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公開番号2025160903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2025063949
出願日2025-04-08
発明の名称時計カレンダーシステム
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 19/253 20060101AFI20251016BHJP(時計)
要約【課題】信頼性があり、アーキテクチャ及び構造の制限を回避可能にする、時計カレンダーシステムを提供する。
【解決手段】時計カレンダーシステムであって、第一軸A1周りに旋回される、日付可動部、爪といった、日付可動部を駆動する第一要素32、例えば日付可動部を駆動する歯12aを含む、日付可動を駆動する第二要素12であって、後退位置と駆動位置との間で可動に日付可動部上に搭載される、第二駆動要素12、及び第二軸A2周りに旋回される、月カム22、を含み、月カム22は、月カム22の位置に応じて、日付可動部を駆動する第二要素12の後退を許可または禁止するよう、日付可動部を駆動する第二要素12と協働するよう適合され、
第一及A1び第二軸A2は別個である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
時計カレンダーシステム(100)であって、
第一軸(A1)周りに旋回される、日付可動部(1)、
爪といった、前記日付可動部を駆動する第一要素(32)、
例えば前記日付可動部を駆動する歯(12a)を含む、前記日付可動を駆動する第二要素(12)であって、後退位置と駆動位置との間で可動に前記日付可動部(1)上に搭載される、前記第二駆動要素(12)、及び
第二軸(A2)周りに旋回される、月カム(22)、
を含み、
前記月カム(22)は、前記月カム(22)の前記位置に応じて、前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)の後退を許可または禁止するよう、前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)と協働するよう適合され、
前記第一及び第二軸は別個である、
時計カレンダーシステム(100)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記月カム(22)は、
前記月カム(22)の少なくとも1つの第一位置が、前記日付可動部を駆動する前記第一要素(32)の前記作用を通じて、前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)の後退を許可する、及び
前記月カム(22)の前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)との直接接触を通じて、前記月カム(22)の少なくとも1つの第二位置が、前記日付可動を駆動する前記第一要素(32)の前記作用を通じて、前記日付可動を駆動する前記第二要素(12)の後退を禁止する、
ように適合される、
請求項1に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項3】
前記時計カレンダーシステム(100)は、月表示部材を含み、前記月表示部材及び前記月カム(22)は、単一部品(24)を形成する、
請求項1または2に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項4】
前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)は、第三軸(A12)周りに前記日付可動部(1)上で旋回されるレバーを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項5】
前記第三軸(A12)周りの前記レバー12の旋回の前記振幅は、それぞれ前記月カム(22)と接触する、ピン(12b)といった、前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)の構造(12b)の前記高さで、約7°または約0.5mmである、
請求項4に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項6】
前記時計カレンダーシステム(100)は、
ピンといった、前記日付可動部(1)に対する前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)の前記運動を制限する第一要素(11a)、及び
開口といった、前記日付可動部(1)に対する前記日付可動部を駆動する前記第二要素(12)の前記運動を制限する第二要素(12c)、
を含み、
前記第一及び第二制限要素は、互いに協働する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項7】
前記時計カレンダーシステム(100)は、年間または準万年または万年カレンダーシステムである、
請求項1から6のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項8】
前記時計カレンダーシステム(100)は、瞬時ジャンプカレンダーシステムを構成するよう、エネルギー蓄積器(4)とカム(33)とを含む、エネルギーを蓄積及び復元する装置を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項9】
前記時計カレンダーシステム(100)は、前記日付可動部(1)を駆動する可動部(3)を含み、前記駆動可動部は、前記日付可動部(1)を駆動する前記第一要素(32)と、前記日付可動部(1)を駆動する第三要素(31)とを含む、
請求項1から8のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項10】
前記時計カレンダーシステム(100)は、前記カム(33)を含む、
請求項8または9のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計カレンダーシステムに関する。本発明はまた、当該時計カレンダーシステムを含む、時計ムーブメントに関する。本発明は更に、当該時計ムーブメントまたは当該時計カレンダーシステムを含む、時計に関する。本発明は更に、当該時計カレンダーシステムまたは当該時計ムーブメントまたは当該時計の運転方法に関する。本発明は更に、時計カレンダーシステムの、インジケータ可動部、とりわけ月インジケータ可動部に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
時計技術において、完全カレンダーが知られている。特に、非特許文献1は、50年代から知られている完全カレンダーの多数の例を包含する。非特許文献1には、とりわけ、時代の特徴である4つのインジケーションを有し、31本の歯の日付可動部がムーブメントの中央に配置される、ヴァシュロン・コンスタンタンのカレンダープレートの説明が含まれる。カレンダープレートは、筒車の回転の作用で、24時間で完全に一周する、駆動爪により周期的に作動され、筒車自身は、基本ムーブメントの駆動部材により駆動される。月可動部は、日付可動部に類似または同一の中間可動部により運ばれる爪の影響により、ひと月に一度アップデートされ、中間可動部は日付可動部と噛み合う。日付のインジケーションにしろ、月のインジケーションにしろ、インジケーションは「ひきずり」態様で駆動され、即ちインジケーションは数分または数時間にわたり駆動される。駆動爪の回転の速度は、一定であり、爪が固定される24時間可動部の速度に対応し、当該可動部は筒車と噛み合う。日付と月のインジケーションは、このため、日付及び月可動部のそれぞれのジャンパが、これら可動部を再度割り出すことでエネルギーを復元するまで、数分更には数時間にわたり同じままでいる。更に、日付と月のインジケーションは、このようなタイムスパンにわたり、ずれたものになることもある。
【0003】
特許文献1は、ひきずりジャンプの年間カレンダーを提供するため、日付可動部と同心に配置された月プログラミングカムに対して弾性的に付勢された日付可動部の可動歯を開示する。日付の運動学的連鎖と、日付可動部を月プログラミングカムを支持する可動部へ接続する運動学的連鎖は、特に長く、複雑である。連鎖はとりわけ、カレンダーや当該カレンダーを組み込むムーブメントの小型化の目的と反する、一定の数の段階を誘導する。更に、このような連鎖は、エネルギーに関して貪欲であり、そのため瞬時ジャンプの完全カレンダーの実施のためにはならない。
【0004】
特許文献2は、完全カレンダーの形態を取ることができる、瞬時ジャンプの万年カレンダーを開示する。このため、カレンダーは、日付可動部に対して偏心する、月をプログラムするカムと、渦状カレンダーカムとを含む。これら様々なカムは、複数のレバーと協働するよう設計されることから、その構造は特に複雑である。特に、月プログラミングカムは、つめ車が設けられたレバーを駆動するよう設計されたラックに接続された月レバーを位置決めするよう設計され、つめ車は、日付可動部の歯を作動するよう設計される。
【0005】
特許文献3は、カムフォロワと協働する月プログラミングカムを含む、デスモドロミックシステムが設けられたカレンダーを開示し、カムフォロワは、日付可動部に搭載された可動歯の後退を許可または禁止するよう設計される。月プログラミングカムは、日付可動部と同心であるため、カムフォロワは、月カムと、日付可動部上に可動または運動可能に搭載された歯との間の接続を確立しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
スイス国特許出願公開第685585号明細書
欧州特許出願公開第1734419号明細書
欧州特許出願公開第3567438号明細書
【非特許文献】
【0007】
「近代カレンダー小型時計 (Les montres calendriers modernes)」、B. Humbert著
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このため、本発明の目的は、先行技術から既知の装置の改善を可能にする、時計駆動装置を提供することである。特に、本発明は、既存のシステムの代替として、信頼性があり、単純なシステムを提案し、アーキテクチャ及び構造の制限を回避可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一態様によれば、目的は以下の提案により定義される。
【0010】
1. エネルギー蓄積器(4)とカム(33)とを含む、エネルギー蓄積及び復元装置、
日付可動部(1)、
月可動部(2)、
前記日付可動部(1)を割り出す第一要素(7)、
前記月可動部(2)を割り出す第二要素(8)、
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記日付可動部を駆動する可動部(3)、及び
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記月可動部を駆動する要素(6b)、
を含む、瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)であって、
前記月可動部を駆動する前記要素(6b)は、前記月可動部の前記駆動の後に前記月可動部の前記運動を制限するよう配置される及びまたは構成される、
瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)。
(【0011】以降は省略されています)

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