TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025102352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219719
出願日2023-12-26
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250701BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体吐出装置において、ヘッド内の液体に圧力を付与するポンプを含む装置の状態を簡単な構成で検出する。
【解決手段】メンテナンスユニットが、インクジェットヘッドの複数のノズルを覆うノズルキャップと、ノズルキャップに接続された負圧ポンプとを有する。ノズルがノズルキャップで覆われた状態で負圧ポンプを駆動させることによって、ノズルからインクを排出させる吸引パージを行わせることができる。電圧取得処理を実行して(S101)、吸引パージを行わせるパージ処理(S102,S103)の際にインクジェットヘッドの圧電素子に発生する電圧を取得する。電圧取得処理で取得した電圧に基づいて、メンテナンスユニットの少なくとも一部に異常があることを検出する異常検出処理を実行する(S105)。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルを含むヘッド流路と、前記ヘッド流路の壁の一部を形成する圧電素子と、を有するヘッドと
前記ノズルを覆うためのノズルキャップと、負圧を発生させる負圧ポンプと、前記ノズルキャップと前記負圧ポンプとを接続するための排液接続流路と、を有するクリーニング部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ノズルが前記ノズルキャップに覆われた状態で前記負圧ポンプを駆動させることによって、前記ノズルから前記ヘッド流路内の液体を排出させる排液処理と、
少なくとも前記排液処理中に前記圧電素子の電圧を取得する電圧取得処理と、
前記電圧取得処理にて取得した電圧が排液時電圧条件を満たさないときに、前記クリーニング部の少なくとも一部に異常があることを示す異常信号を出力する異常検出処理と、を実行することを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記排液時電圧条件は、前記排液処理中に前記圧電素子の電圧が所定電圧に達したという条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記排液時電圧条件は、前記排液処理の開始後第1時間以内に前記圧電素子の電圧が前記所定電圧に達したという条件であることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記電圧取得処理において、少なくとも前記排液処理中と前記排液処理後とに前記圧電素子の電圧を取得し
前記排液時電圧条件は、前記排液処理中に前記圧電素子の電圧が所定電圧に達し、且つ、前記排液処理が完了して前記負圧ポンプの駆動が停止された後第2時間以上、前記圧電素子の電圧が前記所定電圧以上に維持されたという条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
表示部、を備え、
前記制御部は、
前記異常検出処理において、前記表示部に前記異常信号を出力することによって、前記表示部に、前記クリーニングの少なくとも一部の交換を促す画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記クリーニング部の少なくとも一部は、前記クリーニング部の全体、前記ノズルキャップ、前記負圧ポンプ、および、前記排液接続流路のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記負圧ポンプは、モータを含み、前記モータを駆動させることによって負圧を発生させ、
前記モータは、駆動時に駆動状態を示す駆動状態信号を出力し、
前記制御部は、
前記駆動状態信号を取得する駆動状態信号取得処理、を実行し、
前記異常信号出力処理において、
前記排液時電圧条件を満たさず、且つ、前記駆動状態信号についての駆動信号条件を満たす場合には、前記クリーニング部のうち前記モータ以外の部分に異常があることを示す前記異常信号を出力し、
前記排時液電圧条件を満たさず、且つ、前記駆動信号条件を満たさない場合には、前記モータに異常があることを示す前記異常信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記ヘッドは、
第1ノズルを含む第1ヘッド流路と、
第1ノズルとは別の第2ノズルを含み、前記第1ヘッド流路と連通しない第2ヘッド流路と、
前記第1ヘッド流路に対して設けられた第1圧電素子と、
前記第2ヘッド流路に対して設けられた第2圧電素子と、を有し、
前記クリーニング部は、
前記第1ノズルを覆うための第1ノズルキャップと、
前記第2ノズルを覆うための第2ノズルキャップと、
前記第1ノズルキャップに接続された第1排液接続流路と、
前記第2ノズルキャップに接続された第2排液接続流路と、
前記第1排液接続流路が前記負圧ポンプに接続された状態と、前記第2排液接続流路が前記負圧ポンプに接続された状態とを切り換える切換部と、を有し、
前記制御部は、
前記第1ノズルが前記第1ノズルキャップに覆われ、前記切換部により前記第1排液接続流路と前記負圧ポンプとが接続された状態で、前記負圧ポンプを駆動させることによって、前記第1ノズルから前記第1ヘッド流路内の液体を排出させる第1排液処理と、
前記第2ノズルが前記第2ノズルキャップに覆われ、前記切換部により前記第2排液接続流路と前記負圧ポンプとが接続された状態で、前記負圧ポンプを駆動させることによって、前記第2ノズルから前記第2ヘッド流路内の液体を排出させる第2排液処理と、を実行し、
前記電圧取得処理が、
少なくとも前記第1排液処理中の前記第1圧電素子の電圧を取得する第1電圧取得処理と、
少なくとも前記第2排液処理中の前記第2圧電素子の電圧を取得する第2電圧取得処理と、を含み、
前記異常検出処理において、
前記第1電圧取得処理にて取得した電圧が第1排液時電圧条件を満たさない場合、および、前記第2電圧取得処理にて取得した電圧が第2排液時電圧条件を満たさない場合のうち、少なくとも一方の場合に、前記異常信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記異常検出処理において、
前記第1電圧取得処理にて取得した電圧が前記第1排液時電圧条件を満たさず、且つ、前記第2電圧取得処理にて取得した電圧が前記第2排液時電圧条件を満たす場合に、前記クリーニング部のうち、前記第1ノズルキャップ、前記第1排液接続流路および前記切換部の少なくともいずれかに異常があることを示す前記異常信号を出力し、
前記第1電圧取得処理にて取得した電圧が前記第1排液時電圧条件を満たし、且つ、前記第2電圧取得処理にて取得した電圧が前記第2排液時電圧条件を満たさない場合に、前記クリーニング部のうち、前記第2ノズルキャップ、前記第2排液接続流路および前記切換部の少なくともいずれかに異常があることを示す前記異常信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記異常検出処理において、
前記第1電圧取得処理にて取得した電圧が前記第1排液時電圧条件を満たし、且つ、前記第2電圧取得処理にて取得した電圧が前記第2排液時電圧条件を満たす場合に、前記クリーニング部が正常であることを示す正常信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、ノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンタが知られている。例えば、特許文献1等に記載されているように、インクジェットプリンタにおいて、ポンプによりヘッド内のインクに圧力を付与して、ノズルからインクジェットヘッド内のインクを排出させるパージを行うことが広く知られている。
【0003】
一方、特許文献2では、記録前の用紙に前処理液を塗布するための塗布ローラに前処理液を供給するための流路にポンプが設けられている。また、この流路のポンプの前後に位置する部分にそれぞれ電極が設けられ、上記2つの電極が、変換回路、ADCを介して判別回路に接続されている。判別回路により上記2つの電極の間のインピーダンスの変化を検出し、検出したインピーダンスの変化に基づいてポンプの故障を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-160232号公報
特開2014-101759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に記載されているようなヘッド内のインクに圧力を付与するインクに圧力を付与するポンプの異常を検出するために、特許文献2と同様の構成を設けることを考える。この場合には、ポンプが接続される流路のポンプの両側に電極を設けたり、これらの電極に接続される回路などを設けたりする必要があり、装置の大型化および製造コストの増大につながる。
【0006】
本発明の目的は、ヘッド内の液体に圧力を付与するポンプを含む装置の状態を簡単な構成で検出することが可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液体吐出装置は、ノズルを含むヘッド流路と、前記ヘッド流路の壁の一部を形成する圧電素子と、を有するヘッドと、前記ノズルを覆うためのノズルキャップと、負圧を発生させる負圧ポンプと、前記ノズルキャップと前記負圧ポンプとを接続するための排液接続流路と、を有するクリーニング部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記ノズルが前記ノズルキャップに覆われた状態で前記負圧ポンプを駆動させることによって、前記ノズルから前記ヘッド流路内の液体を排出させる排液処理と、少なくとも前記排液処理中に前記圧電素子の電圧を取得する電圧取得処理と、前記電圧取得処理にて取得した電圧が排液時電圧条件を満たさないときに、前記クリーニング部の少なくとも一部に異常があることを示す異常信号を出力する異常検出処理と、を実行する。
【0008】
また、本発明の液体吐出装置は、ノズルを含むヘッド流路と、前記ヘッド流路の壁の一部を形成する圧電素子と、を有するヘッドと、前記ヘッド流路内の液体に正圧を付与する正圧ポンプと、前記ノズルから排出される液体を受けるための液体受け部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記正圧ポンプを駆動させることによって、前記ノズルから前記インク受け部に前記ヘッド流路内の液体を排出させる排液処理と、少なくとも前記排液処理中に前記圧電素子の電圧を取得する電圧取得処理と、前記電圧取得処理にて取得した電圧が排液時電圧条件を満たさないときに、前記正圧ポンプに異常があることを示す異常信号を出力する異常検出処理と、を実行する。
【0009】
また、本発明の液体吐出装置は、ノズルおよび液体供給口を有するヘッド流路と、前記ヘッド流路の壁の一部を形成する圧電素子と、を有するヘッドと、前記ヘッド流路に供給するための液体を貯留する液体貯留部と、前記排出口と前記液体貯留部とを接続する供給流路と、前記供給流路から分岐し、排気口を有する排気流路と、前記排気口を覆うための排気キャップと、負圧を発生させる負圧ポンプと、前記排気キャップと前記負圧ポンプとを接続する排気続接続流路と、を有するクリーニング部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記排気口が前記排気キャップに覆われた状態で前記負圧ポンプを駆動させることによって、前記排気口から前記ヘッド流路内の気体を排出させる排気処理と、少なくとも前記排液処理中に前記圧電素子の電圧を取得する電圧取得処理と、前記電圧取得処理にて取得した電圧が排気時電圧条件を満たさないときに、前記クリーニング部の少なくとも一部に異常があることを示す異常信号を出力する異常検出処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、簡単な構成で負圧ポンプを含むクリーニング部の少なくとも一部または正圧ポンプに異常があることを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

シヤチハタ株式会社
印判
1か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
4か月前
三光株式会社
感熱記録材料
3か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
19日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
3か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
3か月前
キヤノン電子株式会社
サーマルプリンタ
3か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
4か月前
三栄電機株式会社
プリンタ
3か月前
独立行政法人 国立印刷局
潜像画像形成体
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
偽造防止印刷物
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
3か月前
株式会社リコー
画像形成装置
4か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
3か月前
ブラザー工業株式会社
タンク
1か月前
株式会社リコー
画像記録装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
タンク
3か月前
パテントフレア株式会社
紙幣の偽造防止法
2か月前
ブラザー工業株式会社
記録装置
2か月前
理想科学工業株式会社
ワイピング装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
27日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
12日前
ブラザー工業株式会社
キャップ
3か月前
ブラザー工業株式会社
記録装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
続きを見る