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公開番号2025171557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077034
出願日2024-05-10
発明の名称電子時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04C 3/00 20060101AFI20251113BHJP(時計)
要約【課題】クロノグラフモードに切り替えられた際に、クロノグラフ分針およびクロノグラフ時針として機能する時分針を短時間で計測開始位置に移動できる電子時計の提供。
【解決手段】電子時計は、時刻表示モードおよびクロノグラフモードを切り替えるモード切替操作が行われる第1操作部と、時刻表示モードでは時刻の時を12時間制で表示し、クロノグラフモードでは計測時間の時を表示する第1指針と、クロノグラフモードへ切り替えるモード切替操作に基づいて、第1指針を早送りでクロノグラフモードでの計測開始位置に移動させる表示制御部と、を備え、表示制御部は、0時および12時の各指示位置を区別して管理し、クロノグラフモードへの切替時には、切替操作時の第1指針の表示時刻に基づいて、2つの指示位置から第1指針の移動時間が短い指示位置を計測開始位置に設定し、設定した計測開始位置に第1指針を移動させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
時刻表示モードおよびクロノグラフモードの少なくとも2つのモードを有する電子時計であって、
前記モードを切り替えるモード切替操作が行われる第1操作部と、
前記時刻表示モードでは時刻の時を12時間制で表示し、前記クロノグラフモードでは計測時間の時を表示する第1指針と、
前記クロノグラフモードへ切り替えるモード切替操作に基づいて、前記第1指針を早送りで前記クロノグラフモードでの計測開始位置に移動させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記時刻表示モードで前記第1指針が0時を指示する第1指示位置と12時を指示する第2指示位置との2つの指示位置を区別して管理し、
前記クロノグラフモードへの切替時には、切替操作時の前記第1指針の表示時刻に基づいて、前記2つの指示位置のうち前記第1指針の移動時間が短い指示位置を前記計測開始位置に設定し、設定した前記計測開始位置に前記第1指針を移動させる
ことを特徴とする電子時計。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子時計において、
前記クロノグラフモードにおいて、時間計測をリセットするリセット操作が行われる第2操作部を備え、
前記表示制御部は、前記リセット操作が行われると、前記第1指針の針位置に基づいて、前記2つの指示位置のうち前記第1指針の移動時間の短い指示位置を前記計測開始位置に設定し、設定した前記計測開始位置に前記第1指針を移動させる
ことを特徴する電子時計。
【請求項3】
請求項1に記載の電子時計において、
前記第1指針と連動して動作し、分を表示する第2指針を備え、
前記表示制御部は、
前記第1指針および前記第2指針が0時00分を指示する位置を前記第1指示位置とし、12時00分を指示する位置を前記第2指示位置として管理し、
前記クロノグラフモードへの切替時には、切替操作時の前記第1指針および前記第2指針の表示時刻に基づいて、前記2つの指示位置のうち前記第1指針および前記第2指針の移動時間が短い指示位置を前記計測開始位置に設定し、設定した前記計測開始位置に前記第1指針および前記第2指針を移動させる
ことを特徴とする電子時計。
【請求項4】
請求項1に記載の電子時計において、
前記第1指針と連動して動作し、24時間で1周する第3指針を備える
ことを特徴とする電子時計。
【請求項5】
請求項1に記載の電子時計において、
前記第1指針を駆動するモーターを備え、
前記モーターは、2つのコイルを備え、前記第1指針を正転方向および逆転方向へ同じ速度で駆動可能である
ことを特徴とする電子時計。
【請求項6】
請求項1に記載の電子時計において、
前記クロノグラフモードにおいて秒以下の計測時間を表示し、0秒を指示する位置を計測開始位置に設定された第4指針と、
前記クロノグラフモードでの計測開始を指示する第3操作部と、を備え、
前記表示制御部は、前記クロノグラフモードへ切り替えるモード切替操作に基づいて、前記第4指針を早送りで前記計測開始位置に移動させ、
前記表示制御部は、前記第4指針が前記計測開始位置に移動後、前記第3操作部による計測開始の指示を受け付けてクロノグラフの時間計測を開始する
ことを特徴とする電子時計。
【請求項7】
請求項1に記載の電子時計において、
前記クロノグラフモードでの計測可能な上限時間は12時間である
ことを特徴とする電子時計。
【請求項8】
請求項1に記載の電子時計において、
前記時刻表示モードでの時刻と、前記クロノグラフモードでの計測時間と、前記第1指針の針位置と、を記憶する記憶部を備える
ことを特徴とする電子時計。
【請求項9】
請求項8に記載の電子時計において、
前記記憶部は、設定した前記計測開始位置を記憶する
ことを特徴とする電子時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ローカルタイムを指示する時針および分針とは別に、選択されたタイムゾーンの時刻を指示する小時計を有する電子時計が開示されている。この電子時計の小時計は、1時間で1周する分針と、前記分針が24周回転すると1周、つまり24時間で1周する時針とを備える24時間制の時計であり、1つのモーターで駆動されている。
【0003】
特許文献1の電子時計は、時刻表示モードとは別に、クロノグラフモードを有する。前記小時計は、クロノグラフモードでは、クロノグラフ分針およびクロノグラフ時針として機能する。このため、ユーザーの操作によってクロノグラフモードに切り替えられた場合、小時計の時分針は、クロノグラフモードに切り替えられる直前の針位置から0時00分を示す帰零位置まで、時計回りおよび反時計回りのうち移動するのに早い回転方向で移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-200502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記電子時計では、クロノグラフモードに切り替えられた場合、小時計の時針を帰零位置まで移動するのに、最大12時間分の移動が必要となり、移動完了までに時間が掛かるという課題がある。このため、クロノグラフモードに切り替えられた際に、クロノグラフ時針として機能する指針を短時間で帰零位置に移動できる電子時計が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電子時計は、時刻表示モードおよびクロノグラフモードの少なくとも2つのモードを有する電子時計であって、前記モードを切り替えるモード切替操作が行われる第1操作部と、前記時刻表示モードでは時刻の時を12時間制で表示し、前記クロノグラフモードでは計測時間の時を表示する第1指針と、前記クロノグラフモードへ切り替えるモード切替操作に基づいて、前記第1指針を早送りで前記クロノグラフモードでの計測開始位置に移動させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記時刻表示モードで前記第1指針が0時を指示する第1指示位置と12時を指示する第2指示位置との2つの指示位置を区別して管理し、前記クロノグラフモードへの切替時には、切替操作時の前記第1指針の表示時刻に基づいて、前記2つの指示位置のうち前記第1指針の移動時間が短い指示位置を前記計測開始位置に設定し、設定した前記計測開始位置に前記第1指針を移動させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の電子時計を示す正面図である。
実施形態の電子時計のムーブメントの要部を示す平面図である。
実施形態の電子時計のムーブメントの要部を示す平面図である。
実施形態の電子時計の構成を示すブロック図である。
実施形態のクロノグラフモードへの切替処理を示すフローチャートである。
実施形態のスプリット操作時の処理を示すフローチャートである。
実施形態のスプリット解除後の処理を示すフローチャートである。
実施形態の時刻表示モードへの切替処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。
電子時計1は、図1に示すように、外装ケース2と、外部操作用のりゅうず3と、2つのボタン4A、4Bとを備える。外装ケース2内には、後述するように、文字板5やムーブメント10等が収納される。りゅうず3は、平面視で文字板5の3時方向に設けられ、ボタン4A、4Bは2時方向、4時方向にそれぞれ設けられている。
電子時計1は、時刻などを表示する表示部40として、センター針6である時針61、分針62、秒針63と、第1小針71と、第2小針72と、第3小針73と、第4小針74と、日車50とを備える。
【0009】
文字板5の平面中心には、文字板5を貫通する図示略の中央貫通孔が形成され、中央貫通孔にはセンター針6が取り付けられるセンター針軸60が配置されている。
文字板5は、3つの小窓(サブダイヤル)を有する。すなわち、図1に示すように、文字板5は、センター針軸60が設けられた平面中心に対して、6時方向に円形の第1小窓71Aおよび第1小針71が設けられ、9時方向に円形の第2小窓72Aおよび第2小針72が設けられ、12時方向に円形の第3小窓73Aおよび第3小針73が設けられている。文字板5の平面中心に対して、4時と5時との間の方向(4.5時方向)に矩形の日窓51が設けられている。文字板5の裏面側には、カレンダー車である日車50が配置され、日車50は日窓51から視認可能となっている。
文字板5の平面中心と、日窓51との間には、円形の第4小窓74Aおよび第4小針74が設けられている。
このため、文字板5には、平面中心に形成されてセンター針軸60が挿通される中央貫通孔に加えて、第1小針71、第2小針72、第3小針73、第4小針74の小針軸が挿通される図示略の4つの貫通孔と、日窓51が形成されている。
【0010】
電子時計1は、時刻表示モードの他に、ストップウォッチ機能を実行するクロノグラフモードを選択可能に構成されている。クロノグラフモードでは、一部の指針はクロノグラフ針として機能する。
時針61、分針62は、時刻表示モードおよびクロノグラフモードのいずれの場合もローカルタイムの時および分を表示する。秒針63は、時刻表示モードではローカルタイムの秒を表示し、クロノグラフモードでは秒クロノグラフ針つまり秒CG針として機能する。
第1小針71は、時刻表示モードでは、利用者が予め設定したタイムゾーンの時刻を示すホームタイム針であり、1つのモーターで連動して動作する小時針711および小分針712で構成される。小時針711および小分針712は、クロノグラフモードでは、時クロノグラフ針および分クロノグラフ針つまり時分CG針として機能する。小時針711は12時間針であり、12時間で1周する。
このため、本実施形態では、小時針711が第1指針であり、小分針712が第2指針である。また、クロノグラフモードで秒CG針として機能する秒針63は、秒以下の計測時間を表示する第4指針である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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