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公開番号2025026685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024216882,2023520585
出願日2024-12-11,2021-05-10
発明の名称吸引装置
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類A24F 40/53 20200101AFI20250214BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】装置の使用を実質的に禁止すべき異常の発生を適切に判定することが可能なエアロゾル生成装置の電源ユニットおよび方法を提供すること。
【解決手段】電源ユニットは、エアロゾル源を加熱する負荷の温度を制御する制御手段と、制御手段とは異なる手段によって負荷に関する異常が検出されたか否かを示す第1情報を保持する第1保持手段とを有する。制御手段は、負荷の温度制御を開始してから終了するまでの期間に、第1情報が異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合に、電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エアロゾル源を加熱する負荷の温度を制御する制御手段と、
前記制御手段とは異なる手段によって前記負荷に関する異常が検出されたか否かを示す第1情報を保持する第1保持手段と、を有するエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記制御手段は、前記負荷の温度制御を開始してから終了するまでの期間に、前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、電源ユニット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出したことに加え、
前記負荷の温度が予め定められた閾値以上であると判定された場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電源ユニット。
【請求項3】
前記負荷に関する異常とは異なる異常が検出されたか否かを示す第2情報を保持する第2保持手段をさらに有し、
前記制御手段は、
前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出したことに加え、
前記負荷の温度が予め定められた閾値以上であると判定され、かつ前記第2情報が異常が検出されたことを示す場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電源ユニット。
【請求項4】
前記第2情報が、電源ユニットの電源に関する異常もしくは前記電源ユニットの表面を構成するケースの温度に関する異常が検出されたか否かを示す、請求項3に記載の電源ユニット。
【請求項5】
前記制御手段は、前記負荷の抵抗値に基づいて検出した前記負荷の温度に基づいて前記負荷の温度制御を行う、請求項2から4のいずれか1項に記載の電源ユニット。
【請求項6】
前記制御手段は、前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合、前記負荷の温度を検出する検出手段から前記負荷の温度を取得する、請求項5に記載の電源ユニット。
【請求項7】
前記制御手段は、起動時にも前記判定を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載の電源ユニット。
【請求項8】
前記制御手段は、前記負荷の温度制御を開始する際に所定の情報を不揮発性の記憶手段に書き込み、前記負荷の温度制御を終了する際に前記所定の情報を前記記憶手段から消去する、請求項7に記載の電源ユニット。
【請求項9】
前記第1保持手段は、前記制御手段のリセット前に保持した前記第1情報を前記制御手段のリセット後も保持する、請求項8に記載の電源ユニット。
【請求項10】
前記制御手段は、リセット後の起動時に、前記記憶手段に前記所定の情報が存在し、かつ前記第1保持手段に保持された前記情報が異常が検出されたことを示す場合、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項9に記載の電源ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置の電源ユニット、およびエアロゾル生成装置の電源ユニットが実行する方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子たばこ等のエアロゾル生成装置はエアロゾルを形成するための液体を加熱するための構成を有している。特許文献1には、コントローラがヒータの過熱を検出すると、コントローラがバッテリーからヒータへの電力供給を制限したりオフしたりするエアロゾル生成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-505002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1ではコントローラがヒータの過熱を検出した場合であっても、その後のエアロゾル生成装置の使用を禁止することはできない。そのため、ヒータの過熱が繰り返される恐れがある。
【0005】
本願発明は、装置の使用を実質的に禁止すべき異常の発生を適切に判定することが可能なエアロゾル生成装置の電源ユニットおよび方法を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みて、第1態様によれば、
エアロゾル源を加熱する負荷の温度を制御する制御手段と、
前記制御手段とは異なる手段によって前記負荷に関する異常が検出されたか否かを示す第1情報を保持する第1保持手段と、を有するエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記制御手段は、前記負荷の温度制御を開始してから終了するまでの期間に、前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、電源ユニットが提供される。
第2態様によれば、
前記制御手段は、
前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出したことに加え、
前記負荷の温度が予め定められた閾値以上であると判定された場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電源ユニットが提供される。
第3態様によれば、
前記負荷に関する異常とは異なる異常が検出されたか否かを示す第2情報を保持する第2保持手段をさらに有し、
前記制御手段は、
前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出したことに加え、
前記負荷の温度が予め定められた閾値以上であると判定され、かつ前記第2情報が異常が検出されたことを示す場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項1に記載の電源ユニットが提供される。
第4態様によれば、
前記第2情報が、電源ユニットの電源に関する異常もしくは前記電源ユニットの表面を構成するケースの温度に関する異常が検出されたか否かを示す、請求項3に記載の電源ユニットが提供される。
第5態様によれば、
前記制御手段は、前記負荷の抵抗値に基づいて検出した前記負荷の温度に基づいて前記負荷の温度制御を行う、請求項2から4のいずれか1項に記載の電源ユニットが提供される。
第6態様によれば、
前記制御手段は、前記期間において前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合、前記負荷の温度を検出する検出手段から前記負荷の温度を取得する、請求項5に記載の電源ユニットが提供される。
第7態様によれば、
前記制御手段は、起動時にも前記判定を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載の電源ユニットが提供される。
第8態様によれば、
前記制御手段は、前記負荷の温度制御を開始する際に所定の情報を不揮発性の記憶手段に書き込み、前記負荷の温度制御を終了する際に前記所定の情報を前記記憶手段から消去する、請求項7に記載の電源ユニットが提供される。
第9態様によれば、
前記第1保持手段は、前記制御手段のリセット前に保持した前記第1情報を前記制御手段のリセット後も保持する、請求項8に記載の電源ユニットが提供される。
第10態様によれば、
前記制御手段は、リセット後の起動時に、前記記憶手段に前記所定の情報が存在し、かつ前記第1保持手段に保持された前記情報が異常が検出されたことを示す場合、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定する、請求項9に記載の電源ユニットが提供される。
第11態様によれば、
前記制御手段は、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定した場合、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したことを示す情報を不揮発性の記憶手段に書き込むことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電源ユニットが提供される。
第12態様によれば、
前記制御手段は、起動時に前記不揮発性の記憶手段に前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したことを示す情報が存在する場合、前記電源ユニットの起動を不能にする、請求項11に記載の電源ユニットが提供される。
第13態様によれば、
前記制御手段は、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定した場合、前記負荷の加熱を禁止する、請求項1から12のいずれか1項に記載の電源ユニットが提供される。
第14態様によれば、
エアロゾル源を加熱する負荷の温度を制御する制御手段と、
前記制御手段とは異なる手段によって前記負荷に関する異常が検出されたか否かを示す第1情報を保持する第1保持手段と、を有するエアロゾル生成装置の電源ユニットにおいて、前記制御手段が実施する方法であって、
前記負荷の温度を制御を開始してから終了するまでの期間に、前記第1情報が異常が検出されていないことを示す状態から異常が検出されたことを示す状態に変化したことを検出した場合に、前記電源ユニットの使用を禁止すべき異常が発生したと判定すること、を有する方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
このような構成により、本発明によれば、装置の使用を実質的に禁止すべき異常の発生を適切に判定することが可能なエアロゾル生成装置の電源ユニットおよび方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るエアロゾル生成装置の電源ユニットの外観例を示す図。
実施形態に係る電源ユニットの内部構成例を示す斜視図。
実施形態に係る電源ユニットの全体的な回路構成例を示す図。
温度制御パターンの例を示す図。
図3の一部を抜粋した図。
実施形態に係る電源ユニットにおけるバッテリ異常条件の例を示す図。
実施形態に係る電源ユニットの温度制御動作に関するフローチャート。
実施形態に係る電源ユニットの起動時処理に関するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1には、本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置の電源ユニット1の構成例を模式的に示した外観斜視図である。電源ユニット1は、角が丸められた略直方体形状のケース2を有する。ケース2は、電源ユニット1の表面を構成する。ここでは便宜上、図1のaに示す面を正面、bに示す面を背面とする。また、図1のcに示す面を底面、dに示す面を天面とする。
(【0011】以降は省略されています)

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