特許ウォッチ

公開番号2025167572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072333
出願日2024-04-26
発明の名称電子時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04C 10/00 20060101AFI20251030BHJP(時計)
要約【課題】小型で急速充電が可能な電子時計を提供する。
【解決手段】文字板3と、文字板3の中心に配置される指針軸4dと、指針軸4dに取り付けられ、時刻を表示する時針4a、分針4b、秒針4cと、導電性の歯車9aを含み、時針4a、分針4b、秒針4cに接続された第1輪列9と、第1モーターコイル11を備え、第1輪列9を介して時針4a、分針4b、秒針4cを駆動する第1モーター10と、中心軸が指針軸4dと平行な環状の充電コイル100と、外部充電器からワイヤレス給電で充電コイル100を介して充電され、第1モーター10に電力を供給する二次電池200と、を備え、二次電池200、第1モーターコイル11、及び第1輪列9は、平面視で重ならない位置に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
文字板と、
前記文字板の中心に配置される指針軸と、
前記指針軸に取り付けられ、時刻を表示する第１指針と、
導電性の歯車を含み、前記第１指針に接続された第１輪列と、
第１モーターコイルを備え、前記第１輪列を介して前記第１指針を駆動する第１モーターと、
中心軸が前記指針軸と平行な環状の充電コイルと、
外部充電器からワイヤレス給電で前記充電コイルを介して充電され、前記第１モーターに電力を供給する二次電池と、
を備え、
前記二次電池、前記第１モーターコイル、及び前記第１輪列は、平面視で重ならない位置に配置される、電子時計。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載の電子時計であって、
筒状に開口する導電性のケースと、前記開口を塞ぐ裏蓋と、を備え、
前記充電コイルにおける前記裏蓋側の第１面は、前記二次電池、前記第１モーターコイル、及び前記第１輪列よりも前記裏蓋側に位置する、電子時計。
【請求項３】
請求項１に記載の電子時計であって、
裏蓋を含み、
前記文字板は、導電性を有し、
前記裏蓋は、非導電性部分を有し、
前記非導電性部分の外径は、前記充電コイルの内径より大きい、電子時計。
【請求項４】
請求項１に記載の電子時計であって、
筒状に開口する導電性のケースを備え、
前記ケースは、ケース胴と、風防部材を保持し前記ケース胴に固定されるベゼルと、を含む、電子時計。
【請求項５】
請求項１に記載の電子時計であって、
前記二次電池は、全固体電池である、電子時計。
【請求項６】
請求項５に記載の電子時計であって、
制御ＩＣと、前記制御ＩＣが実装された回路基板と、を備え、
前記二次電池は、表面実装型であり、前記回路基板に実装され、
平面視で前記充電コイルの内側には、前記回路基板、前記第１モーター、前記第１輪列が、配置される、電子時計。
【請求項７】
請求項１に記載の電子時計であって、
時刻又は情報を表示する複数の第２指針と、
導電性の歯車を含み、前記第２指針に各々接続された複数の第２輪列と、
第２モーターコイルを備え、前記第２輪列を介して前記第２指針を駆動する複数の第２モーターと、
を備え、
前記二次電池、前記第２モーターコイル、及び前記第２輪列は、平面視で重ならない位置に配置される、電子時計。
【請求項８】
文字板と、
前記文字板の中心に配置される指針軸と、
前記指針軸に取り付けられ、時刻を表示する第１指針と、
導電性の歯車を含み、前記第１指針に接続された第１輪列と、
第１モーターコイルを備え、前記第１輪列を介して前記第１指針を駆動する第１モーターと、
中心軸が前記指針軸と平行な環状の充電コイルと、
外部充電器からワイヤレス給電で前記充電コイルを介して充電され、前記第１モーターに電力を供給する二次電池と、
を備え、
平面視で前記充電コイルの内側に、前記二次電池、前記第１モーターコイル、及び前記第１輪列、が重ならない位置に配置される、電子時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子時計に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、裏蓋に対向して充電コイルが設けられており、外部充電器から電磁誘導で電力を二次電池に充電できる時計の構造が開示されている。二次電池としては、一般的に、フル充電から６カ月程度は駆動できるように、直径の大きなものが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－２１９２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の方法では、直径の大きな二次電池を用いると、導電性の二次電池と導電性のモーターコイルや輪列とが重なることにより、実質的に厚みのある金属部品と同等となり、充電コイルの磁束を遮ることから、充電効率が低下するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
電子時計は、文字板と、前記文字板の中心に配置される指針軸と、前記指針軸に取り付けられ、時刻を表示する第１指針と、導電性の歯車を含み、前記第１指針に接続された第１輪列と、第１モーターコイルを備え、前記第１輪列を介して前記第１指針を駆動する第１モーターと、中心軸が前記指針軸と平行な環状の充電コイルと、外部充電器からワイヤレス給電で前記充電コイルを介して充電され、前記第１モーターに電力を供給する二次電池と、を備え、前記二次電池、前記第１モーターコイル、及び前記第１輪列は、平面視で重ならない位置に配置される。
【０００６】
電子時計は、文字板と、前記文字板の中心に配置される指針軸と、前記指針軸に取り付けられ、時刻を表示する第１指針と、導電性の歯車を含み、前記第１指針に接続された第１輪列と、第１モーターコイルを備え、前記第１輪列を介して前記第１指針を駆動する第１モーターと、中心軸が前記指針軸と平行な環状の充電コイルと、外部充電器からワイヤレス給電で前記充電コイルを介して充電され、前記第１モーターに電力を供給する二次電池と、を備え、平面視で前記充電コイルの内側に、前記二次電池、前記第１モーターコイル、及び前記第１輪列、が重ならない位置に配置される。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
第１実施形態の時計の構成を示す平面図。
時計の内部構成を示す平面図。
図２に示す時計のＡ－Ａ線に沿う断面図。
充電コイル及び裏蓋の構成を示す斜視図。
充電コイルの構成を示す斜視図。
時計の電気的な構成を示すブロック図。
時計のワイヤレス給電を示す模式図。
電磁誘導を用いたワイヤレス給電を説明する図。
外部充電器の構成を示す斜視図。
第２実施形態の時計の内部構成を示す平面図。
図７に示す時計のＢ－Ｂ線に沿う断面図。
変形例の時計の構成を示す断面図。
変形例の外部充電器を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
まず、図１を参照しながら、第１実施形態の電子時計１の構成を説明する。
【０００９】
図１に示すように、電子時計１は、ユーザーの手首に装着される腕時計である。電子時計１は、円筒状のケース２（図３参照）を備え、ケース２の内周側に、文字板３が配置されている。ケース２の二つの開口のうち、表面側の開口は、風防部材としてのカバーガラス８で塞がれており、裏面側の開口は裏蓋５（図３参照）で塞がれている。
【００１０】
電子時計１は、ケース２内に収容された、文字板３と、図示しないムーブメントと、時刻を表示する第１指針及び第２指針としての、時針４ａ、分針４ｂ、秒針４ｃと、を備えている。文字板３には、例えば、カレンダー小窓３Ａが設けられており、カレンダー小窓３Ａから、日車６が視認可能となっている。また、文字板３には、時刻を指示するための目盛３Ｂが設けられている。第１実施形態の文字板３は、例えば、ポリカーボネイトなどの非導電性部材である。
（【００１１】以降は省略されています）

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