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公開番号2025131204
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028798
出願日2024-02-28
発明の名称合成樹脂製容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類B65D 43/08 20060101AFI20250902BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器本体の口部にキャップの回り止め構造を備えると共に、ホット充填にあたり熱結晶化処理を行った際の、口部とキャップとのシール性の低下を抑制することのできる合成樹脂製容器を提供する。
【解決手段】容器本体10と、容器本体10の口部11に打栓され、容器本体10を密封保持するキャップ20と、を備え、少なくとも口部11が結晶性樹脂材料にて形成された合成樹脂製容器であって、口部11の外壁面に、キャップ20とアンダーカット嵌合可能な環状突起12と、その上方に設けられ、キャップ20の内壁面に形成されたリブ24に係合させてキャップ20の回転を防止する複数の凸部13を有し、凸部13は、キャップ20を打栓する際にリブ24を通過させる隙間14を隔てて口部11の全周にわたって等間隔で環状に配列されたものであり、口部11の、少なくとも環状突起12および凸部13を含む領域が、加熱により結晶化された耐熱領域であること。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物を収納する容器本体と、該容器本体に設けられ、該容器本体の内側につながる通路を通して前記内容物を注出する口部と、該口部に打栓され、該容器本体を密封保持するキャップと、を備え、少なくとも前記口部が結晶性樹脂材料にて形成された合成樹脂製容器であって、
前記口部は、その外壁面に、前記キャップの打栓により該キャップとアンダーカット嵌合可能な環状突起と、該環状突起の上方に設けられ、前記キャップの内壁面に形成されたリブに係合させて該キャップの、前記口部の周りに沿う回転を防止する複数の凸部を有し、
該凸部は、前記キャップを打栓する際に前記リブを通過させる隙間を隔てて前記口部の全周にわたって等間隔で環状に配列されたものであり、
前記口部の、少なくとも前記環状突起および前記凸部を含む領域が、加熱により結晶化された耐熱領域であることを特徴とする合成樹脂製容器。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記凸部は、前記口部の外方へ向かう突出代が、前記口部の肉厚の10~40%であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製容器。
【請求項3】
前記凸部の、前記口部の周りに沿う幅寸法は、前記口部の周長の0.8~2.0%であることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
【請求項4】
前記隙間の、前記口部の周りに沿う幅寸法は、前記凸部の幅寸法の40~60%であることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂製容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体と、該容器本体の口部に打栓によって装着されるキャップと、を備える合成樹脂製容器に関し、とくには、打栓後のキャップの、容器本体の口部周りに沿う回転を防止することのできる合成樹脂製容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、合成樹脂材料からなるボトル形の容器本体内に食品や化学品等の内容物を充填し、その口部に打栓によってキャップを装着した容器が広く利用されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1では、打栓によって容器本体の口部に装着したキャップが、打栓後の後工程段階や、いたずら等によって周方向に回転することを阻止するため、容器本体の口部に係止突起を設け、キャップの内壁面に設けたリブを該係止突起に係合させて、該キャップを回り止めしている。なお、打栓したキャップが周方向に回転すると、キャップと容器本体の口部とのシール状態が損なわれ、容器本体内に外気が進入して内容物が汚損し、設定された消費期限を担保することができないというおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-1508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、合成樹脂材料からなるボトル形の容器内に飲料や調味料等の内容物を充填する場合、内容物の殺菌を目的として、該内容物を高温(75~93℃)にして充填、密封する、所謂、ホット充填を行うことがある。容器本体が例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのガラス転移点が、前記ホット充填温度よりも低い樹脂材料からなる場合、熱変形が生じ、容器本体の口部とキャップとの間に隙間が生じてシール不良を生じるおそれがある。そのため、ホット充填に用いる容器には、口部の耐熱性を向上させるためにその部位に対して加熱処理を行い、結晶化度を高める処理(以下、「熱結晶化処理」と言う。)が施されている。
【0006】
しかし、特許文献1のように、容器本体の口部にキャップの回り止め用の係止突起を設けると、該口部の肉厚が不均一になるため、ホット充填にあたって熱結晶化処理を行った際に口部がいびつに収縮変形し、真円度を損なってキャップとのシール不良が生じるという課題があった。
【0007】
そこで、本発明では、打栓によりキャップを容器本体の口部に装着してなる合成樹脂製容器において、容器本体の口部にキャップの回り止め構造を備えると共に、ホット充填にあたり熱結晶化処理を行った際の、該口部とキャップとのシール性の低下を抑制することのできる合成樹脂製容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために開発した本発明の合成樹脂製容器は、内容物を収納する容器本体と、該容器本体に設けられ、該容器本体の内側につながる通路を通して前記内容物を注出する口部と、該口部に打栓され、該容器本体を密封保持するキャップと、を備え、少なくとも前記口部が結晶性樹脂材料にて形成された合成樹脂製容器であって、
前記口部は、その外壁面に、前記キャップの打栓により該キャップとアンダーカット嵌合可能な環状突起と、該環状突起の上方に設けられ、前記キャップの内壁面に形成されたリブに係合させて該キャップの、前記口部の周りに沿う回転を防止する複数の凸部を有し、
該凸部は、前記キャップを打栓する際に前記リブを通過させる隙間を隔てて前記口部の全周にわたって等間隔で環状に配列されたものであり、
前記口部の、少なくとも前記環状突起および前記凸部を含む領域が、加熱により結晶化された耐熱領域であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の合成樹脂製容器において、前記凸部は、前記口部の外方へ向かう突出代が、前記口部の肉厚の10~40%であることが好ましい。
【0010】
また、本発明の合成樹脂製容器において、前記凸部の、前記口部の周りに沿う幅寸法は、前記口部の周長の0.8~2.0%であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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