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公開番号2025100513
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024225392
出願日2024-12-20
発明の名称ケーブル搬送装置のステーションおよびステーションのメンテナンスを行う方法
出願人ポマ,POMA
代理人個人,個人
主分類B61B 1/00 20060101AFI20250626BHJP(鉄道)
要約【課題】ステーションの全体サイズを増大せずに、ケーブルおよび車両を駆動する設備のメンテナンス操作を容易にするケーブル搬送装置のステーションを提供する。
【解決手段】ケーブル搬送装置には、車両およびステーション1が装備され、ステーション1は、車両を移動させるための移動デバイス5を備える。移動デバイス5は、車両の走行軌道を画定し、車両を移動させる。プラットフォーム6は、走行軌道の1つの側面に配置されている。プラットフォーム6は、移動デバイス5に隣接して移動することを許可し、移動デバイス5に対して操作が行われることを可能にする。移動デバイス5は、プラットフォーム6と通路間隙との間に位置されている。追加的プラットフォーム8は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、第1の位置は、車両の進行に対する障害物を形成しない。第2の位置は、移動デバイス5に対して操作が行われることを可能にする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
少なくとも１つの車両（３）が設けられているケーブル搬送装置のステーション（１）であって、前記ステーション（１）が、
－前記ステーション（１）において前記少なくとも１つの車両（３）を移動させるように構成されている移動デバイス（５）であって、前記移動デバイス（５）が、前記ステーション（１）において前記少なくとも１つの車両（３）の走行軌道を画定し、前記移動デバイス（５）が、前記ステーション（１）において前記少なくとも１つの車両（３）を移動させることができる複数の移動部を備える、移動デバイス（５）と、
－前記走行軌道の第１の側面に配置されているプラットフォーム（６）であって、前記プラットフォーム（６）が、オペレータが前記移動デバイス（５）の横を通ることを可能にするように、および作業が前記移動デバイス（５）に対して行われることを許可するように構成されている、プラットフォーム（６）と、
－保護位置と操作位置との間で移動可能に搭載されている少なくとも１つの囲い板（７）であって、前記保護位置において、前記少なくとも１つの囲い板（７）が、前記プラットフォーム（６）にいる前記オペレータと前記移動デバイス（５）とを引き離して前記移動デバイス（５）への接近を防ぐために、前記移動デバイス（５）を少なくとも部分的に覆い、前記操作位置において、前記少なくとも１つの囲い板（７）が、前記移動デバイス（５）への接近を可能にする、少なくとも１つの囲い板（７）と、
を備え、
前記ステーション（１）が、前記少なくとも１つの車両（３）のクランプ（３ａ）を通過させるように設計された間隙を画定し、前記クランプ（３ａ）が、前記少なくとも１つの車両（３）をケーブル（２）に取り付け、前記移動デバイス（５）が、前記プラットフォーム（６）と前記通路間隙との間に配置されており、
前記ステーション（１）において、前記ステーション（１）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）とは別個の少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）を備え、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）とは別個の制御装置（１４）により、格納位置とメンテナンス位置との間で移動可能に搭載されており、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記操作位置にあるときにのみ前記格納位置と前記メンテナンス位置との間で移動可能に搭載されていることにより特徴づけられ、
前記格納位置が、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が前記走行軌道上の前記少なくとも１つの車両（３）の進行に対する障害物を形成しない位置であり、前記メンテナンス位置が、前記移動デバイス（５）でのメンテナンス作業を可能にするために前記オペレータを支持することができる位置であり、
前記メンテナンス位置において、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記プラットフォーム（６）に面する前記走行軌道の第２の側面に配置され、前記第２の側面が、鉛直方向に観察した場合、前記走行軌道により前記第１の側面から分離されている、
ケーブル搬送装置のステーション（１）。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、機械的連結により前記少なくとも１つの囲い板（７）と機械的に連結されており、前記保護位置にある前記少なくとも１つの囲い板（７）が、前記格納位置から前記メンテナンス位置への前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）の移動を防ぐ、請求項１に記載のステーション。
【請求項３】
前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記保護位置にあるとき、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が前記格納位置にあり、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記操作位置にあるとき、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が前記メンテナンス位置にある、請求項２に記載のステーション。
【請求項４】
前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が前記格納位置にあるとき、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記保護位置にあり、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が前記メンテナンス位置にあるとき、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記操作位置にある、請求項３に記載のステーション。
【請求項５】
前記制御装置（１４）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記操作位置にあるときにのみ、前記プラットフォーム（６）から利用可能であり、および／または、前記制御装置（１４）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記保護位置にあるときに無効化される、請求項１に記載のステーション。
【請求項６】
前記メンテナンス位置にある前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記少なくとも１つの囲い板（７）が前記操作位置外に移動されるのを防ぐ、請求項１に記載のステーション。
【請求項７】
前記メンテナンス位置にある前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記少なくとも１つの車両（３）を駆動するように設計されている前記ケーブル（２）の移動を防ぎ、または、前記メンテナンス位置にある前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記車両（３）が前記ケーブル（２）から取り外し可能である場合、前記少なくとも１つの車両（３）が前記ケーブル（２）に取り付けられるのを防ぐ、請求項１に記載のステーション。
【請求項８】
前記メンテナンス位置において、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記クランプ（３ａ）により占有されるように設計された間隙空間に配置され、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記ステーション（１）における前記少なくとも１つの車両（３）の走行に対する障害物を形成する、請求項１に記載のステーション。
【請求項９】
前記少なくとも１つの囲い板（７）が、前記ステーション（１）の一端から他端へ前記少なくとも１つの車両（３）を駆動するように設計された前記ケーブル（２）に沿って互いに連続的に設置されている複数の囲い板（７）を含み、前記少なくとも１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記ケーブル（２）に沿って互いに連続的に配置されている複数の追加的プラットフォーム（８）を含み、前記複数の追加的プラットフォーム（８）のうちの１つの追加的プラットフォーム（８）が、前記複数の囲い板（７）のうちの１つの囲い板（７）と関連付けられてメンテナンス区画を形成し、各メンテナンス区画が、他のメンテナンス区画から機械的に独立している、請求項１に記載のステーション。
【請求項１０】
前記移動デバイス（５）が、前記ステーション（１）で前記車両（３）を移動させるように構成されている少なくとも１つの車輪（５ａ）を備え、前記追加的プラットフォーム（８）の高さが、前記少なくとも１つの車輪（５ａ）の回転軸線の高さよりも低い、請求項１に記載のステーション。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ケーブル搬送装置のステーション、およびケーブル搬送装置のステーションのメンテナンスを行う方法に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
人または品物を移動させるために、ケーブル搬送装置を使用することが知られている。これらのケーブル搬送装置は、１つまたは複数のステーション、およびタワーを備える。ケーブルは、車両がステーション間を走行するための走行軌道を画定する。ケーブルは、モータによって動かされる。１つまたは複数の車両が、ケーブルに取り付けられており、走行軌道に沿って移動する。ステーションでは、タイヤまたは綱車（ｓｈｅａｖｅｓ）などの複数の回転部によって１つまたは複数の車両の走行軌道を画定することが標準的な慣習である。
【０００３】
あらゆる搬送装置がそうであるように、ケーブル搬送装置は定期的にメンテナンス操作の対象となり、このことは、具体的には、ステーションを形成する構成部品を分析し必要であれば修復するために、ステーションを形成する様々な構成部品は１人または複数人のオペレータにとって接近可能なものでなければならないことを示唆している。
【０００４】
このため、ステーションのケーブルおよび／または車両を駆動する設備を観察し必要であれば作業を行うことを可能とするために、従来は車両の走行軌道に隣接して走る内部プラットフォームが装備されているステーションを形成する。職員の安全を確保するために、移動部、ならびに具体的にはケーブルおよび／または車両を駆動する駆動輪および綱車は、囲い板（ｓｈｒｏｕｄｉｎｇ）により保護されている。囲い板は、プラットフォーム周囲を移動するオペレータが移動部によって巻き込まれることを防ぐ。
【０００５】
囲い板は、職員の保護を確実にする第１の位置と移動設備および具体的には駆動輪に対して作業が行われることを可能にする第２の位置との間で移動可能に搭載されている。
【０００６】
しかし、オペレータが駆動輪に対して作業を行わねばならない場合、走行プラットフォームは駆動輪からある程度の距離に位置されているため、この構成はあまり常に実用的なわけではないことが観察されている。いくつかの構成においては、駆動輪とプラットフォームとが、駆動輪の回転軸線を支持するビームにより分離されていることもまた明らかである。この結果、メンテナンス操作中、オペレータは常に最も都合のよい条件下で作業することはできない。
【０００７】
ケーブル搬送システム・ステーションのサイズを限定することも重要であり、このことは、ステーションのサイズとステーションの様々な構成部品への接近しやすさとの間のトレード・オフを伴う傾向にある。文献ＥＰ１４０５７７９は、内部走行プラットフォームおよび湾曲部のみに存在する外部走行プラットフォームを有するステーションを開示する。この構成は、オペレータを受け入れるように設計された２つの広いプラットフォームと共に大きい全体サイズを呈する。湾曲部外においては、駆動輪の外部に接近することは特に複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
ＥＰ１４０５７７９
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
本発明の１つの目的は、ステーションの全体サイズを増大せずに、ケーブルおよび／または車両を駆動する設備に対するメンテナンス操作を容易にするケーブル搬送装置のステーションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の１つの特徴によれば、少なくとも１つの車両が設けられたケーブル搬送装置のステーションが提案され、そのステーションは、
－ステーションにおいて少なくとも１つの車両を移動させるように構成されている移動デバイスであって、移動デバイスは、ステーションにおいて少なくとも１つの車両の走行軌道を画定し、移動デバイスは、ステーションにおいて少なくとも１つの車両を移動させることができる複数の移動部を備える、移動デバイスと、
－走行軌道の第１の側面に位置されているプラットフォームであって、プラットフォームは、オペレータが移動デバイスの横を通ることを可能にするように、および作業が移動デバイスに対して行われることを許可するように構成されている、プラットフォームと、
－保護位置と操作位置との間で移動可能に搭載されている少なくとも１つの囲い板であって、保護位置において、囲い板は、プラットフォームにいるオペレータと移動デバイスとを引き離して移動デバイスへの接近を防ぐために、移動デバイスを少なくとも部分的に覆い、操作位置において、囲い板は、移動デバイスへの接近を可能にする、少なくとも１つの囲い板と
を備え、
ステーションは、少なくとも１つの車両のクランプを通過させるように設計された間隙を画定し、クランプは、少なくとも１つの車両をケーブルに取り付け、移動デバイスは、プラットフォームと通路間隙との間に配置されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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