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公開番号
2025149513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024050217
出願日
2024-03-26
発明の名称
時計および風防部材の製造方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
39/00 20060101AFI20251001BHJP(時計)
要約
【課題】新規な装飾性が得られる時計および風防部材の製造方法を提供する。
【解決手段】時計は、風防部材、文字板、時分針、ムーブメントを有し、風防部材は、透光性材料で構成された基材と、基材の片面または両面の一部に積層された反射防止膜と、を備え、風防部材は、時計厚み方向から見た平面視で、反射防止膜が積層された第1領域と、反射防止膜が積層されていない第2領域とを有し、第1領域の反射率は、第2領域の反射率よりも低いことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
風防部材、文字板、時分針、ムーブメントを有する時計であって、
前記風防部材は、透光性材料で構成された基材と、前記基材の片面または両面の一部に積層された反射防止膜と、を備え、
前記風防部材は、時計厚み方向から見た平面視で、前記反射防止膜が積層された第1領域と、前記反射防止膜が積層されていない第2領域とを有し、
前記第1領域の反射率は、前記第2領域の反射率よりも低い
ことを特徴とする時計。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の時計において、
前記第1領域では、前記基材の表面に前記反射防止膜が積層され、かつ、前記反射防止膜の表面に保護膜が積層され、
前記第2領域では、前記基材の表面に前記保護膜が積層されている
ことを特徴とする時計。
【請求項3】
請求項1に記載の時計において、
前記平面視において、前記第1領域は、前記文字板または前記ムーブメントの明瞭表示領域に重なっている
ことを特徴とする時計。
【請求項4】
請求項3に記載の時計において、
前記ムーブメントは、調速脱進機構を有し、
前記明瞭表示領域は、前記調速脱進機構の少なくとも一部が配置された領域である
ことを特徴とする時計。
【請求項5】
請求項1に記載の時計において、
前記第1領域および前記第2領域によって所定のデザインが構成されている
ことを特徴とする時計。
【請求項6】
請求項1に記載の時計において、
前記反射防止膜は、高屈折率膜と、前記高屈折率膜よりも屈折率が低い低屈折率膜とが交互に積層された多層膜で構成されている
ことを特徴とする時計。
【請求項7】
請求項1に記載の時計において、
前記反射防止膜は、前記基材の表面および裏面にそれぞれ形成されている
ことを特徴とする時計。
【請求項8】
透光性材料で構成された基材を用意する基材用意工程と、
前記基材に反射防止膜を積層する積層工程と、
前記反射防止膜の上にレジスト材を塗布するレジスト形成工程と、
前記反射防止膜を残存させる第1領域と、前記反射防止膜を除去する第2領域とが区画されたパターンを有するフォトマスクを介して前記レジスト材に光を照射し、前記レジスト材の前記第2領域を現像液で溶解可能な状態とする露光工程と、
前記第2領域の前記レジスト材を現像液で除去する現像工程と、
前記第2領域の前記反射防止膜を除去するエッチング工程と、
前記第1領域の前記レジスト材を除去するレジスト除去工程と、
を有することを特徴とする風防部材の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の風防部材の製造方法において、
前記レジスト除去工程後に、前記第1領域の前記反射防止膜および前記第2領域の前記基材を覆う保護膜を形成する保護膜形成工程を実行する
ことを特徴とする風防部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計および風防部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
時刻表示などの視認性を高めるため、風防部材に反射防止膜を形成することが知られている。例えば、特許文献1には、サファイアガラス製基材の表面に、スパッタリングによって、窒化ケイ素製の高屈折率層と、酸化ケイ素製の低屈折率層とを交互に積層して、基材の全面に反射防止膜を形成した風防部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-55981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の風防部材における反射防止膜は、光の反射を抑えて文字板や指針の視認性を向上する視認性の改善効果を目的にしており、時計に新規な装飾性を与えるものではなかった。このため、従来にない新規な装飾性が得られる時計および風防部材の製造方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の時計は、風防部材、文字板、時分針、ムーブメントを有する時計であって、前記風防部材は、透光性材料で構成された基材と、前記基材の片面または両面の一部に積層された反射防止膜と、を備え、前記風防部材は、時計厚み方向から見た平面視で、前記反射防止膜が積層された第1領域と、前記反射防止膜が積層されていない第2領域とを有し、前記第1領域の反射率は、前記第2領域の反射率よりも低いことを特徴とする。
【0006】
本発明の風防部材の製造方法は、透光性材料で構成された基材を用意する基材用意工程と、前記基材に反射防止膜を積層する積層工程と、前記反射防止膜の上にレジスト材を塗布するレジスト形成工程と、前記反射防止膜を残存させる第1領域と、前記反射防止膜を除去する第2領域とが区画されたパターンを有するフォトマスクを介して前記レジスト材に光を照射し、前記レジスト材の前記第2領域を現像液で溶解可能な状態とする露光工程と、前記第2領域の前記レジスト材を現像液で除去する現像工程と、前記第2領域の前記反射防止膜を除去するエッチング工程と、前記第1領域の前記レジスト材を除去するレジスト除去工程と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の時計を示す平面図である。
第1実施形態の時計を示す断面図である。
第1実施形態の風防部材を示す平面図である。
第1実施形態の風防部材を示す断面図である。
第1実施形態の時計を示す平面図である。
第1実施形態の風防部材の製造工程を示す図である。
第1実施形態の風防部材の製造工程を示す図である。
第2実施形態の風防部材を示す断面図である。
第3実施形態の時計を示す平面図である。
第3実施形態の風防部材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は時計1を示す平面図であり、図2は図1のII-II線に沿った断面図である。
時計1は、ゼンマイを動力とする機械式時計であり、外装ケース10と、文字板2と、時針3と、分針4と、小秒針5と、パワーリザーブ針6と、リューズ7とを備える。
外装ケース10は、図2に示すように、胴11と、風防部材12と、ベゼル13と、裏蓋14とを備える。裏蓋14は、円環状の裏蓋リング14Aと、裏蓋リング14A内に取り付けられた裏蓋ガラス14Bとを備えている。ベゼル13は、ベゼルネジ16で胴11に固定されている。
【0009】
外装ケース10内には、図2に示すように、外装ケース10の内周面に沿って文字板受けリング17が配置され、文字板受けリング17の上面側には保持リング18が配置されている。文字板受けリング17および保持リング18の内側には、機械式ムーブメント20が配置されている。
機械式ムーブメント20は、文字板受けリング17および保持リング18間に保持される地板21と、駆動源となるゼンマイ22と、ゼンマイ22を巻き上げる回転錘23とを備える。また、機械式ムーブメント20は、時針3が取り付けられる時針軸24と、分針4が取り付けられる分針軸25と、パワーリザーブ針6が取り付けられる第1の指針軸26と、小秒針5が取り付けられる第2の指針軸27とを備える。
時針軸24は筒車であり、この筒車の中心軸部分に分針軸25が挿通されて、時針軸24および分針軸25は同軸に配置されている。時針軸24および分針軸25は、機械式ムーブメント20の平面中心位置つまり文字板2の平面中心位置に配置されている。
第1の指針軸26は、時針軸24に対して12時方向に配置され、第2の指針軸27は、時針軸24に対して6時方向に配置されている。
【0010】
機械式ムーブメント20は、ゼンマイ22の駆動力を時針軸24、分針軸25、第2の指針軸27に伝達する表示輪列と、ゼンマイ22の巻上げおよび巻戻しに連動して第1の指針軸26を駆動するパワーリザーブ輪列と、表示輪列を調速する調速脱進機構とを備える。表示輪列およびパワーリザーブ輪列は、機械式ムーブメント20に用いられる一般的なものであるため、図示および説明を省略する。
調速脱進機構は、図1に示すように、ガンギ車31、アンクル32、テンプ33、テンプ軸受34などを備えて表示輪列を調速する一般的な調速脱進機構である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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