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公開番号2025116651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011184
出願日2024-01-29
発明の名称エスカレータの制御装置
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類B66B 31/00 20060101AFI20250801BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】エスカレータにおいて踏段上で利用者が歩かない状況を作り出す。
【解決手段】エスカレータの制御装置は、歩行速度検出部と、調速処理部と、を備える。歩行速度検出部は、踏段上の利用者についての当該踏段に対する相対速度を歩行速度として検出する。調速処理部は、歩行速度検出部が歩行速度を検出した場合に、その歩行速度に応じて、踏段の速度を第1目標速度になるように調整する。そして、この第1目標速度は、歩行速度が速くなるに従って、踏段の調整後の速度が遅くなるように設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
踏段上の利用者についての当該踏段に対する相対速度を歩行速度として検出する歩行速度検出部と、
前記歩行速度検出部が前記歩行速度を検出した場合に、その歩行速度に応じて、前記踏段の速度を第1目標速度になるように調整する調速処理部と、
を備え、
前記第1目標速度は、前記歩行速度が速くなるに従って、前記踏段の調整後の速度が遅くなるように設定される、エスカレータの制御装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記踏段上を歩く利用者の人数を歩行人数として検出する歩行人数検出部、
を更に備え、
前記歩行速度検出部が前記歩行速度を検出した場合であって、且つ、前記歩行人数検出部が検出した前記歩行人数が第1閾値より大きい場合、又は、前記踏段上で止まっている利用者の人数についての当該歩行人数に対する割合が第2閾値より小さい場合に、前記調速処理部は、前記踏段の速度を前記第1目標速度になるように調整し、
前記歩行速度検出部が前記歩行速度を検出した場合であって、且つ、前記歩行人数検出部が検出した前記歩行人数が前記第1閾値より小さい場合、又は、前記踏段上で止まっている利用者の人数についての当該歩行人数に対する割合が前記第2閾値より大きい場合には、前記調速処理部は、前記踏段の速度を、前記第1目標速度より速い第2目標速度になるように調整する、請求項1に記載のエスカレータの制御装置。
【請求項3】
前記エスカレータには、前記踏段ごとに発生した荷重を検出する荷重センサが設けられており、
周回する前記踏段を一列に並べた場合の当該踏段の順番を示す第1インデックスと、所定の時間幅を時系列に並べた場合の当該時間幅の順番を示す第2インデックスとで指定される要素を含んだ2次元配列を用いて、前記所定の時間幅が経過するごとに、その時間幅が経過するまでの間に前記荷重センサによって検出される荷重についての当該時間幅の開始時点からの変化量が当該時間幅内の何れかの時点で何れかの踏段において第3閾値より大きくなった場合には、そのような荷重の変化が生じた踏段に対応する要素に検出情報を格納する、荷重検出処理部、
を更に備え、
前記歩行速度検出部は、前記検出情報が格納された要素についての前記2次元配列内での分布に基づいて、前記歩行速度を検出する、請求項1又は2に記載のエスカレータの制御装置。
【請求項4】
前記歩行速度検出部は、前記2次元配列において前記検出情報が格納された要素のうちの、前記第1インデックスの方向又は前記第2インデックスの方向において当該要素どうしが隣接して繋がることによって形成された前記要素の纏まりごとに、その纏まりを1つの要素群とした上で、当該要素群内の要素数が第4閾値より大きい場合であって、且つ、その要素群内の要素の並びを見たときに、前記第2インデックスの方向において2つ以上の要素が隣接した隣接部分がある場合であり、更には、その隣接部分が、時間の経過に伴って前記第1インデックスの方向へ移動している場合に、前記要素群内の要素数と、前記第1インデックスの方向において当該要素群が占めているインデックス数とに基づいて、前記歩行速度を求める、請求項3に記載のエスカレータの制御装置。
【請求項5】
踏段上で歩く利用者の人数を歩行人数として検出する歩行人数検出部と、
前記歩行人数検出部が検出した前記歩行人数に応じて前記踏段の速度を調整する調速処理部と、
を備える、エスカレータの制御装置。
【請求項6】
前記エスカレータには、前記踏段ごとに発生した荷重を検出する荷重センサが設けられており、
周回する前記踏段を一列に並べた場合の当該踏段の順番を示す第1インデックスと、所定の時間幅を時系列に並べた場合の当該時間幅の順番を示す第2インデックスとで指定される要素を含んだ2次元配列を用いて、前記所定の時間幅が経過するごとに、その時間幅が経過するまでの間に前記荷重センサによって検出される荷重についての当該時間幅の開始時点からの変化量が当該時間幅内の何れかの時点で何れかの踏段において所定閾値より大きくなった場合には、そのような荷重の変化が生じた踏段に対応する要素に検出情報を格納する、荷重検出処理部、
を更に備え、
前記歩行人数検出部は、前記検出情報が格納された要素についての前記2次元配列内での分布に基づいて、前記歩行人数を検出する、請求項5に記載のエスカレータの制御装置。
【請求項7】
前記歩行人数検出部は、前記2次元配列において前記検出情報が格納された要素のうちの、前記第1インデックスの方向又は前記第2インデックスの方向において当該要素どうしが隣接して繋がることによって形成された前記要素の纏まりごとに、その纏まりを1つの要素群とした上で、その要素群内の要素の並びを見たときに、前記第2インデックスの方向において2つ以上の要素が隣接した隣接部分がある場合であり、且つ、その隣接部分が、時間の経過に伴って前記第1インデックスの方向へ移動している場合に、当該隣接部分の要素数に基づいて前記歩行人数を求める、請求項6に記載のエスカレータの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレータの制御技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
エスカレータの制御技術として、特許文献1には、エスカレータに乗った利用者が踏段上で止まらずに歩いていることが検出された場合に、踏段の速度を、ある一定の速度まで低下させて遅くする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-97457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように踏段の速度を単に遅くしただけでは、歩いている利用者が、降口に速く到達するために更に速く歩こうとする状況や、後からエスカレータに乗ってきた利用者も同様に速く歩こうとする状況を招き得る。
【0005】
そこで本発明の目的は、エスカレータにおいて踏段上で利用者が歩かない状況を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の制御装置は、エスカレータの制御装置であり、次のような構成を備える(態様1)。制御装置は、歩行速度検出部と、調速処理部と、を備える。歩行速度検出部は、踏段上の利用者についての当該踏段に対する相対速度を歩行速度として検出する。調速処理部は、歩行速度検出部が歩行速度を検出した場合に、その歩行速度に応じて、踏段の速度を第1目標速度になるように調整する。そして、この第1目標速度は、歩行速度が速くなるに従って、踏段の調整後の速度が遅くなるように設定される。
【0007】
利用者の歩行速度を検出して踏段の速度を遅くした場合には、その利用者が、降口に速く到達するために更に速く歩こうとする状況や、後からエスカレータに乗ってきた利用者も同様に速く歩こうとする状況を招き得る。上記態様1によれば、そのような状況が生じた場合には、そのときの歩行速度を新たに検出することができ、その歩行速度に応じて踏段の速度を更に遅くすることができる。これにより、踏段上を歩く利用者に対して、自身が歩くことによって踏段の速度が遅くなっていることに気付かせることが可能になる。
【0008】
上記態様1に係る制御装置は、次のような構成を備えていてもよい(態様2)。制御装置は、踏段上を歩く利用者の人数を歩行人数として検出する歩行人数検出部、を更に備える。そして、歩行速度検出部が歩行速度を検出した場合であって、且つ、歩行人数検出部が検出した歩行人数が第1閾値より大きい場合、又は、踏段上で止まっている利用者の人数についての当該歩行人数に対する割合が第2閾値より小さい場合に、調速処理部は、踏段の速度を第1目標速度になるように調整する。一方、歩行速度検出部が歩行速度を検出した場合であって、且つ、歩行人数検出部が検出した歩行人数が第1閾値より小さい場合、又は、踏段上で止まっている利用者の人数についての当該歩行人数に対する割合が第2閾値より大きい場合には、調速処理部は、踏段の速度を、第1目標速度より速い第2目標速度になるように調整する。
【0009】
上記態様2によれば、歩行人数が多い場合、又は、踏段上で止まっている利用者の人数の割合が小さい場合には、踏段の速度を第1目標速度まで遅くすることができ、それより、歩いていた利用者が、踏段の速度が遅くなったことに気付いて止まり、その結果として、歩行人数が減った場合、又は、踏段上で止まっている利用者の人数の割合が大きくなった場合には、踏段の速度を、第2目標速度まで速めることができるようになる。これにより、歩く利用者が少ない場合、又は、少なくなった場合には、踏段の速度を遅くすることによって生じる利用者への影響(踏段上に止まってエスカレータを利用している利用者にとって降口に到着するまでの時間が長くなるという影響)をできるだけ減らすことが可能になる。
【0010】
エスカレータには、踏段ごとに発生した荷重を検出する荷重センサが設けられていてもよい。そのようなエスカレータにおいて、上記態様1又は2に係る制御装置は、次のような構成を備えていてもよい(態様3)。制御装置は、荷重検出処理部を更に備える。荷重検出処理部は、周回する踏段を一列に並べた場合の当該踏段の順番を示す第1インデックスと、所定の時間幅を時系列に並べた場合の当該時間幅の順番を示す第2インデックスとで指定される要素を含んだ2次元配列を用いて、所定の時間幅が経過するごとに、その時間幅が経過するまでの間に荷重センサによって検出される荷重についての当該時間幅の開始時点からの変化量が当該時間幅内の何れかの時点で何れかの踏段において第3閾値より大きくなった場合には、そのような荷重の変化が生じた踏段に対応する要素に検出情報を格納する。そして、歩行速度検出部は、検出情報が格納された要素についての2次元配列内での分布に基づいて、歩行速度を検出する。
(【0011】以降は省略されています)

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