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公開番号2025026846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024187067,2021522967
出願日2024-10-24,2019-10-28
発明の名称p53WT腫瘍の処置の方法
出願人デイナ ファーバー キャンサー インスティチュート,インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 45/06 20060101AFI20250218BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】p53野生型(WT)腫瘍の処置における使用のための、組み合わせを提供する。
【解決手段】(a)マウス二重微小染色体2(MDM2)阻害剤と、(b)カゼインキナーゼ1アルファ(CK1α)分解剤及び/又はマウス二重微小染色体4(MDM4)阻害剤とを含む組み合わせとする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)マウス二重微小染色体2(MDM2)阻害剤と、(b)カゼインキナーゼ1アル
ファ(CK1α)分解剤及び/又はマウス二重微小染色体4(MDM4)阻害剤とを含む
組み合わせ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
対象におけるp53野生型(WT)腫瘍の処置における使用のための、(a)MDM2
阻害剤と、(b)CK1α分解剤及び/又はMDM4阻害剤とを含む組み合わせ。
【請求項3】
対象におけるp53WT腫瘍を処置する方法であって、前記対象に、(a)MDM2阻
害剤と、(b)CK1α分解剤及び/又はMDM4阻害剤との組み合わせを投与すること
を含む方法。
【請求項4】
前記MDM2阻害剤は、ヌトリン-3、イダサヌトリン(RG7388、RO5503
781)、RG7775(RO6839921)、AMG232、DS3032(DS3
032b)、ALRN-6924、ATSP-7041、CGM097及びHDM201
、即ち(S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジ
ン-3-イル)-6-(4-クロロ-フェニル)-2-(2,4-ジメトキシ-ピリミジ
ン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,4-d]イ
ミダゾール-4-オンからなる群から選択される、請求項1に記載の組み合わせ、請求項
2に記載の使用のための組み合わせ又は請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記MDM2阻害剤は、ヌトリン-3、イダサヌトリン及びHDM201からなる群か
ら選択される、請求項1に記載の組み合わせ、請求項2に記載の使用のための組み合わせ
又は請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記MDM2阻害剤は、HDM201である、請求項1に記載の組み合わせ、請求項2
に記載の使用のための組み合わせ又は請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記CK1α分解剤及び/又はMDM4阻害剤は、サリドマイド、ポマリドミド、レナ
リドミド、即ちREVLIMIDとも称される(RS)-3-(7-アミノ-3-オキソ
-1H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン及びSC-24-UR
99、即ち4-(3-アミノ-1-(4-クロロ-5-メチル-6-(メチルアミノ)ピ
リジン-3-イル)-5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)ナフタレン-1-
オールからなる群から選択される、請求項1若しくは4~6のいずれか一項に記載の組み
合わせ、請求項2若しくは4~6のいずれか一項に記載の使用のための組み合わせ又は請
求項3~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記CK1α分解剤及び/又はMDM4阻害剤は、レナリドミド及びSC-24-UR
99からなる群から選択される、請求項1若しくは4~6のいずれか一項に記載の組み合
わせ、請求項2若しくは4~6のいずれか一項に記載の使用のための組み合わせ又は請求
項3~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記MDM2阻害剤は、ヌトリン-3、イダサヌトリン及びHDM201からなる群か
ら選択され、前記CK1α分解剤及び/又はMDM4阻害剤は、レナリドミド及びSC-
24-UR99からなる群から選択される、請求項1に記載の組み合わせ、請求項2に記
載の使用のための組み合わせ又は請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記MDM2阻害剤は、HDM201であり、且つ前記CK1α分解剤及び/又はMD
M4阻害剤は、レナリドミドである、請求項1に記載の組み合わせ、請求項2に記載の使
用のための組み合わせ又は請求項3に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願及び支援
本出願は、その内容が参照により全体として本明細書に援用される、2018年10月
30日に出願された米国仮特許出願第62/752382号明細書に対する優先権及びそ
の利益を主張する。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
本発明は、政府支援を受け、The National Institutes of
Healthにより授与された助成金番号R01 CA063113 R01 CA1
73023及びP01 CA203655の下でなされた。政府は、本発明における一定
の権利を有する。
【0003】
本発明は、p53野生型(WT)腫瘍を処置する方法に関する。特に、本発明は、マウ
ス二重微小染色体2(MDM2)阻害剤の、カゼインキナーゼ1アルファ(CK1α)分
解剤及び/又はMDM4阻害剤と一緒の組み合わせに基づく、p53WT腫瘍のための新
規の療法を提供する。
【背景技術】
【0004】
メルケル細胞癌(MCC)は、皮膚の攻撃性神経内分泌癌であり、米国での罹患率は、
直近20年において3倍になっている[1,2]。2008年、Fengらは、10個の
MCC腫瘍のうちの8つにおいてクローン的にインテグレートされたメルケル細胞ポリオ
ーマウイルス(MCV、MCPyV)を発見した[3]。MCV陽性MCCは、MCVゲ
ノムのインテグレートコピーを含有し、スモールT抗原(ST)及びラージT抗原(LT
)のトランケート形態を発現する[4]。MCC腫瘍関連トランケートLTは、N末端L
XCXE、RB結合モチーフを保持するが、ウイルス複製に要求されるC末端DNA結合
及びヘリカーゼドメインを欠失する[3]。MCV ST及びトランケートLTの発現は
、いくつかの細胞タイプにおける増殖及び形質転換を促進し得、MCCにおけるそれらの
発癌的役割と一致する[5]。
【0005】
原型ポリオーマウイルスサル空胞ウイルス40(SV40)LTは、網膜芽細胞腫関連
タンパク質RB(RB1)及び細胞腫瘍抗原p53(TP53)に結合し、それらの腫瘍
抑制機能を不活性化させる[6]。対照的に、MCV LTは、RBに結合するが、p5
3に結合しない[6]。MCCの次世代シーケンシングは、ウイルス陰性MCCが典型的
にはp53及びRB突然変異をUV損傷シグネチャーと共に保有することを明らかにする
[7,8]。対照的に、ウイルス陽性MCCは、通常、野生型RB及びp53を含有し、
UV損傷についてのエビデンスを含有しない[7,8]。ウイルス陽性MCCにおける野
生型p53の存在を考慮して、本発明者らは、MCV T抗原がp53活性を機能的に不
活性化させ得ることを疑った。
【0006】
p53は、広範な癌において突然変異される。代わりに、野生型p53は、MDM2、
p53を標的化するユビキチンリガーゼ又はMDM4(MDMX)の過剰発現により機能
的に不活性化され得る[9,10]。MDM2及びMDM4の両方は、N末端p53結合
及びC末端RINGドメインを有する類似の構造を有する[11]。MDM4は、p53
を直接ユビキチン化しないが、そのRINGドメインは、MDM2へのユビキチンの動員
を容易にする[11]。MDM4は、p53への結合を低減させる自己阻害ドメインも有
する[12]。MDM4自己阻害相互作用は、カゼインキナーゼ1アルファ(CK1α、
CSNK1A1)により軽減され得る[13]。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、対象におけるp53WT腫瘍の処置における使用のための、MDM2阻害剤
と、カゼインキナーゼ1アルファ(CK1α)分解剤及び/又はMDM4阻害剤とを含む
新規の組み合わせを提供する。
【0008】
本発明に係る組み合わせにおいて、MDM2阻害剤は、ヌトリン-3、イダサヌトリン
(RG7388、RO5503781、Roche)、RG7775(RO683992
1、Roche)、RO5045337(Roche)、AMG232(Amgen)、
DS3032(DS3032b、Daiichi Sankyo)、ALRN-6924
(Aileron)、KRT-232(Kartos)、ATSP-7041、CGM0
97(Novartis)及びHDM201(Novartis)からなる群から選択さ
れ得、好ましくはHDM201、即ち(S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキ
ソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-3-イル)-6-(4-クロロ-フェニル)-2-(
2,4-ジメトキシ-ピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロ-
1H-ピロロ[3,4-d]イミダゾール-4-オンである。
【0009】
本発明に係る組み合わせにおいて、カゼインキナーゼ1アルファ(CK1α)分解剤及
び/又はMDM4阻害剤は、サリドマイド、ポマリドミド、レナリドミド及びSC-24
-UR99(Novartis)、即ち4-(3-アミノ-1-(4-クロロ-5-メチ
ル-6-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)-5-フルオロ-1H-インダゾール-
6-イル)ナフタレン-1-オールからなる群から選択され得、好ましくはレナリドミド
、即ちREVLIMIDとも称される(RS)-3-(7-アミノ-3-オキソ-1H-
イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンである。
【0010】
本発明は、特にMDM2阻害剤HDM201とCK1α分解剤レナリドミドとを有する
このような組み合わせを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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