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公開番号2025070497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180859
出願日2023-10-20
発明の名称時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 19/28 20060101AFI20250424BHJP(時計)
要約【課題】回転ベゼルの回転操作時のクリック力を適切に調整でき、薄型化も実現できる時計の提供。
【解決手段】時計は、回転ベゼルと、胴および回転ベゼル押さえリングを有する保持部材とを有し、保持部材または回転ベゼルの一方には、複数の規制受け部が円周方向に連続する円環規制部が設けられ、保持部材または回転ベゼルの他方には、規制受け部と係合する規制部材と、規制部材に当接する当接部材とが設けられ、規制部材は、保持部材および回転ベゼルのいずれか他方に回転可能に取り付けられた基部と、規制受け部と係合する係合部と、係合部に対して基部を挟んで反対側に延出された付勢部とを備え、当接部材は、付勢部に当接する位置を変更することで、付勢部が発生させる付勢力の大きさを変更可能に構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
回転ベゼルと、
前記回転ベゼルを回転可能に保持する保持部材と、を有し、
前記保持部材は、胴と、前記胴に固定されて前記胴との間で前記回転ベゼルを保持する回転ベゼル押さえリングと、を有し、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか一方には、複数の規制受け部が円周方向に連続する円環規制部が設けられ、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方には、前記規制受け部と係合して前記回転ベゼルの回転を規制する規制部材と、前記規制部材に当接する当接部材とが設けられ、
前記規制部材は、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方に回転可能に取り付けられた基部と、
前記規制受け部と係合する係合部と、
前記係合部に対して前記基部を挟んで反対側に延出されて細長形状に形成され、前記当接部材に当接して弾性変形することで前記係合部を前記規制受け部側に付勢する付勢力を発生させる付勢部と、を備え、
前記当接部材は、前記付勢部に当接する位置を変更することで、前記付勢部が発生させる前記付勢力の大きさを変更可能に構成されている
ことを特徴とする時計。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の時計において、
前記円環規制部は、前記回転ベゼル押さえリングの外周面に形成され、
前記規制部材は、前記回転ベゼルに設けられている
ことを特徴とする時計。
【請求項3】
請求項1に記載の時計において、
前記円環規制部は、前記回転ベゼルの内周面に形成され、
前記規制部材は、前記胴に設けられている
ことを特徴とする時計。
【請求項4】
請求項1に記載の時計において、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方には、前記当接部材を設置可能な長穴が形成され、
前記長穴は、前記当接部材の設置位置を少なくとも円周方向に変更可能に形成されている
ことを特徴とする時計。
【請求項5】
請求項1に記載の時計において、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方には、前記当接部材を設置可能な長穴が形成され、
前記長穴は、前記当接部材の設置位置を少なくとも径方向に変更可能に形成されている
ことを特徴とする時計。
【請求項6】
請求項1に記載の時計において、
前記当接部材は、回転軸と、前記回転軸に対して偏心して設けられた当接部とを有する偏心ピンであり、
前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方には、前記偏心ピンの前記回転軸が回転可能に取り付けられている
ことを特徴とする時計。
【請求項7】
請求項1に記載の時計において、
前記回転ベゼル押さえリングは、内周面に雌ねじ部が形成され、
前記胴は、外周面に雄ねじ部が形成され、
前記回転ベゼル押さえリングは、前記雄ねじ部に前記雌ねじ部を螺合することで前記胴に固定される
ことを特徴とする時計。
【請求項8】
請求項1に記載の時計において、
前記回転ベゼルは、前記規制部材が前記規制受け部に係合していない状態では、時計回り方向および反時計回り方向の一方である第1方向と、他方である第2方向とに回転可能であり、
前記規制受け部は、前記係合部に当接して前記回転ベゼルの前記第2方向への回転を規制する規制面と、前記規制面の内周側端縁または外周側端縁の一方から前記第1方向の次の規制面の外周側端縁または内周側端縁の他方まで連続して設けられたガイド面とを有し、
前記係合部は、前記回転ベゼルの前記第1方向への回転に伴い、前記ガイド面に案内されて前記付勢力に抗して径方向に移動し、前記ガイド面から外れると前記付勢力により径方向に移動して前記規制面に当接して前記回転ベゼルの前記第2方向への回転を規制する
ことを特徴とする時計。
【請求項9】
請求項8に記載の時計において、
前記ガイド面は、前記規制面の前記内周側端縁に連続する内周面と、前記規制面の前記外周側端縁に連続する外周面と、前記内周面および前記外周面を連結する傾斜面とを備える
ことを特徴とする時計。
【請求項10】
請求項1に記載の時計において、
前記回転ベゼルは、ベゼル本体と、前記ベゼル本体に着脱可能に取り付けられる表示板と、を備え、
前記表示板は、前記回転ベゼル押さえリングおよび前記規制部材の時計表面側に配置されている
ことを特徴とする時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は回転ベゼルを有する時計に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ダイバーズウォッチなど回転ベゼルを有する回転ベゼル付きの時計が知られている。回転ベゼルは、カバーガラスの周囲のベゼルを回転可能に装着したものであり、ベゼルの表面には、時計の指針に対応した目盛りなどが表示される。このような回転ベゼルでは、適宜回転させて目盛りと指針との関係を設定することで、ある時点からの経過時間等を容易に読み取る等の機能を得ることができる。
このような回転ベゼル付きの時計において、回転ベゼルの裏面側にクリック溝を形成し、時計のケース側に板バネ部材を装着した時計が知られている(特許文献1参照)。この時計では、板バネ部材をクリック溝に係合することで、回転ベゼルを回転する際のクリック感が得られ、回転ベゼルの逆回転を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-108512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の時計では、クリック感や逆回転防止効果を高めるために、クリック力を調整することは開示されていない。仮に特許文献1の時計において、クリック力を調整する場合、クリック溝に係合する板バネ部材の弾性力を調整する必要がある。ここで、板バネ部材の板厚を変更して弾性力を調整することが考えられるが、板厚が異なる複数種類の板バネを用意しなければならずコストが増大し、さらに、板バネ部材を変更することで弾性力も大きく変化し、クリック力を適切に調整することが難しいという課題がある。
また、クリック溝に係合する板バネ部材の突出寸法を変更してクリック力を調整することも考えられるが、ケース側の板バネ部材が取り付けられる溝部から回転ベゼルのクリック溝までの高さ寸法を変更しなければならず、ケースの種類が増大したり、溝部の深さ寸法を大きくした場合、溝部に干渉しないように回転ベゼルの高さ位置も変更しなければならず、時計の厚さ寸法を小さくできず、薄型化が難しいという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の時計は、回転ベゼルと、前記回転ベゼルを回転可能に保持する保持部材と、を有し、前記保持部材は、胴と、前記胴に固定されて前記胴との間で前記回転ベゼルを保持する回転ベゼル押さえリングと、を有し、前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか一方には、複数の規制受け部が円周方向に連続する円環規制部が設けられ、前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方には、前記規制受け部と係合して前記回転ベゼルの回転を規制する規制部材と、前記規制部材に当接する当接部材とが設けられ、前記規制部材は、前記保持部材および前記回転ベゼルのいずれか他方に回転可能に取り付けられた基部と、前記規制受け部と係合する係合部と、前記係合部に対して前記基部を挟んで反対側に延出されて細長形状に形成され、前記当接部材に当接して弾性変形することで前記係合部を前記規制受け部側に付勢する付勢力を発生させる付勢部と、を備え、前記当接部材は、前記付勢部に当接する位置を変更することで、前記付勢部が発生させる前記付勢力の大きさを変更可能に構成されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の時計を示す正面図である。
第1実施形態の時計を示す断面図である。
第1実施形態の時計の要部を示す平面図である。
第1実施形態の時計の要部を示す分解斜視図である。
第1実施形態の時計の要部を示す拡大図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第1実施形態の回転ベゼルの回転時の動作を示す図である。
第2実施形態の時計の要部を示す断面図である。
第2実施形態の時計の要部を示す平面図である。
第2実施形態の時計の要部を示す分解斜視図である。
第3実施形態の時計の要部を示す拡大図である。
第4実施形態の時計の要部を示す拡大図である。
第5実施形態の時計の要部を示す拡大図である。
第5実施形態の時計の要部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態の回転ベゼル付きの時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態の時計1を示す正面図である。図2は、時計1の断面図であり、図3は、時計1の要部を示す平面図であり、図4は時計1の外装部品を示す分解斜視図である。
時計1は、図1および図2に示すように、海中等に潜るダイバーが潜水中に使用するダイバーズウォッチである。時計1は、時刻を表示するための表示部として、円形の文字板2と、時針21、分針22、秒針23と、日車24と、パワーリザーブ針25と、ムーブメント10と、ムーブメント10を内部に収納するケース3と、装着用のバンド4と、時刻合わせ等を行うためのりゅうず5と、ケース3に取り付けられた回転ベゼル押さえリング6と、ケース3に回転可能に設けられるリング状の回転ベゼル7とを備えている。
【0008】
ケース3は、図2に示すように、胴31と、裏蓋32と、カバーガラス33とを備える。胴31は、略円筒状に形成され、胴31の上端部(時計表面側)には、円筒状の保持部310が形成されている。保持部310の内周面には、リング状のパッキン34を介してカバーガラス33が取り付けられている。保持部310の外周面には、図4にも示すように、後述する回転ベゼル押さえリング6がねじ込まれる雄ねじ部311が形成されている。また、胴31は、保持部310の外周側に形成され、後述する回転ベゼル7の裏面に対向する上面314を備えている。
胴31の内周面の下端部(時計裏面側)には、図2に示すように、雌ねじ部312が形成され、雌ねじ部312には、裏蓋32に形成された雄ねじ部321がねじ込まれている。このため、裏蓋32は胴31に対して着脱可能に取り付けられている。また、胴31と、裏蓋32との間には、リング状のパッキン35が配置されている。
【0009】
ケース3の内部には、文字板2と、時針21、分針22、秒針23、日車24、パワーリザーブ針25と、ムーブメント10とが収納されている。本実施形態のムーブメント10は、パワーリザーブ針25で持続時間を表示するゼンマイを有する。すなわち、ムーブメント10は、輪列、ゼンマイ、調速機兼発電機などを有する電子制御式機械時計のムーブメントや、輪列、ゼンマイ、脱進機などを有する機械式時計のムーブメントである。なお、ムーブメント10としては、輪列、ステップモーター、電池等を有する電子時計用のムーブメントでもよい。
【0010】
[回転ベゼル押さえリング]
回転ベゼル押さえリング6は、図4にも示すように、円環状に形成されたリング本体60と、リング本体60の上面に形成されたスパナ溝61と、リング本体60の内周面に形成された雌ねじ部62と、リング本体60の外周面から外周側に突出して形成された突出部63とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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