熱すること等によって蒸発霧化するためのアトマイザー、アトマイザーに供給される液体を保持する溶液タンク、およびバッテリーで構成される(例えば特許文献1~3)。
【0003】
非燃焼型喫煙具の他の様態として、従来の燃焼型シガレットに類似した形態を有する、たばこ材料とフィルターを備える非燃焼型シガレットが開発されている。非燃焼型シガレットは別に用意された加熱デバイスによって加熱されて使用される(特許文献4)。非燃焼型シガレットにおけるエアロゾル生成基材であるグリセリンやプロピレングリコールは喫煙中に消費されることから、前記液体型電子たばこと同じ量のエアロゾルを発生するには大量のエアロゾル生成基材が必要となる。このため、例えばたばこシートやたばこ刻等のたばこ材料にエアロゾル生成基材を大量に含有させるかまたは塗布する等の検討がなされてきた(特許文献5~7)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許公開第2015/0128974号明細書
米国特許公開第2019/0208821号明細書
米国特許公開第2017/0265517号明細書
特表2014-515274号公報
特表2010-520764号公報
カナダ特許公開第3006621号
米国特許第5322076号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで喫煙物品用シートが過度に厚いと、熱伝導性が低下する、当該シートの表面積が小さくなって十分な煙量感が得られにくい等の問題が生じる。一方で、当該シートが薄くなると強度が低下するという問題があった。かかる事情を鑑み、本発明は厚さと強度のバランスを兼ね備えた喫煙物品用シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明者らは、特定の繊維径の繊維を含み、特定の厚さを有する喫煙物品用シートによって、前記課題が解決されることを見出した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
態様1
非パルプ繊維と、
エアロゾル生成基材と、を含み、
70μm以下の厚さを有する、喫煙物品用シート。
態様2
前記非パルプ繊維が植物由来である、態様1に記載の喫煙物品用シート。
態様3
前記非パルプ繊維が単繊維化セルロースを含む、態様1または2に記載の喫煙物品用シート。
態様4
前記非パルプ繊維が食物繊維を含む、態様1~3のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様5
前記食物繊維がシトラスファイバーを含む、態様4に記載の喫煙物品用シート。
態様6
前記非パルプ繊維の平均繊維径が25μm以下である、態様1~5のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様7
20~50重量%の前記エアロゾル生成基材を含む、態様1~6のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様8
バインダーをさらに含む、態様1~7のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様9
前記バインダーが両親媒性である、態様8に記載の喫煙物品用シート。
態様10
前記バインダーがノニオン性セルロース誘導体である、態様8または9に記載の喫煙物品用シート。
態様11
乳化剤をさらに含む、態様1~10のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様12
前記喫煙物品用シート100重量部に対して、0.1~0.3重量部の乳化剤を含む、態様11に記載の喫煙物品用シート。
態様13
折曲加工、切込加工、プリーツ加工、またはクリンプ加工が施された態様1~12のいずれかに記載の喫煙物品用シート。
態様14
少なくとも、前記非パルプ繊維と、エアロゾル生成基材と、媒体を含むスラリーを調製する工程、
前記スラリーを基材上に展開してウェットシートを調製する工程、ならびに
前記ウェットシートを乾燥する工程、
を備える、態様1~13のいずれかに記載の喫煙物品用シートの製造方法。
態様15
態様1~13のいずれかに記載の喫煙物品用シートを折畳むあるいは巻き取ってなるロッド状香味発生材料。
態様16
複数のシートを含む喫煙物品用多層シートであって、
A)態様1~13のいずれかに記載の第1の喫煙物品用シート、
B)態様1~13のいずれかに記載の第2の喫煙物品用シート、および
C)当該喫煙物品用シートとは異なる材料のシート、からなる群より選択される2以上のシートを含み、
第1の喫煙物品用シートの処方と第2の喫煙物品用シート処方は異なるか同じである、喫煙物品用多層シート。
態様17
筒状のラッパーと、
当該ラッパー内に充填された、態様1~13のいずれかに記載の喫煙物品用シート、態様16に記載の喫煙物品用多層シート、またはこれらに由来する材料を備える、香味発生セグメント。
態様18
前記ラッパー内に、前記ロッド状香味発生材料、前記喫煙物品用シートの裁断片、または前記喫煙物品用多層シートの裁断片が充填されている、態様17に記載の香味発生セグメント。
態様19
態様1~13のいずれかに記載の喫煙物品用シート、態様16に記載の喫煙物品用多層シート、またはこれらに由来する材料を備える、喫煙物品。
態様20
【発明の効果】
【0007】
本発明によって、厚さと強度のバランスを兼ね備えた喫煙物品用シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
喫煙物品用シートを用いた香味発生セグメントの例を示す概要図
喫煙物品用シートを用いた香味発生セグメントの例を示す概要図
喫煙物品用シートを用いた香味発生セグメントの例を示す概要図
喫煙物品用シートを用いた香味発生セグメントの例を示す概要図
喫煙物品用シートを用いた香味発生セグメントの例を示す概要図
喫煙物品用シートを用いた香味発生材料の例を示す概要図
加熱前の非燃焼加熱型喫煙システムの一例を示す断面模式図
加熱中の非燃焼加熱型喫煙システムの一例を示す断面模式図
非燃焼加熱型香味吸引物品の一例を示す断面模式図
非燃焼加熱型香味吸引物品の別の例を示す斜視図
図6に示す非燃焼加熱型香味吸引物品を示す分解図
図6に示す非燃焼加熱型香味吸引物品の内部構造を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「X~Y」はその端値であるXおよびYを含む。
1.喫煙物品用シート
喫煙物品用シートとは喫煙物品に用いられるシートであり、非パルプ繊維と、エアロゾル生成基材とを含む。
【0010】
(1)繊維
喫煙物品用シートに用いられる繊維は非パルプ繊維である。非パルプ繊維とはパルプ繊維以外の繊維である。パルプ繊維とは、木材等の植物から取り出されたセルロース繊維の集合体であり、通常は紙の原料として用いられる。パルプ繊維としては、古紙パルプ、化学パルプ、機械パルプ等が挙げられる。本発明において非パルプ繊維は好ましくは植物由来である。植物由来の繊維は生分解性を有するので環境負荷が小さい。
(【0011】以降は省略されています)

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