TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025097768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214145
出願日
2023-12-19
発明の名称
ガス抜きピン
出願人
フルヤ工業株式会社
代理人
弁理士法人石田特許事務所
主分類
B29C
45/34 20060101AFI20250624BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】特別な洗浄装置を必要とせず、目詰まりが生じても先端部分を廃棄する必要もない、分解清掃可能で、ガスベントの最適な条件となる構成に適宜変更できるガス抜きピンの提供。
【解決手段】射出成形用金型装置の構成部材に使用され、先端部に複数のプレートを有し、複数のプレートの間隙をガスが通過するようにし、複数のプレートの基端側に取り付けられるピン基端側本体部と、ピン基端側本体部の少なくとも一部と複数のプレートとを保持するピン先端側本体部と、ピン基端側本体部とピン先端側本体部とを固定する固定手段とを備え、固定手段を解除することによりピン基端側本体部、ピン先端側本体部を分離可能とするとともに、複数のプレートをプレートごとに分離可能としたガス抜きピン。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
射出成形用金型装置の構成部材に使用され、先端部に複数のプレートを有し、該複数のプレートの間隙をガスが通過するようにしたガス抜きピンにおいて、
前記複数のプレートの基端側に取り付けられるピン基端側本体部と、
前記ピン基端側本体部の少なくとも一部と前記複数のプレートとを保持するピン先端側本体部と、
前記ピン基端側本体部と前記ピン先端側本体部とを固定する固定手段と、
を備え、
前記固定手段を解除することにより前記ピン基端側本体部、前記ピン先端側本体部を分離可能とするとともに、前記複数のプレートを当該プレートごとに分離可能としたことを特徴とする、ガス抜きピン。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記プレートは、第1面に、長手方向に連続する第1溝部を有し、一の前記プレートの前記第1面と他の前記プレートの第2面とを当接することにより前記一のプレートの前記第1溝部と前記他のプレートの第2面によって前記間隙を形成したことを特徴とする、請求項1に記載のガス抜きピン。
【請求項3】
前記プレートは、少なくとも第1面に幅方向に連続する第2溝部を有し、かつ、前記第2の溝部内に第1貫通穴を有し、
前記ピン先端側本体部は、第2貫通穴を有し、
前記第1溝部によって形成される第1溝部形成空間と、前記第2溝部によって形成される第2溝部形成空間と、前記第1貫通穴によって形成される第1貫通穴形成空間と、前記第2貫通穴によって形成される第2貫通穴形成空間が、連続した第1流路を形成し、先端部から導入されるガスが前記第1流路によって排出されるようにしたことを特徴とする、請求項2に記載のガス抜きピン。
【請求項4】
前記ピン先端側本体部は、周方向に連続する第3溝部をその外周面に有し、前記第2貫通穴は前記第3溝部内に開口し、さらに、前記第3溝部から長手方向に連続して第4溝部を有し、
第3溝部と前記構成部材との間に形成される第3溝部形成空間と、第4溝部と前記構成部材との間に形成される第4溝部形成空間が、連続した第2流路を形成し、前記第1流路と前記第2流路が連続した第3流路を形成し、先端部から導入されるガスが前記第3流路によって排出されるようにしたことを特徴とする、請求項3に記載のガス抜きピン。
【請求項5】
前記ピン先端側本体部は第1嵌合孔を備え、前記ピン基端側本体部は第2嵌合孔を備え、前記固定手段が、前記第1嵌合孔および第2嵌合孔に嵌合することを特徴とする請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載のガス抜きピン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、射出成形用金型装置に用いられるエジェクターピン、スプルーロックピン等のピンであって、ガス抜きの機構を有するものに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、射出成形の過程において、射出成形用金型装置の構成部材(金型、金型の近傍の構成部材を含む。)内で存在する空気や樹脂材料を溶融する際に生じた気体などのガスを、当該構成部材内から除去するために、当該構成部材にはガス抜きの機構が設けられている。射出成形用金型装置の構成部材に用いられるエジェクターピン、スプルーロックピン等のピンにおいても、ガス抜きの機構を設けることができる。以下、ガス抜きの機構を有するピンを、ガス抜きピンという。
【0003】
ガス抜きピンとしては、複数のスリットからなるガスベントを設けることにより、射出成形で発生するガスを排出するガス抜きピンであって、ガスベントは金型のキャビティ側の端面から一定の長さを有し、断面積が前記ガスベントよりも大きく、かつキャビティ側とは反対側の端面まで伸びた孔からなるガスニゲに連通し、ガスベント入口からガスニゲとの接合箇所まではガスの排出をするための勾配を設けたガス抜きピンが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、先端部分はスリット形状を有するものではないが、基端部分に対して先端部分を着脱交換可能に組み付けて構成し、基端部分と先端部分は夫々装着状態で互いに連通する通路を有し、先端部分が多孔質材料で構成されている、ガス抜きピンが公知である(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4678616号
実開平7-31330
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係るガス抜きピンは、先端に複数のスリットを形成するために、複数のガスベントピースを彫り込みに埋め込んで接着し、レーザー溶接及び研削加工による追加工を行って構成される。
【0007】
ガス抜きピンは、長期間に亘る使用により溶融樹脂成分の固化物による目詰まりが生じやすいところ、当該構成のガス抜きピンは、目詰まりを解消することが困難である。別途開発された洗浄装置(例えば、特開2022-106260等)を用いること等により、再使用は可能となると考えられるものの、そのような洗浄装置を必要とする点で、問題がある。
【0008】
一方で、特許文献2に示すように、ピンの先端部分を多孔質材料とした場合には、当該多孔質材料からなる先端部分の目詰まりに対して洗浄が困難であることから、先端部分を着脱交換可能とすることが開示される。
ここで、特許文献2の着脱交換可能とする構成を、特許文献1に適用したとしても、結局、目詰まりした先端部分は廃棄することとなり、損失が大きい。
【0009】
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、特別な洗浄装置を必要とせず、目詰まりが生じても先端部分を廃棄する必要もない、分解清掃可能となる、画期的なガス抜きピンを提供することを、発明が解決しようとする課題とする。
【0010】
また、特許文献1において、ガス抜きピンは、先端に複数のスリットを形成するために、複数のガスベントピースを彫り込みに埋め込んで接着し、レーザー溶接及び研削加工による追加工を行って構成されるため、精度の確保においても優れているとは言えない。射出成形に使用する樹脂の種類等によって、ガスベントの最適な条件も変わることから、最適な条件となる構成に適宜変更できることが望まれる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
吹出しノズル
7か月前
シーメット株式会社
光造形装置
6か月前
CKD株式会社
型用台車
6か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
9か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
今日
東レ株式会社
フィルムの製造方法
3か月前
個人
射出ミキシングノズル
9か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
6日前
グンゼ株式会社
ピン
6か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
9か月前
株式会社カワタ
計量混合装置
1か月前
株式会社FTS
ロッド
5か月前
日機装株式会社
加圧システム
2か月前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
5か月前
株式会社FTS
成形装置
6か月前
東レ株式会社
樹脂フィルムの製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
射出装置
4か月前
株式会社漆原
シートの成形方法
1か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
8か月前
株式会社不二越
射出成形機
3か月前
株式会社不二越
射出成形機
3か月前
株式会社不二越
射出成形機
3か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
株式会社リコー
画像形成システム
7か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
9か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
9か月前
株式会社コスメック
射出成形装置
1か月前
株式会社FTS
セパレータ
5か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
2か月前
株式会社神戸製鋼所
混練機
4か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
9か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
9か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
6か月前
日東工業株式会社
インサート成形機
7か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形装置
2か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
8か月前
続きを見る
他の特許を見る