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公開番号2025112379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006567
出願日2024-01-19
発明の名称インクジェット制御方法、インクジェット記録装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250725BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】プリント要求が生じてからプリント処理が終了するまでの期間においてノズル各々の目詰まりを防止すること。
【解決手段】プロセッサー81は、前段搬送装置22xによる搬送の対象となる対象シートごとに、前記対象シートの1枚前の前回シートがベルト搬送装置23により搬送されるときのノズルユニット30のインクの吐出実績に応じて1以上の特定数を設定する(S304)。前記プロセッサー81は、搬送ベルト231の複数の開口部233のうち前記前回シートに続いてプリント位置を通過する前記特定数分の後続開口部に向けてインクを吐出する開口フラッシング処理を前記ノズルユニット30に実行させる(S305)。前記プロセッサー81は、前記特定数分の前記後続開口部に続くタイミングで前記対象シートを前記ベルト搬送装置23へ搬送する処理を前記前段搬送装置22xに実行させる(S306)。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
それぞれ１つ以上の貫通穴からなる複数の開口部が周方向に間隔を空けて形成された無端の搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトを回転させることにより前記搬送ベルト上でシートを搬送するベルト搬送装置と、
前記ベルト搬送装置へ前記シートを搬送する前段搬送装置と、
前記搬送ベルトの上面におけるプリント位置に対向して配置された複数のノズルおよび前記複数のノズルに供給されるインクを加圧することにより前記複数のノズルからインクを吐出させる複数の圧電素子を有し、前記搬送ベルト上で搬送される前記シートにインクを吐出することにより前記シートに画像を形成するプリント処理を実行可能なノズルユニットと、を備えるインクジェット記録装置を制御するインクジェット制御方法であって、
プロセッサーが、前記前段搬送装置による搬送の対象となる対象シートごとに、前記対象シートの１枚前の前回シートが前記ベルト搬送装置により搬送されるときの前記ノズルユニットのインクの吐出実績に応じて１以上の特定数を設定することと、
前記プロセッサーが、前記複数の開口部のうち前記前回シートに続いて前記プリント位置を通過する前記特定数分の後続開口部に向けてインクを吐出する開口フラッシング処理を前記ノズルユニットに実行させることと、
前記プロセッサーが、前記特定数分の前記後続開口部に続くタイミングで前記対象シートを前記ベルト搬送装置へ搬送する処理を前記前段搬送装置に実行させることと、を含むインクジェット制御方法。
続きを表示（約 980 文字）【請求項２】
前記プロセッサーは、前記前回シートについての前記プリント処理の開始時点または途中から終了時点までの前記複数のノズル各々のインク無吐出状態の継続時間に応じて前記特定数を設定する、請求項１に記載のインクジェット制御方法。
【請求項３】
前記インクジェット記録装置が内部温度を検出する内部温度センサーおよび内部湿度を検出する内部湿度センサーの一方または両方を備える場合に、
前記プロセッサーは、前記内部温度センサーおよび前記内部湿度センサーの一方または両方の検出結果に応じて基準時間を補正し、前記インク無吐出状態の前記継続時間と補正後の前記基準時間とを比較することにより前記特定数を設定する、請求項２に記載のインクジェット制御方法。
【請求項４】
前記プロセッサーが、前記シートごとに、前記プリント処理と並行して前記シートにおける描画されない非描画領域にインクを吐出するシートフラッシング処理を前記ノズルユニットに実行させる第１ユニット制御および前記シートフラッシング処理を前記ノズルユニットに実行させない第２ユニット制御の一方を選択的に実行することと、を含み、
前記プロセッサーは、前記前回シートに対する前記シートフラッシング処理が実行されたか実行されなかったかに応じて前記特定数を設定する、請求項１に記載のインクジェット制御方法。
【請求項５】
それぞれ１つ以上の貫通穴からなる複数の開口部が周方向に間隔を空けて形成された無端の搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトを回転させることにより前記搬送ベルト上でシートを搬送するベルト搬送装置と、
前記ベルト搬送装置へ前記シートを搬送する前段搬送装置と、
前記搬送ベルトの上面におけるプリント位置に対向して配置された複数のノズルおよび前記複数のノズルに供給されるインクを加圧することにより前記複数のノズルからインクを吐出させる複数の圧電素子を有し、前記搬送ベルト上で搬送される前記シートにインクを吐出することにより前記シートに画像を形成するプリント処理を実行可能なノズルユニットと、
請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のインクジェット制御方法を実現するプロセッサーと、を備えるインクジェット記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ノズルの詰まりを防ぐフラッシング制御を行うためのインクジェット制御方法およびインクジェット記録装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
インクジェット記録装置は、インクジェット方式でシートに画像を形成するプリント処理を実行する。前記インクジェット記録装置において、複数のノズル各々の目詰まりを防止する必要がある。例えば、前回の印刷処理から所定時間経過したときなどにおいて、フラッシング制御が行われることが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
前記フラッシング制御は、前記プリント処理とは関係なくインクを噴出するフラッシング処理をインクジェット記録装置に実行させる制御である。例えば、前記フラッシング制御は、前記複数のノズルがキャップで覆われている状況下で実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－２８９２２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、プリント要求が生じてから前記プリント処理が終了するまでの期間においても、前記ノズル各々に供給されるインクの粘性を適正に維持し、前記ノズル各々の目詰まりを防止することが求められる。
【０００６】
本発明の目的は、プリント要求が生じてからプリント処理が終了するまでの期間においてノズル各々の目詰まりを防止することができるインクジェット制御方法およびインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一の局面に係るインクジェット制御方法は、ベルト搬送装置と、前段搬送装置と、ノズルユニットと、を備えるインクジェット記録装置を制御する方法である。前記ベルト搬送装置は、それぞれ１つ以上の貫通穴からなる複数の開口部が周方向に間隔を空けて形成された無端の搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトを回転させることにより前記搬送ベルト上でシートを搬送する。前段搬送装置は、前記ベルト搬送装置へ前記シートを搬送する。前記ノズルユニットは、前記搬送ベルトの上面におけるプリント位置に対向して配置された複数のノズルおよび前記複数のノズルに供給されるインクを加圧することにより前記複数のノズルからインクを吐出させる複数の圧電素子を有し、前記搬送ベルト上で搬送される前記シートにインクを吐出することにより前記シートに画像を形成するプリント処理を実行可能である。前記インクジェット制御方法は、プロセッサーが、前記前段搬送装置による搬送の対象となる対象シートごとに、前記対象シートの１枚前の前回シートが前記ベルト搬送装置により搬送されるときの前記ノズルユニットのインクの吐出実績に応じて１以上の特定数を設定することを含む。さらに前記インクジェット制御方法は、前記プロセッサーが、前記複数の開口部のうち前記前回シートに続いて前記プリント位置を通過する前記特定数分の後続開口部に向けてインクを吐出する開口フラッシング処理を前記ノズルユニットに実行させることを含む。さらに前記インクジェット制御方法は、前記プロセッサーが、前記特定数分の前記後続開口部に続くタイミングで前記対象シートを前記ベルト搬送装置へ搬送する処理を前記前段搬送装置に実行させることを含む。
【０００８】
本発明の他の局面に係るインクジェット記録装置は、前記ベルト搬送装置と、前記前段搬送装置と、前記ノズルユニットと、前記インクジェット制御方法を実現する前記プロセッサーと、を備える。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、プリント要求が生じてからプリント処理が終了するまでの期間においてノズル各々の目詰まりを防止することができるインクジェット制御方法およびインクジェット記録装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、実施形態に係るインクジェット記録装置の構成図である。
図２は、実施形態に係るインクジェット記録装置におけるノズルユニットのインク吐出部の断面図である。
図３は、実施形態に係るインクジェット記録装置における制御装置の構成を示すブロック図である。
図４は、実施形態に係るインクジェット記録装置におけるベルト搬送装置の平面図である。
図５は、実施形態に係るインクジェット記録装置における第１開口フラッシング制御の手順の一例を示すフローチャートである。
図６は、実施形態に係るインクジェット記録装置におけるシートフラッシング制御の手順の一例を示すフローチャートである。
図７は、実施形態に係るインクジェット記録装置における第２開口フラッシング制御の手順の一例を示すフローチャートである。
図８は、標準長さのシートを搬送するベルト搬送装置の平面図である。
図９は、標準長さよりも長いシートを搬送するベルト搬送装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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