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公開番号
2025036439
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024210877,2021545273
出願日
2024-12-04,2019-10-14
発明の名称
ユビキチンプロテオソーム経路を介してBTKを分解するための二官能性化合物
出願人
ニューリックス セラピューティクス,インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
401/14 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約
【課題】ユビキチンプロテオソーム経路を介してBTKを分解するための二官能性化合物に関する。
【解決手段】本発明は、ユビキチンタンパク質分解経路を介してBTKを分解するために有用な化合物に関する。本発明は、前記化合物を含む薬学的に許容される組成物、及び種々の疾患、状態、又は障害の処置において組成物を使用する方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(A)
TIFF
2025036439000579.tif
39
170
(式中、
Wは、CH又はNであり;
Dは、結合又は-NH-であり;
環Aは、フェニル、9~10員の二環式アリール、5~6員の部分若しくは完全不飽和単環式複素環、又は9~10員の二環式ヘテロアリールであり、環Aの前記単環式複素環及び二環式ヘテロアリールはそれぞれ、N、O、又はSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有し、環Aは、任意選択的に且つ独立して、ハロ、-CN、-COOH、NH
2
、及び任意選択的に置換されたC
1~6
アルキルから選択される3個までの置換基によって置換されており;
環Bは、フェニル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、又は8~10員のスピロ二環式複素環であり、環Bは任意選択的に置換されており、環Bの前記ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、N、O、又はSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有し;
Lは、-X
1
-X
2
-X
3
-X
4
-X
5
-であり;
X
1
は、結合、-C(O)-N(R)-、-N(R)-C(O)-、-(O-CH
2
-CH
2
)
m
-、-O(C
6
H
4
)-、-(O-CH
2
-CH
2
-CH
2
)
m
-、-C
1~5
アルキル-、N、O、若しくはSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有する7~12員のスピロ若しくは縮合二環式ヘテロシクロアルキル、又はN、O、若しくはSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、X
1
の前記単環式及び二環式ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、-CH
3
によって任意選択的に置換されており;
X
2
は、結合、-(O-CH
2
-CH
2
)
n
-、-(CH
2
-CH
2
-O)
n
-、-N(R)-C(O)-、-N(R)-、-C(O)-、-C
1~5
アルキル-、4~6員の単環式シクロアルキル、又はN、O、若しくはSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり;
X
3
は、結合、-C
1~8
アルキル-、-C≡C-、4~6員のシクロアルキル、-N(R)-、-N(R)-C(O)-、-(O-CH
2
-CH
2
)
p
-、-(CH
2
-CH
2
-O)
p
-、N、O、又はSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記ヘテロシクロアルキルは、-CH
3
によって任意選択的に置換されており;
X
4
は、結合、-CH
2
-CH
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
環Bが、1~2個の窒素原子を有する任意選択的に置換された5~6員のヘテロシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項3】
環Bが、N及びSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する任意選択的に置換された5~6員のヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項4】
環Bが、
TIFF
2025036439000582.tif
58
170
であり、ここで、R
10
が、
TIFF
2025036439000583.tif
22
170
であり、且つR
1
がC
1~4
アルキル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項5】
環Bが、
TIFF
2025036439000584.tif
54
170
であり、ここで、R
10
が、
TIFF
2025036439000585.tif
24
170
である、請求項1又は4に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項6】
環Bが、
TIFF
2025036439000586.tif
26
170
である、請求項4又は5に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項7】
R
10
が、
TIFF
2025036439000587.tif
21
170
である、請求項4~6のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項8】
環Aが、
TIFF
2025036439000588.tif
38
170
であり、ここで、環A’は、それが縮合されるフェニル環と一緒に9~10員の二環式アリール又は9~10員の二環式ヘテロアリールを形成し、前記二環式ヘテロアリールが、N、O、又はSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項9】
環Aが、
TIFF
2025036439000589.tif
19
170
である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【請求項10】
X
1
、X
2
、及びX
5
の少なくとも1つが、-N(R)-、-C(O)-N(R)-、又は-CH
2
-である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容される塩、又はその薬学的に許容される塩。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本PCT出願は、2018年10月15日に出願された米国仮特許出願第62/745,786号;2018年11月15日に出願された米国仮特許出願第62/767,819号;2019年4月19日に出願された米国仮特許出願第62/836,398号;2019年8月16日に出願された米国仮特許出願第62/887,812号;及び2019年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/901,984号の利益を主張する。これらの文献のそれぞれは、参照によってその全体が本明細書に援用される。
続きを表示(約 3,800 文字)
【0002】
発明の分野
[0002] 本発明は、標的ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)をタンパク質分解するための新規の二官能性化合物と、BTKにより調節される疾患を処置するための方法とを提供する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] B細胞受容体(BCR)シグナル伝達は、B細胞の発生、並びに成熟B細胞の活性化、シグナル伝達及び生存を制御する。BCRシグナル伝達経路の誤制御は、B細胞機能が関わる多数の疾患徴候に関連し、B細胞及びBCRシグナル伝達を標的にすることは、明白な治療可能性を有する(Woyach, et al.; Blood. 120(6); 1175-1184. 2012)。例えば、CD20を標的にするモノクローナル抗体によるB細胞の欠乏は、B細胞悪性腫瘍並びに自己免疫性疾患及び炎症性疾患の処置において有意な効果を有する(Cang, et al.; J Hematolo Oncol. 5; 64, 2012)。
【0004】
[0004] BTKはキナーゼのTECファミリーのメンバーであり、BCR経路において極めて重要なシグナル伝達ハブである。BTKの突然変異は、B細胞の成熟が損なわれて免疫グロブリン産生の低下が生じるX連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)を引き起こす(Hendriks, et al.; Expert Opin Ther Targets 15; 1002-1021, 2011)。B細胞のシグナル伝達及び機能におけるBTKの中心的役割により、BTKは、B細胞悪性腫瘍並びに自己免疫性疾患及び炎症性疾患の魅力的な治療標的になる。BTKの共有結合型阻害薬(covalent inhibitor)であるイブルチニブは、慢性リンパ性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)及び他のB細胞悪性腫瘍、並びに移植片対宿主病(GvHD)を処置するために認可されている(Miklos, et al.; Blood. 120(21); 2243-2250. 2017)
。現在、イブルチニブ及び第二世代BTK阻害薬は、関節リウマチなどの腫瘍及び免疫関連徴候に対して研究されている(Akinleye, et al.; J of Hematolo Oncol. 6: 59, 2013;Liu, et al.; J Pharm and Exper Ther. 338(1): 154-163. 2011;Di Paolo, et al.; Nat Chem Biol. 7(1): 41-50. 2011)。
【0005】
[0005] 化学量論的な阻害の代替手段として、BTKのタンパク質分解は、BCRシグナル伝達を効果的に遮断することによりB細胞機能に劇的な結果をもたらし得る。BTKタンパク質の除去は、BTKキナーゼ活性、並びにBTKの任意のタンパク質相互作用又は足場機能を排除し得る。BTKの特異的分解は、BTKをユビキチンリガーゼに補充するためにヘテロ二官能性小分子を使用し、それにより、BTKのユビキチン化及びプロテアソーム分解を促進することで達成され得る。レナリドミド又はポマリドミドなどのサリドマイド誘導体は、潜在的な基質をユビキチンリガーゼ複合体の成分であるセレブロン(CRBN)に補充するために使用することができる。この独特の治療アプローチは、化学
量論的なBTK阻害の機序とは異なる、BTK活性及びBCRシグナル伝達を妨害するための作用機序を提示し得る。さらに、この分解アプローチは、BTKC481S突然変異型を効果的に標的にし得る。この突然変異は臨床的に観察されており、イブルチニブによる阻害に対する抵抗性を付与する(Woyach, et al.; Blood. 120(6): 1175-1184. 2012)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0006] 現在、ユビキチンタンパク質分解経路を介してBTKのタンパク質分解を誘発することができる二官能性分子が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
[0007] 本発明は、ユビキチンタンパク質分解経路を介してBTKのタンパク質分解を誘発する二官能性化合物を提供する。
【0008】
[0008] 本発明は、式(A)
TIFF
2025036439000001.tif
40
170
の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、上記式中、Wは、CH又はNであり;Dは、結合又は-NH-であり;環Aは、フェニル、9~10員の二環式アリール、5~6員の部分若しくは完全不飽和単環式複素環、又は9~10員の二環式ヘテロアリールであり、環Aの単環式複素環及び二環式ヘテロアリールはそれぞれ、N、O、又はSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有し、環Aは、任意選択的に且つ独立して、ハロ、-CN、-COOH、NH
2
、及び任意選択的に置換されたC
1~6
アルキルから選択される3個までの置換基によって置換されており;環Bは、フェニル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、又は8~10員(例えば、8~9員又は9~10員)のスピロ二環式複素環であり、環Bは任意選択的に置換されており、環Bのヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、N、O、又はSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有し;Lは、-X
1
-X
2
-X
3
-X
4
-X
5
-であり;X
1
は、結合、-C(O)-N(R)-、-N(R)-C(O)-、-(O-CH
2
-CH
2
)
m
-、-O(C
6
H
4
)-、-(O-CH
2
-CH
2
-CH
2
)
m
-、-C
1~5
アルキル-、N、O、若しくはSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有する7~12員のスピロ若しくは縮合二環式ヘテロシクロアルキル、又はN、O、若しくはSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、X
1
の単環式及び二環式ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、-CH
3
によって任意選択的に置換されており;X
2
は、結合、-(O-CH
2
-CH
2
)
n
-、-(CH
2
-CH
2
-O)
n
-、-N(R)-C(O)-、-N(R)-、-C(O)-、-C
1~5
アルキル-、4~6員の単環式シクロアルキル、又はN、O、若しくはSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり;X
3
は、結合、-C
1~8
アルキル-、-C≡C-、4~6員のシクロアルキル、-N(R)-、-N(R)-C(O)-、-(O-CH
2
-CH
2
)
p
-、-(CH
2
-CH
2
-O)
p
-、N、O、又はSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する4~6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、ヘテロシクロアルキルは、-CH
3
によって任意選択的に置換されており;X
4
は、結合、-CH
2
-CH
2
-N(R)-、-N(R)-、-C
1~4
アルキル-、-(O-CH
2
-CH
2
-CH
2
)
m
-、5~6員の飽和、部分不飽和、若しくは完全不飽和炭素環、又はN、O、若しくはSから独立して選択される1~3個のへテロ原子を有する5~6員の飽和、部分不飽和、若しくは完全不飽和複素環であり;X
5
は、結合、-C
1~4
アルキル-、-N(R)-、-O-、-C(O)-、又は-C(O)-N(R)-であり;各Rは独立して、-H又は-C
【0009】
[0009] いくつかの実施形態において、環Bは、1~2個の窒素原子を有する任意選択的に置換された5~6員のヘテロシクロアルキルである。
【0010】
[0010] いくつかの実施形態において、環Bは、N及びSから独立して選択される1~2個のへテロ原子を有する任意選択的に置換された5~6員のヘテロアリールである。
(【0011】以降は省略されています)
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