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公開番号2025094422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209944
出願日2023-12-13
発明の名称ムーブメント及び時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 7/00 20060101AFI20250618BHJP(時計)
要約【課題】手動巻きと自動巻きとを併用できるムーブメント及び時計を提供する。
【解決手段】ムーブメント13は、自動巻き輪列40を構成し、回転錘41からの回転力を爪レバー50により受ける第1の歯車46と、第1の歯車46と同軸で一体的に回転し、角穴車48とかみ合う第2の歯車47と、リューズ7へとつながる手動巻き輪列60を構成し、第2の歯車47とかみ合う第3の歯車70と、第3の歯車70を受け部品80に回転可能に固定するための軸状部材71と、を有し、軸状部材71は、爪レバー50のアーム52,54の厚み方向の揺れを規制するための規制部72を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
自動巻き輪列を構成し、回転錘からの回転力を爪レバーにより受ける第1の歯車と、
前記第1の歯車と同軸で一体的に回転し、角穴車とかみ合う第2の歯車と、
リューズへとつながる手動巻き輪列を構成し、前記第2の歯車とかみ合う第3の歯車と、
前記第3の歯車を受け部品に回転可能に固定するための軸状部材と、を有し、
前記軸状部材は、前記爪レバーのアームの厚み方向の揺れを規制するための規制部を有する、
ムーブメント。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記軸状部材は、前記受け部品に固定された状態で、前記受け部品から垂直に立ち上がる棒状の部材であり、
前記軸状部材の上端に配置された平坦部が前記揺れを規制する前記規制部として機能する、
請求項1に記載のムーブメント。
【請求項3】
前記自動巻き輪列で前記角穴車を巻く際に、前記自動巻き輪列の動力が前記リューズに伝わってしまうのを阻止するためのクラッチ機構を前記手動巻き輪列の途中に有する、
請求項1に記載のムーブメント。
【請求項4】
前記手動巻き輪列は、前記第3の歯車に近い方から順に、第4の歯車、第5の歯車を有し、
前記クラッチ機構は、前記第5の歯車に設けている、
請求項3に記載のムーブメント。
【請求項5】
前記第1の歯車と、前記回転錘の軸に付けられている回転錘歯車と、の間にオフセット歯車が介在し、
前記爪レバーは、前記オフセット歯車の上部に片持ち梁状に偏心して取り付けられている、
請求項1に記載のムーブメント。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れかのムーブメントと、
外装ケースと、を備えている、
時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ムーブメント及び時計に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゼンマイの機械エネルギーを利用して指針を運針させる機械式時計が知られている。この機械式時計としては、竜頭を手で回すことによりゼンマイを巻き上げる手動巻き式や、回転錘を回転させることによりゼンマイを巻き上げる自動巻き式のほか、これら両方の方式を併用できるものがある。特許文献1には、手動巻きと自動巻きとを併用できる時計が開示されており、小型化を図るために、爪レバーを用いて手動巻き輪列の伝え車を自動巻き輪列の伝え車として共通化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-279666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の時計は、回転錘からの回転力を伝え車に伝える爪レバーが自動巻き輪列の第1伝え車の上部に片持ち梁状に偏心して取り付けられている。そのため、衝撃等が加わった場合、爪レバーの厚み方向への揺れが生じ、伝え車の伝え歯車との係合外れを起こす虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ムーブメントは、自動巻き輪列を構成し、回転錘からの回転力を爪レバーにより受ける第1の歯車と、前記第1の歯車と同軸で一体的に回転し、角穴車とかみ合う第2の歯車と、リューズへとつながる手動巻き輪列を構成し、前記第2の歯車とかみ合う第3の歯車と、前記第3の歯車を受け部品に回転可能に固定するための軸状部材と、を有し、前記軸状部材は、前記爪レバーのアームの厚み方向の揺れを規制するための規制部を有する。
【0006】
時計は、上記に記載のムーブメントと、外装ケースと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る時計を示す正面図。
本実施形態に係る時計を示す断面図。
本実施形態に係る時計のムーブメントの要部を示す平面図。
本実施形態に係る時計のムーブメントの要部を示す平面図。
本実施形態に係る時計のムーブメントの要部を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
先ず、本実施形態に係る時計1として手動巻きと自動巻きとを併用できる腕時計を一例として挙げ、図1及び図2を参照して説明する。
尚、説明の便宜上、図1及び図2には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」とも言う。
【0009】
時計1は、図1及び図2に示すように、外装ケース2と、裏蓋9と、カバーガラス5と、文字板3と、を備えている。外装ケース2は、金属で形成された円筒状のケース本体21に、セラミック又は金属で形成されたベゼル22が嵌合されて構成されている。このベゼル22の内周側に、プラスチックで形成された円環状のダイヤルリング6を介して、円盤状の文字板3が配置されている。外装ケース2の側面には、時計表示で3時の位置にリューズ7が設けられている。
【0010】
時計1は、金属製のケース本体21の2つの開口のうち、Z方向プラス側である表面側の開口は、ベゼル22を介してカバーガラス5で塞がれており、Z方向マイナス側である裏面側の開口は、金属で形成された裏蓋9で塞がれている。
ケース本体21及び裏蓋9には、真鍮、ステンレス鋼、チタンなどの金属材料が利用される。尚、ケース本体21には、樹脂などの金属以外の材料が利用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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