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公開番号
2025068015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025022773,2024508943
出願日
2025-02-14,2022-08-18
発明の名称
インターロイキン-1受容体関連キナーゼの二官能性分解剤及びその治療的使用
出願人
ニューリックス セラピューティクス,インコーポレイテッド
,
ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
487/04 20060101AFI20250417BHJP(有機化学)
要約
【課題】 疾患を処置するための方法を提供すること
【解決手段】 本件開示は、ユビキチンプロテアソーム経路を介したIRAK4分解剤としての二官能性化合物、ならびに、IRAK4によって調節されるところの疾患を治療するための方法を提供するところのものである。本明細書中に詳細に説明されかつ具体的に実証されているとおり、驚くべきことに、本発明によれば、顕著な効果が達成されるのであり、このような顕著な効果は、当業者が従来技術から容易に予想することができなかったものである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(I):
TIFF
2025068015000285.tif
47
132
の二官能性化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物であって、ここで、
R
1
は、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
1~10
アルキル、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
3~10
シクロアルキル、又は1~3個のR
a
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリルであり、
Lは、-L
1
-L
2
-L
3
-L
4
-であり、各L
1
、L
2
、L
3
及びL
4
は独立して、
a)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
3~12
シクロアルキル、
b)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
6~12
アリール、
c)1~3個のR
b
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリル、
d)1~3個のR
b
で任意に置換された5-12員ヘテロアリール、
e)直接結合、
f)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
1~12
アルキレン鎖、
g)1~3個のR
d
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
Wは、-CH-である、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物。
【請求項3】
L
1
は、
TIFF
2025068015000291.tif
31
164
であり、そして
-L
2
-L
3
-L
4
-は、以下の構造:
-C(O)-、-(CH
2
)
m
-、
TIFF
2025068015000292.tif
102
143
のうちの1つであり、ここで、mは、1、2又は3であり、そしてR
c
は、H又はC
1~3
アルキルである、
請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物。
【請求項4】
R
1
は、
a)ハロ、-OH、又は-CNで任意に置換されたC
1~5
アルキル、
b)ハロ、C
1~5
アルキル、-OH、又は-CNで任意に置換された4-8員ヘテロシクリル、
c)ハロ、C
1~5
アルキル、-OH、又は-CNで任意に置換されたC
3~10
シクロアルキル
である、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物。
【請求項5】
R
1
は、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
1~10
アルキル、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
3~10
シクロアルキル、又は1~3個のR
a
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリルであり、
Lは、-L
1
-L
2
-L
3
-L
4
-であり、ここで、
L
1
は、
TIFF
2025068015000293.tif
30
162
であり、そして
-L
2
-L
3
-L
4
-は、以下の構造:
-C(O)-、-(CH
2
)
m
-、
TIFF
2025068015000294.tif
70
148
TIFF
2025068015000295.tif
45
170
のうちの1つであり、ここで、mは、1、2又は3であり、
各R
a
は独立して、ハロ、-CN、1~3個のR
d
で任意に置換されたC
1~3
アルキル、1~3個のR
d
で任意に置換されたC
3~6
シクロアルキル、又は-OR
c
であり、
R
c
は独立して、H又はC
1~3
アルキルであり、
【請求項6】
癌を治療するための、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物を含む、医薬組成物。
【請求項7】
前記癌は、リンパ腫、白血病、急性骨髄性白血病(AML)及び骨髄異形成症候群(MDS)である、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
代謝障害を治療するための、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物を含む医薬組成物。
【請求項9】
前記代謝障害は、糖尿病(I型及びII型糖尿病)、メタボリックシンドローム、脂質異常症、肥満、耐糖能障害、高血圧、血清コレステロール上昇、及びトリグリセリド上昇である、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
炎症性障害を治療するための、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物を含む医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月18日に出願された米国仮特許出願第63/234,606号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,700 文字)
【0002】
(発明の分野)
本発明は、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)をタンパク質分解するための新規な二官能性化合物、及びIRAK4によって調節される疾患を治療するための方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
インターロイキン-1受容体関連キナーゼ-4(IRAK4)は、免疫細胞におけるtoll様受容体(TLR)及びインターロイキン-1受容体(IL1R)シグナル伝達の媒介において重要な役割を果たし、炎症性サイトカインの産生をもたらすセリン/スレオニンキナーゼである。IRAK4は、TLR及びIL1R受容体へのリガンド結合の際に原形質膜で集合する大きな複数のタンパク質複合体であるミドソームの一部として機能する。ミドソームの集合における第1のステップは、足場タンパク質MyD88の動員であり、続いて、IRAK4が、ホモタイプなデスドメイン(DD)相互作用を介してMyd88に結合する。次いで、IRAK4は、自己活性化を受け、その後、下流キナーゼIRAK1及びIRAK2をリン酸化する。IRAK4は、この複合体における最も上流のキナーゼであるため、ミドソームシグナル伝達の「マスター調節因子」と考えられる。IRAK4キナーゼ機能の重要性は、炎症促進性サイトカインを産生する能力がないためにTLR誘導性敗血症性ショックに耐性であるIRAK-4キナーゼデッドマウスにおいて実証されている。
【0004】
IRAK4はまた、キナーゼ非依存性足場機能を有することが報告されている。例えば、IRAK4キナーゼデッドマウス由来のマクロファージは、依然としてIL1、TLR2、TLR4及びTLR7刺激を介してNF-κbシグナル伝達を活性化することができる。同様の足場機能が、キナーゼデッドIRAK4がWT IRAK4と同等のレベルまでIL-1誘導性NF-κbシグナル伝達を回復させることができるヒト線維芽細胞において示されている。
【0005】
したがって、IRAK4は、分解のために標的化され得、それによって、自己免疫疾患、炎症性疾患、及び腫瘍性疾患を治療する際の治療機会を提供する。IRAK4の特異的分解は、IRAK4をユビキチンリガーゼに動員するためにヘテロ二官能性小分子を使用することと、その結果、IRAK4のユビキチン化及びプロテアソーム分解を促進することとによって達成され得る。例えば、レナリドマイド又はポマリドマイドなどのサリドマイド誘導体は、ユビキチンリガーゼ複合体の成分であるセレブロン(CRBN)に潜在的なタンパク質基質を動員することが報告されている。例えば、国際公開第2019/099926号、国際公開第2020/023851号、国際出願第US2021/018710号及び米国特許出願公開第2019/0192668号を参照されたい。
IRAK4を標的とする治療剤を更に開発する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
国際公開第2019/099926号
国際公開第2020/023851号
国際出願第US2021/018710号
米国特許出願公開第2019/0192668号明細書
【発明の概要】
【0007】
本開示は、式(I)によって表される二官能性化合物
【0008】
TIFF
2025068015000001.tif
41
128
又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物を提供し、式中、
R
1
は、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
1~10
アルキル、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
3~10
シクロアルキル、又は1~3個のR
a
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリル、又は1~3個のR
a
で任意に置換された5-12員ヘテロアリールであり、
Lは、-L
1
-L
2
-L
3
-L
4
-であり、各L
1
、L
2
、L
3
及びL
4
は独立して、
a)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
3~12
シクロアルキル、
b)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
6~12
アリール、
c)1~3個のR
b
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリル、
d)1~3個のR
b
で任意に置換された5-12員ヘテロアリール、
e)直接結合、
f)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
1~12
アルキレン鎖、
g)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
2~12
アルケニレン鎖、
h)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
2~12
アルキニレン鎖、
i)1~6個のエチレングリコール単位、
j)1~6個のプロピレングリコール単位、あるいは
k)-C(O)-、-C(O)O-、-O-
、
-N(R
c
)-、-S-、-C(S)-、-C(S)-O-、-S(O)
2
-、
-S(O)=N-、-S(O)
2
NH-、-C(O)-N(R
c
)-、-C=N-、-O-C(O)-N(R
c
)-、又は-O-C(O)-O-であり、
各R
a
は独立して、ハロ、-CN、1~3個のR
【0009】
本明細書では、式(I)によって表される二官能性化合物
【0010】
TIFF
2025068015000002.tif
41
128
又はその医薬的に許容される塩、同位体形態、単離された立体異性体、若しくは立体異性体の混合物もまた提供され、式中、
R
1
は、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
1~10
アルキル、1~3個のR
a
で任意に置換されたC
3~10
シクロアルキル、又は1~3個のR
a
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリル、
Lは、-L
1
-L
2
-L
3
-L
4
-であり、各L
1
、L
2
、L
3
及びL
4
は独立して、
a)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
3~12
シクロアルキル、
b)1~3個のR
b
で任意に置換されたC
6~12
アリール、
c)1~3個のR
b
で任意に置換された4-12員ヘテロシクリル、
d)1~3個のR
b
で任意に置換された5-12員ヘテロアリール、
e)直接結合、
f)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
1~12
アルキレン鎖、
g)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
2~12
アルケニレン鎖、
h)1~3個のR
d
で任意に置換されたC
2~12
アルキニレン鎖、
i)1~6個のエチレングリコール単位、
j)1~6個のプロピレングリコール単位、あるいは
k)-C(O)-、-C(O)O-、-O-
、
-N(R
c
)-、-S-、-C(S)-、-C(S)-O-、-S(O)
2
-、
-S(O)=N-、-S(O)
2
NH-、-C(O)-N(R
c
)-、-C=N-、-O-C(O)-N(R
c
)-、又は-O-C(O)-O-であり、
各R
a
は独立して、ハロ、-CN、1~3個のR
d
で任意に置換されたC
(【0011】以降は省略されています)
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