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公開番号2025102559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220088
出願日2023-12-26
発明の名称エレベータ
出願人フジテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250701BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】昇降路内から保守員が退避していることを精度よく判定した上で通常運転の禁止を解除できるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータ10は、乗りかご20を乗場14に設けられている乗場扉16を介して乗客が乗降可能な所定の着床位置まで呼び操作に基づいて昇降させる通常運転モードと、通常運転モードの実行を禁止する禁止モードとを有する運転制御部44(図2参照)と、乗場扉16の開閉状態を監視する扉監視部46(図2参照)とを備え、運転制御部44は禁止モードの実行中に扉監視部46を介して乗場扉16が閉じた状態から開いた状態に変化し、さらに、再度閉じた状態に変化したことを条件に禁止モード解除する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
エレベータ用昇降路を移動する乗りかごを備えるエレベータであって、
前記乗りかごを乗場扉と対向する予め設定された着床位置まで呼び操作に基づいて移動させる通常運転モードと、前記通常運転モードを禁止する禁止モードとを有する運転制御部と、
前記乗場扉の開閉状態を監視する扉監視部と、
を備え、
前記運転制御部は、前記禁止モードの実行中に前記扉監視部を介して前記乗場扉が閉じた状態から開いた状態に変化し、さらに、再度閉じた状態に変化したことを条件に前記禁止モードを解除する、
エレベータ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記運転制御部は、前記予め設定された着床位置に前記乗りかごが位置していない状態で前記乗場扉が開いていることを条件に前記禁止モードを実行する、
請求項1に記載のエレベータ。
【請求項3】
前記運転制御部は、前記昇降路の外側に設置されている第1操作部を介して所定の復旧操作が行われたことを条件に前記通常運転モードを再開させる、
請求項1に記載のエレベータ。
【請求項4】
前記運転制御部は、前記昇降路内に設置されている第2操作部を介して所定操作が行われている場合には前記禁止モードを解除しないように設定される、
請求項1に記載のエレベータ。
【請求項5】
前記運転制御部に電力を供給する電力供給状態または電力を遮断する電力遮断状態のいずれかに切り替え可能に構成された第3操作部を含み、
前記運転制御部は、前記禁止モードの実行中に前記第3操作部を介して前記電力遮断状態とされた場合には、前記電力供給状態に再度変更されたときに前記禁止モードが継続するように設定されている、
請求項1に記載のエレベータ。
【請求項6】
前記乗りかごの運転状態を示す表示部を含み、
前記運転制御部は、前記禁止モードを実行している場合には前記禁止モードの実行中であることを示唆する表示を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載のエレベータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに関し、特に、エレベータ用昇降路内における保守作業に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータでは、乗場操作盤やかご操作盤を介して行われた呼び操作(行先階操作)に基づいて行先階に向かって乗りかごが昇降路内を逐次昇降と停止を繰り返す通常運転が行われる。また、昇降路内には乗りかごの昇降運転に必要な制御装置などの設備機器が、例えば、昇降路底部のピットや昇降路天井部分などに設置されている。
【0003】
これらの設備機器の保守点検作業を行う場合など保守員が昇降路内に立ち入る必要がある場合には、乗りかごの通常運転を停止させた上で保守員が昇降路内に進入することとなる。例えば、ピットに設備機器が設置されている場合には最下階の乗場扉を開いてピットに進入する必要がある。この乗場扉は、乗りかごが予め設定された着床位置に停止していない状態で開かないように例えばバネなどの弾性部材等により閉じ方向に常時付勢されるとともにロック機構を介して閉じ状態で固定されている。このため、保守員は、専用工具などでロック機構の固定を解除して同扉を開いてピット内に進入して作業を行う必要がある。
【0004】
この点に関し、特許文献1には、各乗場扉の開放を個別に検知可能に構成され、乗りかごのかご扉が閉じている状態のときにいずれかの乗場扉が開いていることを検知した場合に乗りかごの自動運転を無効化するエレベータが開示されている。また、上記自動運転が一度無効化された場合には、昇降路の外部にあるリセットスイッチが操作され、さらに、かご扉および乗場扉が閉じた状態であることが確認されるまで自動運転の無効化が継続される点についても開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2012/105008号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載のエレベータの構成では、昇降路の外部に設置されたリセットスイッチが操作された場合には、乗場扉およびかご扉が全て閉じている状態であれば自動運転の無効化が解除されることとなる。また、リセットスイッチが操作されたとしても乗場扉が開いた状態であれば上記無効化は解除されないが、上述のように乗場扉は閉じ方向に常時付勢されている。
【0007】
このため、仮に、乗場扉を開放状態で保持するためにドアストッパーなどの固定手段によって扉が閉じるのを防いでいたとしても、何らかの要因により固定手段が外れるなどした場合には乗場扉が閉じてしまうということも起こり得る。このような場合には、昇降路内に保守員がいるにも拘らず自動運転の無効化(禁止)が解除され得ることとなる点で問題がある。
【0008】
本発明では、昇降路内から保守員が退避していることを精度よく判別した上で通常運転の禁止を解除できるエレベータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のエレベータは、エレベータ用昇降路を移動する乗りかごを備えるエレベータであり、乗りかごを乗場扉と対向する予め設定された着床位置まで呼び操作に基づいて移動させる通常運転モードと、通常運転モードを禁止する禁止モードとを有する運転制御部と、乗場扉の開閉状態を監視する扉監視部と、を備え、運転制御部は、禁止モードの実行中に扉監視部を介して乗場扉が閉じた状態から開いた状態に変化し、さらに、再度閉じた状態に変化したことを条件に禁止モードを解除するものである。
【0010】
ここで、禁止モードの実行中に昇降路内で保守点検作業を行っている保守員が昇降路内から乗場側に出る場合には乗場扉を一度開いて昇降路内から乗場に移動することとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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