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公開番号2025129654
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026429
出願日2024-02-26
発明の名称ヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法
出願人エスアイアイ・プリンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/16 20060101AFI20250829BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】レーザ加工に伴う不要な加工残りの発生を抑制できるヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係るヘッドチップは、第1レーザ照射痕によって形成された凹部を有し、凹部内に液体が流通する流路部材と、凹部を閉塞するように流路部材に接合された接合部材と、を備えている。流路部材には、凹部の開口縁に沿って延びる第2レーザ照射痕が形成されている。
【選択図】図28
特許請求の範囲【請求項1】
第1レーザ照射痕によって形成された凹部を有し、前記凹部内に液体が流通する流路部材と、
前記凹部を閉塞するように前記流路部材に接合された接合部材と、を備え、
前記流路部材には、前記凹部の開口縁に沿って延びる第2レーザ照射痕が形成されているヘッドチップ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記凹部は、
前記流路部材のうち厚さ方向における前記接合部材側を向く面上のみで開口する非貫通部と、
前記非貫通部の底面上で開口するとともに、前記流路部材を前記厚さ方向に貫通する貫通部と、を備え、
前記第2レーザ照射痕は、少なくとも前記非貫通部の開口縁に沿って延びている請求項1に記載のヘッドチップ。
【請求項3】
前記第1レーザ照射痕は、前記流路部材の厚さ方向に交差する第1方向に延びるとともに、前記厚さ方向から見て前記第1方向に交差する第2方向に複数列形成され、
前記第2レーザ照射痕は、複数の前記第1レーザ照射痕のうち、前記第2方向で最も外側に位置する外側レーザ照射痕に沿って前記第1方向に延びている請求項1又は請求項2に記載のヘッドチップ。
【請求項4】
前記第2レーザ照射痕における前記第2方向の中心は、前記外側レーザ照射痕における前記第2方向の中心よりも前記第2方向の内側に位置している請求項3に記載のヘッドチップ。
【請求項5】
前記凹部は、前記厚さ方向から見て前記第1方向を長手方向とし、前記第2方向を短手方向とする長方形状に形成されている請求項3に記載のヘッドチップ。
【請求項6】
前記凹部は、
前記流路部材のうち厚さ方向における前記接合部材側を向く面上のみで開口する非貫通部と、
前記非貫通部の底面上で開口するとともに、前記流路部材を前記厚さ方向に貫通する貫通部と、を備え、
前記貫通部は、
第1貫通部と、
前記第1貫通部に対して前記第1方向に離れて設けられ、前記非貫通部を通じて前記第1貫通部に連通する第2貫通部と、を含み、
前記厚さ方向において前記流路部材に対して前記接合部材とは反対側には、前記第1貫通部を通じて前記凹部内に連通する圧力室、及び前記第2貫通部を通じて前記凹部内に連通する循環路が形成されたチップ本体が接合され、
前記接合部材には、前記凹部内の液体を外部に噴射する噴射孔が形成されている請求項3に記載のヘッドチップ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のヘッドチップを備えている液体噴射ヘッド。
【請求項8】
請求項7に記載の液体噴射ヘッドを備えている液体噴射記録装置。
【請求項9】
液体が流通する凹部が形成された流路部材と、
前記凹部を閉塞するように前記流路部材に接合された接合部材と、を備えたヘッドチップの製造方法であって、
前記流路部材のうち前記接合部材との接合面に対して第1レーザ光を照射することで、第1レーザ照射痕により前記凹部の外形を形成する第1レーザ照射工程と、
前記凹部の開口縁に沿って第2レーザ光を照射することで、前記凹部の開口縁に沿って第2レーザ照射痕を形成する第2レーザ照射工程と、を備えているヘッドチップの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタに搭載されるヘッドチップは、インクが流れるための凹部が形成された流路部材と、凹部を閉塞するように流路部材に接合された接合部材と、を備えている場合がある。凹部は、例えばレーザ加工によって形成される(例えば下記特許文献1参照)。レーザ加工では、流路部材の表面のうち、凹部の形成領域に対してレーザ光を走査する。これにより、レーザ光の走査範囲には、レーザ照射痕による凹部が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-297180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、レーザ加工によって凹部を形成する場合には、流路部材のうちレーザ照射によって溶解した部分が飛散し、凹部の開口縁付近に異物(以下、「ばり」という)となって付着する可能性がある。ばり等の不要な加工残りが流路部材の表面よりも突出していると、流路部材の表面に接合部材を接合する際に流路部材と接合部材との間に不要な加工残りを噛み込んでしまう可能性がある。不要な加工残りを噛み込んでしまった場合には、流路部材と接合部材との間でのインクのリークや、接合部材の剥離等に繋がる。
【0005】
本開示は、レーザ加工に伴う不要な加工残りの発生を抑制できるヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
(1)本開示の一態様に係るヘッドチップは、第1レーザ照射痕によって形成された凹部を有し、前記凹部内に液体が流通する流路部材と、前記凹部を閉塞するように前記流路部材に接合された接合部材と、を備え、前記流路部材には、前記凹部の開口縁に沿って延びる第2レーザ照射痕が形成されている。
【0007】
本態様によれば、凹部の開口縁に沿って第2レーザ照射痕が形成されていることで、第1レーザ照射痕の形成後に凹部の開口縁に残存する不要な加工残りを軽減することができる。これにより、流路部材と接合部材との接合時において不要な加工残りを噛み込むことを抑制できる。その結果、流路部材と接合部材との間での液体のリークを抑制するとともに、流路部材と接合部材との接合強度を確保できる。また、凹部内での不要な加工残りを軽減することで、凹部内での凹凸を抑えることができる。これにより、凹部内を流通する液体の流通抵抗を軽減して、凹部内にスムーズに液体を流通させることができる。
【0008】
(2)上記(1)の態様に係るヘッドチップにおいて、前記凹部は、前記流路部材のうち厚さ方向における前記接合部材側を向く面上のみで開口する非貫通部と、前記非貫通部の底面上で開口するとともに、前記流路部材を前記厚さ方向に貫通する貫通部と、を備え、前記第2レーザ照射痕は、少なくとも前記非貫通部の開口縁に沿って延びていることが好ましい。
本態様によれば、非貫通部の開口縁に残存する不要な加工残りは、流路部材のうち接合部材との接合面に露呈する可能性がある。そこで、少なくとも非貫通部の開口縁に沿って第2レーザ照射痕を形成することで、不要な加工残りが流路部材のうち接合部材との接合面上に露呈することを抑制できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)の態様に係るヘッドチップにおいて、前記第1レーザ照射痕は、前記流路部材の厚さ方向に交差する第1方向に延びるとともに、前記厚さ方向から見て前記第1方向に交差する第2方向に複数列形成され、前記第2レーザ照射痕は、複数の前記第1レーザ照射痕のうち、前記第2方向で最も外側に位置する外側レーザ照射痕に沿って前記第1方向に延びていることが好ましい。
本態様によれば、複数の第1レーザ照射痕のうち、外側レーザ照射痕に沿って第2レーザ照射痕を形成することで、外側レーザ照射痕の延在方向に沿って残存する不要な加工残りを効果的に軽減できる。
【0010】
(4)上記(3)の態様に係るヘッドチップにおいて、前記第2レーザ照射痕における前記第2方向の中心は、前記外側レーザ照射痕における前記第2方向の中心よりも前記第2方向の内側に位置していることが好ましい。
本態様によれば、第2レーザ照射痕における第2方向の中心を、外側レーザ照射痕における第2方向の中心よりも内側に配置することで、第2レーザ照射痕を形成するためのレーザ光の周囲に伝播する熱の影響によってばり等の不要な加工残りを除去できる。この場合、外側レーザ照射痕を形成するためのレーザ光の走査軌跡と同一軌跡上で第2レーザ照射痕を形成するためのレーザ光を走査する場合に比べて、凹部の開口縁に伝播される熱の影響を抑えることができる。これにより、凹部の外周縁に形成されるよれ等の不要な加工残りが第2レーザ照射痕を形成するためのレーザ光によって増長されることを抑制できる。そのため、流路部材と接合部材との接合時においてよれ等を不要な加工残りとして噛み込むことを抑制できる。その結果、流路部材と接合部材との間での液体のリークを抑制するとともに、流路部材と接合部材との接合強度を確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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