TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029756
出願日2024-02-29
発明の名称蓋付き容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類B65D 50/04 20060101AFI20250903BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】子供のいたずら等による開蓋を防止するチャイルドロック機能を維持しつつ、大人が開蓋しやすく、輸送時等の振動や衝撃によって誤開蓋されることを防止することのできる蓋付き容器を提供する。
【解決手段】蓋体20は、開口部の縁部に配置される環状の下蓋と、下蓋にヒンジを介して回動可能につながり、開口部を閉塞させる上蓋40とを備え、上蓋40は、少なくとも1つのフラップ45を有し、下蓋に貫通孔35を通してフラップ45を差し込むとともに、その差し込み部位に設けられた係止爪部34をフラップの窓孔46に連係させて上蓋40の開放を阻止するが、フラップ45の差し込み姿勢を維持したまま自由端45aを、貫通孔35の内側において外方へ牽曳することにより、フラップ45の、係止爪部34との連係を解除し、上蓋40の開放を可能とする差し込み係止部37を設けたこと。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上端に開口部が形成され、該開口部を通して収納空間内に内容物を収納する容器本体と、前記開口部を閉塞させて前記収納空間を密閉保持する蓋体とを備えた蓋付き容器であって、
前記蓋体は、前記開口部の縁部に配置される環状の下蓋と、該下蓋にヒンジを介して回動可能につながり、該下蓋の上面に合致させて前記開口部を閉塞させる上蓋とを備え、
前記上蓋は、該上蓋の外縁部に垂下保持され、その下端部を自由端とする少なくとも1つのフラップを有し、
前記下蓋に、上下に開通する貫通孔を有し、該貫通孔を通して前記フラップを差し込むとともに、その差し込み部位に設けられた係止爪部を前記フラップの窓孔に連係させて前記上蓋を回動不能に保持して該上蓋の開放を阻止するが、前記フラップの差し込み姿勢を維持したまま前記自由端を、前記貫通孔の内側において外方へ牽曳することにより、前記フラップの、前記係止爪部との連係を解除し、前記上蓋の回動を許容して、該上蓋の開放を可能とする差し込み係止部を設けたことを特徴とする蓋付き容器。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記下蓋は、前記開口部の縁部に固定保持されたものであることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
【請求項3】
前記フラップは、前記上蓋との接続部位を起点に弾性変形可能な弾性片からなることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付き容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体と、容器本体の開口部を覆うように設けられる蓋体とからなる蓋付き容器に関し、とくに洗剤や医薬品、化学品等を収容し、チャイルドロック機能を有する蓋付き容器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、洗濯用洗剤や食器洗浄機用洗剤として、洗剤を水溶性のフィルム内に包装したボール状洗剤が知られている。このボール状洗剤は、洗剤がフィルム内に気密に充填され、使用にあたってフィルムが水に濡れて破れることで流出するように構成されているため、液体洗剤に比べて劣化しにくいというメリットを有している。しかしながら、ボール状洗剤は、見た目がゼリー菓子に似ているため、子供が誤飲するおそれがあることから、例えば特許文献1のようなチャイルドロック機能付きの蓋付き容器内に収容して保管することが推奨されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-164085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の蓋付き容器は、蓋体に2つ以上の係止部を有し、少なくとも2つの該係止部の係止を同時に解除することで蓋体が開放できるように構成されている。前記2つの係止部は、離間距離が子供の手の大きさよりも大きく設定することで、手の寸法の小さな子供が簡単に操作できないようにしている。しかしながら、このようなチャイルドロック機能は、子供のいたずらによる事故を防止する効果を有するものの、開蓋操作に手間がかかり、日常的に使用する大人にとっては不便を感じることがあることから改善の余地があった。また、特許文献1の蓋付き容器では、係止部が露出しているため、輸送時や陳列時等の振動や衝撃によって、該係止部が予期せず解除されて開蓋するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明では、子供のいたずら等による開蓋を防止するチャイルドロック機能を維持しつつ、大人が開蓋しやすく、また輸送時等の振動や衝撃によって誤開蓋されることを防止することのできる蓋付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために開発した本発明の蓋付き容器は、
上端に開口部が形成され、該開口部を通して収納空間内に内容物を収納する容器本体と、前記開口部を閉塞させて前記収納空間を密閉保持する蓋体とを備えた蓋付き容器であって、
前記蓋体は、前記開口部の縁部に配置される環状の下蓋と、該下蓋にヒンジを介して回動可能につながり、該下蓋の上面に合致させて前記開口部を閉塞させる上蓋とを備え、
前記上蓋は、該上蓋の外縁部に垂下保持され、その下端部を自由端とする少なくとも1つのフラップを有し、
前記下蓋に、上下に開通する貫通孔を有し、該貫通孔を通して前記フラップを差し込むとともに、その差し込み部位に設けられた係止爪部を前記フラップの窓孔に連係させて前記上蓋を回動不能に保持して該上蓋の開放を阻止するが、前記フラップの差し込み姿勢を維持したまま前記自由端を、前記貫通孔の内側において外方へ牽曳することにより、前記フラップの、前記係止爪部との連係を解除し、前記上蓋の回動を許容して、該上蓋の開放を可能とする差し込み係止部を設けたことを特徴とする。
【0007】
なお、本発明の蓋付き容器において、前記下蓋は、前記開口部の縁部に固定保持されたものであることが好ましい。
【0008】
また、本発明の蓋付き容器において、前記フラップは、前記上蓋との接続部位を起点に弾性変形可能な弾性片からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の蓋付き容器によれば、上蓋に設けられたフラップの下端部を、下蓋に設けられた差し込み係止部内に差し込んだ状態のまま手前に引き上げながら持ち上げることで簡単に上蓋と下蓋(容器本体)との連係を解除することができ、該上蓋を回動させて開蓋することができる。一方、閉蓋する際には、上蓋を下蓋に向かって押圧すると、上蓋のフラップが下蓋に設けられた差し込み係止部に挿入すると共に、該フラップに設けられた窓孔に、下蓋に設けられた係止爪部が入り込むことで上蓋と下蓋(容器本体)とを簡単に係合し、ロック状態にすることができる。
【0010】
このように、本発明の蓋付き容器では、閉蓋状態において上蓋のフラップが、下蓋に設けられた差し込み係止部内に入り込んだ状態にあるため、子どもが該フラップを操作することが難しく、チャイルドロック機能を効果的に発揮することができる。また、上蓋のフラップが、外部に露出されていないため、輸送時や陳列時等の振動や衝撃によって該フラップが操作されて予期せず開蓋されてしまうことも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社吉野工業所
吐出器
2日前
株式会社吉野工業所
吐出器
29日前
株式会社吉野工業所
繰出容器
1日前
株式会社吉野工業所
吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
操出容器
29日前
株式会社吉野工業所
箱型容器
1日前
株式会社吉野工業所
排出容器
1日前
株式会社吉野工業所
開閉容器
2日前
株式会社吉野工業所
吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
蓋付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
蓋付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
蓋付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
蓋付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
ポンプ容器
1日前
株式会社吉野工業所
ポンプ容器
2日前
株式会社吉野工業所
蓋付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
繰り出し容器
29日前
株式会社吉野工業所
吐出キャップ
9日前
株式会社吉野工業所
繰り出し容器
1日前
株式会社吉野工業所
レフィル容器
2日前
株式会社吉野工業所
合成樹脂製容器
2日前
株式会社吉野工業所
ポンプ式吐出器
3日前
株式会社吉野工業所
合成樹脂製容器
1日前
株式会社吉野工業所
ポンプ式吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
合成樹脂製の吐出器
2日前
株式会社吉野工業所
弾性構造体及び吐出器
1日前
株式会社吉野工業所
弾性構造体及び吐出器
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
29日前
株式会社吉野工業所
飾りパーツ付きキャップ
3日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出容器
3日前
株式会社吉野工業所
液体容器、及び液体容器の製造方法
1日前
株式会社吉野工業所
ポンプ式吐出具及びポンプ式吐出容器
6日前
株式会社吉野工業所
トリガー式噴出器およびトリガー式噴出容器
1日前
サントリーホールディングス株式会社
キャップおよび容器
20日前
個人
11か月前
個人
ゴミ箱
10か月前
続きを見る