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公開番号2025154505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057552
出願日2024-03-29
発明の名称ポンプ式吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20251002BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】従来と同じようにして内容液を吐出することが可能であって、更にリサイクル性にも優れるポンプ式吐出器を提案する。
【解決手段】ポンプ式吐出器100において、ヘッド及びキャップ10の何れか一方は、ヘッド及びキャップ10の何れか他方に向けて延出された延出部12fを有し、ヘッド及びキャップ10の何れか他方は、ベース部と、ベース部に根元部がつながっていてヘッドをキャップ10に向けて前進させた際に延出部12fによって中心軸線Oに近づく向きに撓む弾性片10eを有し、延出部先端部12gは、ヘッド及びキャップ10の何れか他方から離れるにつれて中心軸線Oに近づく向きに延在していて、弾性片10eは、根元部からヘッド及びキャップ10の何れか一方に向かって、中心軸線Oから離れる向きに延在する本体部10e2を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップと、該キャップにより該口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口を有するとともに該ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを該キャップに向けて移動させることによって該容器内の内容液を該吐出口から吐出させるポンプ式吐出器において、
前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方は、該ヘッド及び該キャップの何れか他方に向けて延出された延出部を有し、
前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方は、ベース部と、該ベース部に根元部がつながっていて該ヘッドを該キャップに向けて前進させた際に前記延出部によって前記ステムの中心軸線に近づく向きに撓む弾性片を有し、
前記延出部における先端側に位置して前記弾性片に接触する延出部先端部は、前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方から離れるにつれて前記中心軸線に近づく向きに延在していて、
前記弾性片は、前記根元部から前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方に向かって、前記中心軸線から離れる向きに延在する本体部を有するポンプ式吐出器。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記本体部の外周面は、前記ヘッドが後退限と前進限との間を移動する際、前記根元部の外周面よりも前記中心軸線から離れるところに位置する請求項1に記載のポンプ式吐出器。
【請求項3】
前記弾性片の先端部は、前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方に向かうにつれて前記中心軸線に近づく向きに延在している請求項1に記載のポンプ式吐出器。
【請求項4】
内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップと、該キャップにより該口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口を有するとともに該ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを該キャップに向けて移動させることによって該容器内の内容液を該吐出口から吐出させるポンプ式吐出器において、
前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方は、該ヘッド及び該キャップの何れか他方に向けて延出された延出部を有し、
前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方は、ベース部と、該ベース部に根元部がつながっていて該ヘッドを該キャップに向けて前進させた際に前記延出部によって前記ステムの中心軸線から離れる向きに撓む弾性片を有し、
前記延出部における先端側に位置して前記弾性片に接触する延出部先端部は、前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方から離れるにつれて前記中心軸線から離れる向きに延在していて、
前記弾性片は、前記根元部から前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方に向かって、前記中心軸線に近づく向きに延在する本体部を有するポンプ式吐出器。
【請求項5】
前記本体部の内周面は、前記ヘッドが後退限と前進限との間を移動する際、前記根元部の内周面よりも前記中心軸線に近づくところに位置する請求項4に記載のポンプ式吐出器。
【請求項6】
前記弾性片の先端部は、前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方に向かうにつれて前記中心軸線から離れる向きに延在している請求項4に記載のポンプ式吐出器。
【請求項7】
前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方に、前記弾性片が、前記中心軸線を周回する向きに等間隔で複数設けられた請求項1又は4に記載のポンプ式吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ式吐出器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポンプ式吐出器として、容器の口部に装着されるキャップと、キャップにより口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、ステムに連結するヘッドとを備え、ヘッドをキャップに向けて移動させることによって容器内の内容液をヘッドの吐出口から吐出させるものが既知である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなポンプ式吐出器の内部には、特許文献1に示されているように、キャップに向けて移動させたヘッドを初期位置に復帰させるためにコイルスプリングが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-31950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこのようなポンプ式吐出器は、大部分の部材は合成樹脂製であるものの、コイルスプリングは金属製である。このため使用後に廃棄するにあたって、このままの状態では樹脂品としてリサイクルすることができない。また一般にこの種のポンプ式吐出器は、通常の使用時において部材が外れてしまうことを避けるべく、例えば嵌合等によって部材同士は強固に固定されている。従って、ポンプ式吐出器を分解してコイルスプリングと他の部材とに分別するにも手間を要することとなる。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決することを課題とするものであって、従来と同じようにして内容液を吐出することが可能であって、更にリサイクル性にも優れるポンプ式吐出器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のポンプ式吐出器は、内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップと、該キャップにより該口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口を有するとともに該ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを該キャップに向けて移動させることによって該容器内の内容液を該吐出口から吐出させるポンプ式吐出器において、前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方は、該ヘッド及び該キャップの何れか他方に向けて延出された延出部を有し、前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方は、ベース部と、該ベース部に根元部がつながっていて該ヘッドを該キャップに向けて前進させた際に前記延出部によって前記ステムの中心軸線に近づく向きに撓む弾性片を有し、前記延出部における先端側に位置して前記弾性片に接触する延出部先端部は、前記ヘッド及び前記キャップの何れか他方から離れるにつれて前記中心軸線に近づく向きに延在していて、前記弾性片は、前記根元部から前記ヘッド及び前記キャップの何れか一方に向かって、前記中心軸線から離れる向きに延在する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポンプ式吐出器によれば、ヘッドをキャップに向けて前進させた際、延出部によって弾性片が撓むため、撓んだ弾性片が復元する際にヘッドを初期位置に向けて復帰させることができる。また金属製のコイルスプリングに換えて上記のような弾性片を用いているため、使用後は、従来のポンプ式吐出器で行っていた金属部品を分別する作業は必要がなく、またそのまま樹脂品として再利用することができるためリサイクル性にも優れる。
【0009】
そして弾性片は、根元部からヘッド及びキャップの何れか一方に向かってステムの中心軸線から離れる向きに延在していて、根元部からヘッド及びキャップの何れか一方に向かってこの中心軸線に沿って真っ直ぐに延在している弾性片に比して、長さが長くなる。すなわち、このような真っ直ぐに延在している弾性片よりも、弾性片を撓ませる際に要する力の増加割合が緩やかになる。また延出部の先端側に位置して弾性片に接触する延出部先端部は、ヘッド及びキャップの何れか他方から離れるにつれて中心軸線に近づく向きに傾いて延在しているため、延出部先端部が弾性片に接触する接触ポイントは、ヘッドを前進させることによって弾性片の根元部に向けて移動しつつ、延出部の先端側から根元側に向けて移動する。ここで、例えば延出部における弾性片に接触するところがエッジ状であって、ヘッドを前進させても延出部における接触ポイントが変わらなければ、弾性片の根元部から接触ポイントまでの距離はヘッドを前進させた分、減少することになる。一方、本発明によれば、接触ポイントはヘッドを前進させるときに延出部の先端側から根元側に向けても移動するため、弾性片の根元部から接触ポイントまでの距離の減少量は、接触ポイントが変わらないものに比して小さくなる。すなわちこの点においても、弾性片を撓ませる際に要する力の増加割合を緩やかにすることができる。
【0010】
このように本発明のポンプ式吐出器によれば、弾性片を撓ませる際に要する力の増え具合が緩やかになるため、ヘッドを押圧する際に指等がヘッドから受ける抵抗力は緩やかに増加することになり、ヘッドを押圧する際の感触が軽くなって操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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