特許ウォッチ

公開番号2025097286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2024198733
出願日2024-11-14
発明の名称外装部品を製造する方法
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 45/00 20060101AFI20250623BHJP(時計)
要約【課題】外装部品を製造する方法を提供する。
【解決手段】方法は、キャビティ110を含む基板11を製造するステップと、成形により、反射性粒子フィラーを有する透明ポリマー材料から作られた装飾要素12を製造するステップであって、装飾要素は、アンカー脚121に接続された少なくとも一つの装飾ヘッド120を有するように形成される、装飾要素を製造するステップと、キャビティに装飾要素を、アンカー脚が形状嵌めでキャビティと協働するように締結するステップとを含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
外装部品（１０）を製造する方法であって、
・キャビティ（１１０）を含む基板（１１）を製造するステップと、
・成形により、反射性粒子フィラーを有する透明ポリマー材料から作られた装飾要素（１２）を製造するステップであって、前記装飾要素（１２）は、アンカー脚（１２１）に接続された少なくとも一つの装飾ヘッド（１２０）を有するように形成される、前記装飾要素（１２）を製造するステップと、
・前記アンカー脚（１２１）が形状嵌めで前記キャビティと協働するように前記キャビティ（１１０）に前記装飾要素（１２）を締結するステップとを含むことを特徴とする方法。
続きを表示（約 960 文字）【請求項２】
前記装飾要素（１２）は射出成形によって製造され、前記アンカー脚（１２１）は射出スプルーによって形成される、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記装飾要素（１２）を製造するステップにおいて、前記装飾要素は、前記アンカー脚（１２１）が複数の装飾ヘッド（１２０）を一緒に接続する支持構造物を形成するように製造される、請求項１に記載の方法。
【請求項４】
不透明層が前記アンカー脚（１２１）に、前記装飾要素（１２）を製造するステップ中の真空薄膜堆積法により、スプレーもしくは選択的ディップコーティングにより、または射出成形により、堆積される、請求項３に記載の方法。
【請求項５】
前記装飾要素（１２）を製造するステップにおいて、前記装飾要素（１２）が、固有のアンカー脚（１２１）に接続された装飾ヘッド（１２０）を含むように製造される、請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記装飾要素（１２）を締結するステップにおいて、前記アンカー脚（１２１）は、相補的な形状を有する前記キャビティ（１１０）の部分に接合される、請求項５に記載の方法。
【請求項７】
前記装飾要素（１２）を締結するステップにおいて、前記アンカー脚（１２１）は端部（１２２）が前記基板（１１）を超えるように延び、前記端部（１２２）は、前記装飾要素（１２）と前記基板（１１）との間に永久的に接合をもたらすように、熱のもとで変形される、請求項５に記載の方法。
【請求項８】
前記装飾要素（１２）を製造するステップにおいて、前記ポリマー材料は、ポリカーボネート、ポリアミドまたはポリ（メチルメタクリレート）から選択された熱可塑性プラスチックである、請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記装飾要素（１２）を製造するステップにおいて、前記ポリマー材料は、８０％を超える光透過率を有するように選択される、請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記装飾要素（１２）を製造するステップにおいて、前記反射性粒子は、金属材料および／または真珠層の薄片からなる、請求項１に記載の方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、時計、宝飾品またはファッションアイテムの装飾に関し、詳しくは、貴石を模擬する一以上の装飾要素を含む外装部品の製造に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【０００２】
この文章において、「貴石」という用語は貴石と半貴石とを区別することなく言及する。
【０００３】
この方法は、時計製造、宝飾品、または革製品、眼鏡、筆記具もしくは携帯電子デバイスのようなファッションアイテムの分野における任意の外装部品に有利に適用できる。
【背景技術】
【０００４】
物に高い付加価値を与えるべく、一以上の貴石が台座に嵌め込まれて装飾されることが多い。これにより、物の知覚価値が著しく高まる。
【０００５】
経済的理由と生態学的理由との双方により、貴石は実験室で合成的に製造することができる。特に、実験室で貴石を製造することは、採掘によって天然貴石を抽出するよりもエネルギー集約的ではないので、合成石の価格は同等の天然石の価格よりも３０から４０％の間の低さとなる。
【０００６】
合成的に製造された石のさらなる利点は、その原子構造が天然採掘石と同じであるため、天然採掘石と同じ視覚的外観を有することである。
【０００７】
この種の装飾の製造コストをさらに下げるべく、ポリマー材料を使用して貴石の外観を模擬する装飾要素が開発されている。しかしながら、これらの装飾要素の製造が、合成的に作られる石の製造に必要とされるエネルギーの数分の一に過ぎないにもかかわらず、その外観はこれらの石の代わりとして適切ではない。
【０００８】
したがって、貴石に認められる輝きまたはきらめきのような装飾的要素を維持し、ひいては、装飾された物に、上述したものと同様の引く手あまたの外観を与えながらも、安価かつ少ない消費エネルギーで製造される装飾要素が求められている。
【発明の概要】
【０００９】
この目的に向けて、本発明は、外装部品を製造する方法に関し、方法は、
・キャビティを含む基板を製造するステップと、
・成形より、反射性粒子フィラーを有する透明ポリマー材料から作られた装飾要素を製造するステップであって、装飾要素は、アンカー脚に接続された少なくとも一つの装飾ヘッドを有するように形成される、ステップと、
・キャビティに装飾要素を、アンカー脚が形状嵌めでキャビティと協働するように締結するステップと、
【００１０】
特定実装例では、本発明はさらに、以下の特徴の一以上を含み得る。これらの特徴は、単独で、または技術的に可能な任意の組み合わせに従って考慮する必要がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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