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公開番号2025132382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029900
出願日2024-02-29
発明の名称弾性構造体及び吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類F16F 3/087 20060101AFI20250903BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弾性部に対して過剰な負荷が加わることを防止して意図した通りの復元力が得られる弾性構造体を提案する。
【解決手段】弾性構造体100は、合成樹脂製の複数の圧縮ばね部材1が中心軸線に沿って直列状に配置されるものであり、圧縮ばね部材1は、一対の環状部2、3と、一対の環状部2、3同士を接続する弾性部4とを備え、一対の環状部2、3の一方は、中心軸線Oに沿う向きでの外側に位置する外側端部2a、3aに凸部2bを有し、一対の環状部2、3の他方は、中心軸線Oに沿う向きでの外側に位置する外側端部2a、3aに凹部3cを有し、直列状に圧縮ばね部材1を配置して、一の圧縮ばね部材1の凸部2bが他の圧縮ばね部材1の凹部3cに嵌った状態において、一の圧縮ばね部材1と他の圧縮ばね部材1は中心軸線Oに対して径方向に移動不能である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂製の複数の圧縮ばね部材が中心軸線に沿って直列状に配置された弾性構造体であって、
前記圧縮ばね部材は、
前記中心軸線を周回する向きに延在し且つ前記中心軸線に沿う向きに互いに離間する一対の環状部と、
前記中心軸線に沿う向きに弾性変形可能であって一対の前記環状部同士を接続する弾性部と、を備え、
一対の前記環状部の一方は、前記中心軸線に沿う向きでの外側に位置する外側端部に、前記中心軸線に沿う向きでの内側から外側に向かって突出する凸部を有し、
一対の前記環状部の他方は、前記中心軸線に沿う向きでの外側に位置する外側端部に、前記中心軸線に沿う向きでの外側から内側に向かって凹む凹部を有し、
直列状に前記圧縮ばね部材を配置して、一の前記圧縮ばね部材の前記凸部が他の前記圧縮ばね部材の前記凹部に嵌った状態において、一の前記圧縮ばね部材と他の前記圧縮ばね部材は前記中心軸線に対して径方向に移動不能である、弾性構造体。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
一対の前記環状部は、ともに、前記凸部と前記凹部が前記中心軸線を周回する向きに繰り返し設けられたものである、請求項1に記載の弾性構造体。
【請求項3】
一対の前記環状部の一方に前記弾性部が接続する部位を第一接続部とし、一対の前記環状部の他方に前記弾性部が接続する部位を第二接続部とする場合、前記第一接続部に対する前記凸部と前記凹部の位置と前記第二接続部に対する前記凸部と前記凹部の位置は同一である、請求項2に記載の弾性構造体。
【請求項4】
前記凹部は、前記中心軸線を周回する向きに延在する、請求項1に記載の弾性構造体。
【請求項5】
前記凸部は、前記中心軸線を周回する向きに全周に亘って延在し、
前記凹部は、前記中心軸線を周回する向きに全周に亘って延在する、請求項4に記載の弾性構造体。
【請求項6】
内容物を収容する容器に装着される吐出器であって、
請求項1~5の何れか一項に記載の弾性構造体と、前記弾性構造体を圧縮させる操作によって前記容器から内容物を吐出させる一方、圧縮させた前記弾性構造体の弾性力によって復帰する操作部と、を有する吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性構造体及び吐出器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮ばねとして、従前より特許文献1の如きものが知られている。特許文献1に示された圧縮ばねは合成樹脂製であって、中心軸線に沿う向きに互いに離間する複数の環状部と、中心軸線に沿う向きに弾性変形可能であって隣接する環状部同士を接続する螺旋状の弾性部とを備えている。この圧縮ばねは、例えば内容物を吐出する吐出器における操作部を復帰させるものとして使用される。
【0003】
吐出器は、内容物の種類や吐出させる内容物の量などに応じて様々なものが用いられていて、圧縮ばねも吐出器に応じて様々なものが使用されている。例えば操作部のストローク量が大きく多量の内容物を吐出させる吐出器には、長さの長い圧縮ばねが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-73138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、吐出器に応じて圧縮ばねの種類を変更しようとすると、例えば圧縮ばねを形成するための金型はそれぞれの圧縮ばねに応じて準備しなければならず、それ故、圧縮ばねの部品コストが増すことになる。
【0006】
このような問題点に対し、本願発明者は、特許文献1に示された如き圧縮ばねを複数の部材(圧縮ばね部材)で構成し、長さに応じて圧縮ばね部材の数を変更することによって、一の吐出器で使用される圧縮ばね部材を他の吐出器でも使用できるようにする検討を行っている。一例として、特許文献1に示された環状部を一対備えるとともに環状部同士を接続する弾性部を備える圧縮ばね部材を準備し、この圧縮ばね部材を中心軸線に沿って直列状に複数配置した弾性構造体について検討を行っている。
【0007】
ところでこのような弾性構造体を用いて検討したところ、成形時に生じるばらつき等により、各圧縮ばね部材は実質的に形状が同一であっても、弾性構造体を押し縮めた際に圧縮ばね部材が中心軸線に対して径方向にずれてしまい、各圧縮ばね部材に対して均等に力が加わらず、それぞれが備える弾性部の変形状態が相違することがあった。このような場合、変形しやすい弾性部に対して過剰な負荷が加わるため、破損等につながることが懸念される。また圧縮ばね部材が径方向にずれると、意図した通りの復元力が得られないことも懸念される。
【0008】
このような点に鑑み、本発明は、弾性部に対して過剰な負荷が加わることを防止して意図した通りの復元力が得られる弾性構造体、及びこの弾性構造体を用いた吐出器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の弾性構造体は、合成樹脂製の複数の圧縮ばね部材が中心軸線に沿って直列状に配置され、前記圧縮ばね部材は、前記中心軸線を周回する向きに延在し且つ前記中心軸線に沿う向きに互いに離間する一対の環状部と、前記中心軸線に沿う向きに弾性変形可能であって一対の前記環状部同士を接続する弾性部と、を備え、一対の前記環状部の一方は、前記中心軸線に沿う向きでの外側に位置する外側端部に、前記中心軸線に沿う向きでの内側から外側に向かって突出する凸部を有し、一対の前記環状部の他方は、前記中心軸線に沿う向きでの外側に位置する外側端部に、前記中心軸線に沿う向きでの外側から内側に向かって凹む凹部を有し、直列状に前記圧縮ばね部材を配置して、一の前記圧縮ばね部材の前記凸部が他の前記圧縮ばね部材の前記凹部に嵌った状態において、一の前記圧縮ばね部材と他の前記圧縮ばね部材は前記中心軸線に対して径方向に移動不能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、弾性構造体を押し縮めた際に圧縮ばね部材が中心軸線に対して径方向にずれることを防止することができるため、弾性部に対して過剰な負荷が加わることを防止して意図した通りの復元力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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