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公開番号2025114084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008525
出願日2024-01-24
発明の名称光軸調整機構を備えた車両用灯具
出願人スタンレー電気株式会社
代理人
主分類F21S 41/657 20180101AFI20250729BHJP(照明)
要約【課題】ランプハウジングとレンズカバーによって形成された灯室内に設置されたランプアッセンブリが光軸調整機構を介して設けられた車両用灯具において、光軸調整機構のガタツキ発生を抑止した車両用灯具を提供する。
【解決手段】光軸調整機構の支点軸に金属ピボットを用いる。金属ピボットのランプハウジング側をランプハウジングに溶着する側面を有する第1円柱部と、球体に連結する第1連結部と、前記第1円柱部と前記第1連結部との間に位置し両者を連結する第2連結部を同軸方向に設ける。前記第1円柱部の外径を大きくし側面にローレットを形成する。ランプハウジングに貫通孔を設けたピボット固定脚部を設け、背面側から金属ピボットを貫通孔に挿入して溶着する。これにより、ランプアッセンブリとして比較的重量の大きいものを用いた場合でも、ガタつきが生じにくい、光軸調整機構を備えた車両用灯具を提供する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
開口を有するランプハウジングと、前記ランプハウジングの前記開口を覆うレンズカバーと、少なくとも一つの光学ユニットを有し前記ランプハウジングと前記レンズカバーによって形成された灯室内に設置されたランプアッセンブリと、前記ランプアッセンブリに設けられ前記光学ユニットが照射する光の光軸の向きを調整する光軸調整機構と、を備えた車両用灯具であって、
前記光学ユニットは、光源と前記光源から出射した光を前記レンズカバーを通して照射する光学系とを有し、
前記ランプハウジングは、樹脂材料により形成されており、前記光軸調整機構を介して前記ランプアッセンブリが固定されており、
前記光軸調整機構は、ピボット軸と、水平方向において前記光学ユニットを挟んで前記ピボットと反対側に位置する第1軸と、垂直方向において前記光学ユニットを挟んで前記ピボットと反対側に位置する第2軸とを有しており、
前記第1軸または前記第2軸の少なくとも一方は、回転可能なアジャストボルトを有し、前記アジャストボルトの回転により前記ランプハウジングの内面と前記光学ユニットとの間の距離を可変可能に形成され、
前記ピボット軸は、軸方向の一方の端部が前記ハウジングに設けられたピボット固定脚部に固定連結され、軸方向の他方の端部が前記ランプアッセンブリを回動可能に連結された金属ピボットであり、
前記金属ピボットは、前記他方の端部が先端に前記ランプアッセンブリに設けられた球面軸受けに嵌合する球体形状の球体部と、前記他方の端部側に位置し前記ピボット固定脚に溶着する側面を有する円柱形状とされた第1円柱部と、前記球体に連結する第1連結部と、前記第1円柱部と前記第1連結部との間に位置し両者を連結する第2連結部を同軸方向に設けられており、
前記第1円柱部の外径は、前記球体部、前記第1連結部および前記第2連結部の内径よりも大きく、
前記第1連結部の外径は、前記球体部、前記第1円柱部および前記第2連結部の内径よりも小さく形成されており、
前記第1円柱部の側面は、ローレットが形成された粗面とされ、
前記ピボット固定脚部は、前記灯室側に突出するとともに、前記ランプハウジングを貫通し外部から前記灯室内部に至る貫通孔を備え、
前記貫通穴には、前記金属ピボットが挿入されて前記第1円柱部の側面と直接に密着する溶着部と、前記溶着部より前記灯室側に位置し前記第2連結部の外径よりも大きな内径の周囲内壁部とを有し、
前記第1連結部と前記第2連結部との境界部が、前記ピボット固定脚部の前記灯室側の先端よりも前記灯室側に位置するものとされ、
前記ピボット固定脚部の外周には、前記貫通穴を中心として上方向および下方向の対称方向に延びる一対の上下方向補強リブと、前記貫通穴を中心として左方向および右方向の対称方向に延びる一対の左右方向補強リブと、前記上下方向補強リブと前記左右方向補強リブの間に位置し前記貫通穴を中心にした放射方向に延びる複数の放射方向補強リブが形成されており、
前記光学ユニットの光軸は、前記アジャストボルトを回転させることによって前記金属ピボットの前記球体部を支点として前記ランプハウジングと前記ランプアッセンブリとの距離を変化させることによって当該光軸の向きが可変する
ことを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ランプハウジングが、ポリプロピレン樹脂からなり、
前記ランプアッセンブリには、複数の光学ユニットを取り付けたベースプレートを備え、
前記球面軸受けが、前記ベースプレートに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記金属ピボットの前記ローレットがアヤメローレットであり、
前記金属ピボットの前前第2連結部の外周と前記周囲内壁部との間には空間層が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記金属ピボットの前記他方の端部側には、前記第1円柱部より当該他方の端部の先端側に位置し、前記第1円柱部の外径および前記貫通孔の前記溶着部の内径より大きな外径としたフランジ部が形成されており、
前記フランジ部は、前記ランプハウジングの背面側に露出していることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記金属ピボットの前記フランジ部には、前記ランプハウジングの背面側から前記球体部に向かって凹んだ角穴を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記空間層は、前記周囲内壁部の先端から前記第1円柱部と前記第2連結部との境界との間の距離が、8.0mmよりも長いことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光軸調整機構を備えた車両用灯具に関する。例えば、自動車や二輪自動車などの車両に使用される灯火器並びに信号装置などの車両用灯具に関するもので、詳しくは、ピボットを支点として照射方向を調整する光量調整機構を備えた車両用灯具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光量調整機構を備えた車両用灯具として、たとえば、特許文献1に示すものがある。
【0003】
特許文献1には、LEDを光源とする車両用LED灯具が記載されている。樹脂材料からなる前面レンズ及びハウジングの2つの部材によって灯室が形成されており、灯室の内部にLEDを光源とする灯具ユニットを備える。灯具ユニットは金属サポートプレートに保持されており、金属サポートプレートに照射方向を調整するエイミング機構を介して取り付けられている。
【0004】
ハウジングにはエイミング機構を構成する金属ピボットおよびエイミングネジが支持されている。金属ピボットは、球状の頭部が形成され、その球状の頭部が金属サポートプレートに設けた嵌合支持部に嵌合され、揺動自在として構成される。金属サポートプレートに取設されたスライドナットには、エイミングネジが螺合されており、エイミングネジを回動することによって、金属サポートプレートが金属ピボットを中心として傾動し、それに伴って金属サポートプレートに一体化された灯具ユニットが所望の方向に傾動してエイミング調整できるようになっている。金属ピボットは、エイミング機構により照射方向を調整するときの支点部となる。
【0005】
金属ピボットはハウジングの灯室外に固定されたヒートシンクに連接され支持されている。特許文献1においては、LED光源の自己発熱の放熱性を高めるため、ヒートシンクをハウジングの灯室外に設けて金属ピボットを介してヒートシンクに伝熱させている。また、比較的重量の重いヒートシンクが金属サポートプレートに取り付けられていない上に金属サポートプレートは金属ピボットによっても支持されており、車両の走行時の振動による衝撃が低減・分散されて信頼性の向上が図られることも記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4814738号公報
特開2011-213278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年のLED光源は効率が向上している。それ故、同じ明るさであっても発熱量が低下し、ヒートシンクを小型化もしくは必要としないようになってきている。そこで、上記特許文献1に記載された車両用灯具のように、ヒートシンクを灯室外に設けて金属ピボットを介して伝熱させなくても発熱による問題を低減できるようになってきた。そこで、例えば特許文献2のようにピボットをヒートシンクではなくハウジングによって支持する構成とすることができる(特許文献2の図2参照)。
【0008】
特許文献1では、金属サポートプレートに2個の灯具ユニットを設けている。灯具ユニットのそれぞれは、LED光源、リフレクタ、遮光体、レンズホルダ及び投影レンズを備えており、比較的重量がある。そのため、光軸調整機構は比較的大きな重量を可変可能に支持しなければならない。また、車両用灯具は、自動車や二輪車などの車両に搭載するため振動する。光軸調整機構は、振動によって破損したりガタつかないようにする必要がある。しかしながら、金属ピボットをハウジングによって支持する場合には、金属ピボットの固定脚に設けたねじ部をハウジングに直接ねじ固定する構造とした場合であっても、樹脂製のハウジングと金属の固定脚との結合箇所が、振動を繰り返すことによりガタつきを生じることがある。そのため、車両用灯具を振動に対して強くすることが求められている。
【0009】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、振動を繰り返した場合においてもガタつきが生じにくい、光軸調整機構を備えた車両用灯具を提供することを目的とする。また、光軸調整機構の支点部にかかる重量の負担が大きい場合であっても、金属ピボットと樹脂製のハウジングとの結合が強固に維持されている光軸調整機構を備えた車両用灯具を提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、光軸調整機構に工夫を施すことにより、上記目的の達成を図るようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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