TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025098426
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214541
出願日
2023-12-20
発明の名称
電子制御式機械時計
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04C
10/00 20060101AFI20250625BHJP(時計)
要約
【課題】ゼンマイのサイズを大きくせずに、持続時間をより長くできる電子制御式機械時計を提供すること。
【解決手段】電子制御式機械時計は、ゼンマイと、輪列と、輪列と連動するローターと、輪列によって駆動される指針と、ゼンマイの機械エネルギーから電気エネルギーを生成し、且つ、ローターを介して輪列に制動をかける発電コイルと、制御信号に基づいて、発電コイルで生成された電気エネルギーを整流し且つ輪列の回転速度の制御を行うチョッピング制御を実行する充電回路と、制御信号を出力する制御手段と、整流された電気エネルギーによって充電される蓄電装置と、ゼンマイに蓄積される機械エネルギー量を検出する検出手段と、を備え、制御手段は、機械エネルギー量が第1閾値以下である場合に、発電コイルのインダクタンス値を、機械エネルギー量が第1閾値より大きい場合よりも小さくなるように切り替える第1切替処理を実行することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ゼンマイと、
前記ゼンマイの機械エネルギーを伝達する輪列と、
前記輪列と連動するローターと、
前記輪列によって駆動されて時刻を表示する指針と、
前記ゼンマイの前記機械エネルギーから電気エネルギーを生成し、且つ、前記ローターを介して前記輪列に制動をかける発電コイルと、
制御信号に基づいて、前記発電コイルで生成された前記電気エネルギーを整流し且つ前記輪列の回転速度の制御を行うチョッピング制御を実行する充電回路と、
前記制御信号を出力する制御手段と、
前記整流された電気エネルギーによって充電される蓄電装置と、
前記ゼンマイに蓄積される機械エネルギー量を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記機械エネルギー量が第1閾値以下である場合に、前記発電コイルのインダクタンス値を、前記機械エネルギー量が前記第1閾値より大きい場合よりも小さくなるように切り替える第1切替処理を実行する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記制御手段は、前記機械エネルギー量が第2閾値より大きいことを前記検出手段が検出すると、前記発電コイルの前記インダクタンス値を、前記機械エネルギー量が前記第2閾値以下の場合よりも大きくなるように切り替える第2切替処理を実行する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項3】
請求項2に記載の電子制御式機械時計において、
前記発電コイルは、第1の発電コイルと第2の発電コイルとを含み、
前記第1切替処理は、
前記充電回路と前記第2の発電コイルとが切断され且つ前記充電回路と前記第1の発電コイルを接続された状態とする処理であり、
前記第2切替処理は、
前記充電回路に、前記第1の発電コイルおよび前記第2の発電コイルが直列に接続された状態とする処理である
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項4】
請求項3に記載の電子制御式機械時計において、
前記第1の発電コイルと前記充電回路との接続および切断を切り替える第1スイッチと、
前記第2の発電コイルと前記充電回路との接続および切断を切り替える第2スイッチと、を備え、
前記第1スイッチと、前記第2の発電コイルおよび前記第2スイッチとは、互いに並列に接続され、且つ、前記第1の発電コイルに対して直列に接続され、
前記第1切替処理は、前記第1スイッチを接続し、前記第2スイッチを切断する処理であり、
前記第2切替処理は、前記第1スイッチを切断し、前記第2スイッチを接続する処理である
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項5】
請求項4に記載の電子制御式機械時計において、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは、それぞれトランスミッションゲートで構成される
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項6】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記制御手段は、前記輪列の前記回転速度の検出信号と、基準信号との位相差に基づいて前記制御信号を出力し、
前記検出手段は、前記制御信号に基づいて、前記ゼンマイに蓄積される前記機械エネルギー量を検出する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項7】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記蓄電装置は、二次電池である
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御式機械時計に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼンマイによって輪列を介して駆動されて誘起電力を発生する発電機と、輪列に結合された指針と、発電機の回転周期をチョッピング制御によって制御する回転制御手段とを備える電子制御式機械時計において、前記チョッピング制御によって発電電圧を一定値以上に維持しながら制動トルクを向上する電子制御式機械時計が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-2777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のような電子制御式機械時計では、持続時間をより長くすることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の電子制御式機械時計は、ゼンマイと、前記ゼンマイの機械エネルギーを伝達する輪列と、前記輪列と連動するローターと、前記輪列によって駆動されて時刻を表示する指針と、前記ゼンマイの前記機械エネルギーから電気エネルギーを生成し、且つ、前記ローターを介して前記輪列に制動をかける発電コイルと、制御信号に基づいて、前記発電コイルで生成された前記電気エネルギーを整流し且つ前記輪列の回転速度の制御を行うチョッピング制御を実行する充電回路と、前記制御信号を出力する制御手段と、前記整流された電気エネルギーによって充電される蓄電装置と、前記ゼンマイに蓄積される機械エネルギー量を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記機械エネルギー量が第1閾値以下である場合に、前記発電コイルのインダクタンス値を、前記機械エネルギー量が前記第1閾値より大きい場合よりも小さくなるように切り替える第1切替処理を実行することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態の電子制御式機械時計を示す正面図である。
実施形態の電子制御式機械時計の構成を示すブロック図である。
実施形態のムーブメントの回路構成を示す図である。
実施形態の第1スイッチおよび第2スイッチの構成を示す回路図である。
実施形態の発電機のコイル電圧、回転検出信号、基準信号、ブレーキ信号、チョッピングパルス、スイッチ制御信号の関係を示す波形図である。
実施形態のブレーキトルク、電源電圧、ぜんまいトルク、強ブレーキ時間を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態の電子制御式機械時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、電子制御式機械時計1を示す正面図である。電子制御式機械時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、円筒状の外装ケース2を備え、外装ケース2の内周側に、文字板3が配置されている。外装ケース2の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラスで塞がれており、裏面側の開口は裏蓋で塞がれている。
【0008】
電子制御式機械時計1は、外装ケース2内に収容された図示略のムーブメントと、時刻情報を表示する指針4とを備えている。指針4は、時針4A、分針4B、秒針4Cで構成される。文字板3には、カレンダー小窓3Aが設けられており、カレンダー小窓3Aから、日車6が視認可能となっている。また、文字板3には、時刻を指示するためのアワーマーク3Bや、パワーリザーブ針5で持続時間を指示する扇形のサブダイヤル3Cが設けられている。
【0009】
外装ケース2の側面には、りゅうず7が設けられている。りゅうず7は、電子制御式機械時計1の中心に向かって押し込まれた0段位置から1段位置および2段位置に引き出されて移動することができる。
りゅうず7を1段位置に引いて回転すると、日車6を移動して日付を合わせることができる。りゅうず7を2段位置に引くと秒針4Cが停止し、2段位置でりゅうず7を回転すると、時針4A、分針4Bが移動して時刻を合わせることができる。りゅうず7による日車6や時針4A、分針4Bの修正方法は、従来の時計と同様であるため説明を省略する。
【0010】
また、りゅうず7を0段位置で回転すると、後述するゼンマイ40を巻き上げることができる。そして、ゼンマイ40の巻き上げに連動して、パワーリザーブ針5が移動する。本実施形態の電子制御式機械時計1は、ゼンマイ40をフルに巻き上げた場合に、約72時間以上の持続時間を確保できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
休憩報知タイマー
1か月前
セイコーエプソン株式会社
時計
21日前
個人
自照式の針により認視性を高めたアナログ式時計
16日前
オメガ・エス アー
時計制御装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
機械式時計
1か月前
カシオ計算機株式会社
時計
3か月前
カシオ計算機株式会社
時計
3か月前
株式会社oneA
目覚まし装置
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器
2か月前
セイコーエプソン株式会社
時計
2か月前
セイコーエプソン株式会社
時計
2か月前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
1か月前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
22日前
セイコーエプソン株式会社
ムーブメント及び時計
29日前
シチズン時計株式会社
機械式時計
15日前
カシオ計算機株式会社
装置収容ケース
2か月前
個人
アナログ時計、時間表示方法、および、時間表示プログラム
1か月前
セイコーエプソン株式会社
電子時計
21日前
セイコーウオッチ株式会社
時計用文字板および時計
2か月前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
3か月前
コマデュール ソシエテ アノニム
防水腕時計ケース
1か月前
株式会社5コーポレーション
勉強時間測定装置及び勉強時間測定方法
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
1か月前
オメガ・エス アー
時計の複数の機能を操作するための装置
2か月前
住友ベークライト株式会社
計時装置、計時方法および検査装置
23日前
モントレー ブレゲ・エス アー
プレート上のディスプレイモジュールの配置
21日前
カシオ計算機株式会社
電子モジュール及び電子機器
2か月前
モントレー ブレゲ・エス アー
表示機構のための調整システム
21日前
オメガ・エス アー
時計ムーブメントを操作するシステムの連結装置
2か月前
カシオ計算機株式会社
カバー構造体、時計、およびカバー構造体の製造方法
22日前
株式会社島津製作所
原子時計システムおよび周波数安定化装置
3か月前
モントレー ブレゲ・エス アー
質量体を含む時計調速機構の複合部品
21日前
モントレー ブレゲ・エス アー
時計ムーブメントのための摩擦システム
21日前
アズビル株式会社
時間計測回路、測距装置、及び時間計測方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る