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公開番号2025104308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024226417
出願日2024-12-23
発明の名称三次元積層造形用のフィラメント
出願人株式会社クボタケミックス
代理人弁理士法人R&C
主分類B29C 64/314 20170101AFI20250702BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ノズル内での熱安定性を向上させた三次元積層造形用のフィラメントを提供する。
【解決手段】100重量部のポリ塩化ビニルに対して0.5重量部以上の錫系安定剤を含有する三次元積層造形用のフィラメント。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
100重量部のポリ塩化ビニルに対して0.5重量部以上の錫系安定剤を含有する三次元積層造形用のフィラメント。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
100重量部のポリ塩化ビニルに対して4重量部以上の錫系安定剤を含有する請求項1に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項3】
前記錫系安定剤が少なくとも液体を含有する請求項1または2に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項4】
前記錫系安定剤が液体である請求項3に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項5】
0.2重量部以上の滑剤を含む請求項1または2に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項6】
2重量部以上の塩素化ポリエチレンを含む請求項1または2に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項7】
前記錫系安定剤がジメチル錫メルカプトである請求項1または2に記載の三次元積層造形用のフィラメント。
【請求項8】
前記滑剤が脂肪酸エステルである請求項5に記載の三次元積層造形用のフィラメント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基材としてポリ塩化ビニル(PVC)を採用した熱融解積層方式の三次元積層造形用のフィラメントに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
三次元プリンタの積層方式として、熱融解積層(FDM: Fused Deposition Modeling)方式の三次元積層造形が知られている。FDM方式の三次元積層造形装置では、平面内で移動可能なホットエンドから、溶融した熱可塑性樹脂製のフィラメントをプリントベッド上に順次積層して立体構造物を作製している。
【0003】
ホットエンドは、一般にガイド、ノズルおよびヒーターを備えている。ガイドは、フィラメントを案内するガイド孔を有し、フィラメント送り装置から送給されたフィラメントはガイド孔を通過してノズルに進入する。ノズルには、ガイド孔と連通するノズル孔が形成される。
【0004】
フィラメント送り装置は、所定の送り込み力でフィラメントをガイド孔に送給する。ガイド孔に送給されたフィラメントはノズル孔に達し、ノズル孔内でヒーターによる加熱を受けて溶融する。溶融フィラメントは、ノズル孔に順次送り込まれる未溶融のフィラメントの押し出し力によって、ノズル孔の先端から下方に向けて吐出される。
【0005】
フィラメントは、例えばABS樹脂やポリ乳酸(PLA)およびポリ塩化ビニル(PVC)を使用することが知られている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2018-533669号公報
特開2020-104374号公報
特開2023-57361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
三次元プリンタのノズルは金属製のものが広く用いられている。上記のフィラメントの材料のうち、特にポリ塩化ビニルは、溶融すると金属表面に付着し易い。金属製のノズルを用いてポリ塩化ビニルの造形を行うと、この「付着し易さ」によってフィラメント-ノズル孔内面間の摩擦抵抗が増加してフィラメントの流速が低下し、フィラメントの一部がノズル孔内で滞留を引き起こす。そして、滞留したフィラメントがノズル孔に焦げ付いて、例えば造形開始から数分~60分程度でノズル詰まりが発生する虞がある。
【0008】
ノズル内ではフィラメントの焼け・分解が発生・進行し、造形時間が長くなるとノズル詰まりが生じて造形継続が不可能になる虞があった。そのため、ポリ塩化ビニルをフィラメントとして使用した場合、三次元プリンタで長時間の造形を行えないことがあった。
【0009】
従って、本発明の目的は、ノズル内での熱安定性を向上させた三次元積層造形用のフィラメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る三次元積層造形用のフィラメントの特徴構成は、100重量部のポリ塩化ビニルに対して0.5重量部以上の錫系安定剤を含有する点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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