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公開番号2025152022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053717
出願日2024-03-28
発明の名称二重容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類B65D 1/02 20060101AFI20251002BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】内層体を外層体から容易に剥離して分別できる二重容器を提供すること。
【解決手段】開口部11と、肩部12と、胴部13と、ヒール部14を介してつながる底部15と、を有する外層体10と、口頚部21と、外層体10の開口部11末端から底部15に至るまでの領域にわたって外層体10の内壁面に剥離可能に積層される壁部22と、を有する内層体20と、を備え、口頚部21と開口部11との連係を解除したのち、口頚部21を引き上げることにより内層体20の、外層体10からの抜き取りを可能とする二重容器であって、外層体10の内壁面と該内壁面において積層される内層体20の壁部22との相互間に、微細な凹凸領域により形成され、内層体20を外層体10から剥離させる際の起点となる空気層3を設けたこと。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
上方に向けて開放された開口端を有する開口部と、該開口部の下端につながる肩部と、該肩部の下端につながる胴部と、該胴部の下端にヒール部を介してつながる底部と、を有する外層体と、
内容物を注出する開口が形成され、前記外層体の開口部に、該開口部から露出して離脱可能に連係される口頚部と、該口頚部の下端につながり前記外層体の開口部末端から底部に至るまでの領域にわたって該外層体の内壁面に剥離可能に積層される壁部と、を有し、該壁部にて取り囲まれた内側を内容物の充填空間とする内層体と、を備え、
前記口頚部と前記開口部との連係を解除したのち、該口頚部を引き上げることにより該内層体の、該外層体からの抜き取りを可能とする二重容器であって、
前記外層体の内壁面と該内壁面において積層される前記内層体の壁部との相互間に、微細な凹凸領域により形成され、前記内層体を前記外層体から剥離させる際の起点となる空気層を設けたことを特徴とする二重容器。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記空気層は、前記外層体の前記開口部の下端から胴部へ移行する境界位置までの内壁面と、該内壁面において積層される前記内層体の壁部との相互間に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載した二重容器。
【請求項3】
前記凹凸領域は、前記外層体の内壁面および前記内層体の壁部のいずれか一方もしくは両方に粗面部を設けることによって形成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載した二重容器。
【請求項4】
前記粗面部は、二軸延伸ブロー成形法を適用して二重容器を成形する際に使用される内層プリフォームと外層プリフォームとからなる二重プリフォームの、該内層プリフォームおよび該外層プリフォームのいずれか一方もしくは両方に粗面加工を施すことにより形成されたものである、ことを特徴とする請求項3に記載した二重容器。
【請求項5】
前記粗面部の表面粗さは、1.2μm以上、2.2μm未満であることを特徴とする請求項3に記載した二重容器。
【請求項6】
前記外層体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、前記内層体は、ポリプロピレン樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載した二重容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物を収容する内層体と、該内層体を収納、保持する外層体とからなる二重容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷の低減を目的として、容器をリサイクルやリユースすることが求められている。しかしながら、油を含む内容物を収容したものや、食品以外の内容物を収容したものは、容器に付着した汚れやにおいを取り除くことができずリサイクル等することが難しかった。
【0003】
そのため、特許文献1のように内容物が直接接触することになる内層体と、該内層体の外側に剥離可能に積層される外層体と、により構成した二重容器が知られている。この二重容器によれば、内容物が付着した薄肉からなる内層体を外層体から分別し、該内層体は廃棄する一方、外層体についてはそのままリサイクルやリユースすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-151324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記二重容器は、内層プリフォームと外層プリフォームを組み合わせた二重プリフォームを二軸延伸ブロー成形することで製造することができるが、内層プリフォームによって形成される内層体の肉厚(0.05~0.1mm)が、外層プリフォームによって形成される外層体の肉厚(0.3~0.5mm)よりも、かなり薄肉で、また賦形性が良いことから内層体が外層体に密着してしまい、使用後の分別が難しい点に課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような課題を解決することを課題とするものであり、その目的は、内層体を外層体から容易に剥離して分別できる二重容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の二重容器は、上方に向けて開放された開口端を有する開口部と、該開口部の下端につながる肩部と、該肩部の下端につながる胴部と、該胴部の下端にヒール部を介してつながる底部と、を有する外層体と、
内容物を注出する開口が形成され、前記外層体の開口部に、該開口部から露出して離脱可能に連係される口頚部と、該口頚部の下端につながり前記外層体の開口部末端から底部に至るまでの領域にわたって該外層体の内壁面に剥離可能に積層される壁部と、を有し、該壁部にて取り囲まれた内側を内容物の充填空間とする内層体と、を備え、
前記口頚部と前記開口部との連係を解除したのち、該口頚部を引き上げることにより該内層体の、該外層体からの抜き取りを可能とする二重容器であって、
前記外層体の内壁面と該内壁面において積層される前記内層体の壁部との相互間に、微細な凹凸領域により形成され、前記内層体を前記外層体から剥離させる際の起点となる空気層を設けたことを特徴とする。
【0008】
なお、本発明の二重容器において、前記空気層は、前記外層体の前記開口部の下端から胴部へ移行する境界位置までの内壁面と、該内壁面において積層される前記内層体の壁部との相互間に設けられたものであることが好ましい。
【0009】
また、本発明の二重容器において、前記凹凸領域は、前記外層体の内壁面および前記内層体の壁部のいずれか一方もしくは両方に粗面部を設けることによって形成されたものであることが好ましい。
【0010】
また、本発明の二重容器において、前記粗面部は、二軸延伸ブロー成形法を適用して二重容器を成形する際に使用される内層プリフォームと外層プリフォームとからなる二重プリフォームの、該内層プリフォームおよび該外層プリフォームのいずれか一方もしくは両方に粗面加工を施すことにより形成されたものであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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