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公開番号2025160902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2025063941
出願日2025-04-08
発明の名称時計カレンダーシステム
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 19/253 20060101AFI20251016BHJP(時計)
要約【課題】信頼性があり、アーキテクチャ及び構造の制限を回避可能にする、瞬時ジャンプ時計カレンダーシステムを提供する。
【解決手段】エネルギー蓄積器とカムとを含む、エネルギー蓄積及び復元装置、日付可動部、月可動部2、日付可動部を割り出す第一要素7、月可動部2を割り出す第二要素8、エネルギー蓄積器4からエネルギーを復元することで日付可動部を駆動する可動部3、及びエネルギー蓄積器からエネルギーを復元することで月可動部を駆動する要素6b、を含む、瞬時ジャンプ時計カレンダーシステムであって、月可動部を駆動する要素6bは、月可動部を駆動した後に月可動部の運動を制限するよう配置される及びまたは構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エネルギー蓄積器(4)とカム(33)とを含む、エネルギー蓄積及び復元装置、
日付可動部(1)、
月可動部(2)、
前記日付可動部(1)を割り出す第一要素(7)、
前記月可動部(2)を割り出す第二要素(8)、
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記日付可動部を駆動する可動部(3)、及び
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記月可動部を駆動する要素(6b)、
を含む、瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)であって、
前記月可動部を駆動する前記要素(6b)は、前記月可動部の前記駆動の後に前記月可動部の前記運動を制限するよう配置される及びまたは構成される、
瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記月可動部(2)の前記第二割り出し要素(8)は、前記日付可動部(1)の前記第一割り出し要素(7)が生成する前記日付可動部(1)をその位置に保持する前記トルクよりも、2倍小さいまたは1.5倍小さい張力で、前記月可動部(2)を保持するトルクを生成する、
請求項1に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項3】
前記第一割り出し要素は、前記日付可動部の歯(1a)と協働する、ジャンパ(7)である、
請求項1または2に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項4】
前記第二割り出し要素は、前記月可動部の歯(2a)と協働する、ジャンパ(8)である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項5】
前記駆動可動部(3)は、前記日付可動部の歯(1a)と接触を通じて協働するよう適合される、ピンといった第一爪(31)を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項6】
前記駆動可動部(3)は、前記日付可動部の追加歯(12b)と接触を通じて協働するよう適合される第二爪(32)を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項7】
前記駆動可動部(3)は、前記カム(33)を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項8】
前記日付可動部(1)は、第一軸(A1)周りに旋回し、前記月可動部(2)は、第二軸(A2)周りに旋回し、前記駆動可動部(3)は、第三軸(A3)周りに旋回し、前記第一軸(A1)、前記第二軸(A2)及び前記第三軸(A3)は別個である、
請求項1から7のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項9】
前記第一軸(A1)は、前記カレンダーシステム(100)の前記中心にある、及びまたは時計ムーブメント(200)の中心にある、及びまたは時計(300)の中心にある、
請求項8に記載の時計カレンダーシステム(100)。
【請求項10】
前記月可動部を駆動する前記要素(6b)は、前記月可動部の歯(2a)と接触を通じて協働するよう適合される、第三爪(6b)を含む、
請求項1から9のいずれか一項に記載の時計カレンダーシステム(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計カレンダーシステムに関する。本発明はまた、当該時計カレンダーシステムを含む、時計ムーブメントに関する。本発明は更に、当該時計ムーブメントまたは当該時計カレンダーシステムを含む、時計に関する。本発明は更に、当該時計カレンダーシステムまたは当該時計ムーブメントまたは当該時計の運転方法に関する。本発明は更に、時計カレンダーシステムの、インジケータ可動部、とりわけ月インジケータ可動部に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
時計技術において、完全カレンダーが知られている。特に、非特許文献1は、50年代から知られている完全カレンダーの多数の例を包含する。非特許文献1には、とりわけ、時代の特徴である4つのインジケーションを有し、31本の歯の日付可動部がムーブメントの中央に配置される、ヴァシュロン・コンスタンタンのカレンダープレートの説明が含まれる。カレンダープレートは、筒車の回転の作用で、24時間で完全に一周する、駆動爪により周期的に作動され、筒車自身は、基本ムーブメントの駆動部材により駆動される。月可動部は、日付可動部に類似または同一の中間可動部により運ばれる爪の影響により、ひと月に一度アップデートされ、中間可動部は日付可動部と噛み合う。日付のインジケーションにしろ、月のインジケーションにしろ、インジケーションは「ひきずり」態様で駆動され、即ちインジケーションは数分または数時間にわたり駆動される。駆動爪の回転の速度は、一定であり、爪が固定される24時間可動部の速度に対応し、当該可動部は筒車と噛み合う。日付と月のインジケーションは、このため、日付及び月可動部のそれぞれのジャンパが、これら可動部を再度割り出すことでエネルギーを復元するまで、数分更には数時間にわたり同じままでいる。更に、日付と月のインジケーションは、このようなタイムスパンにわたり、ずれたものになることもある。
【0003】
特許文献1は、ひきずりジャンプの年間カレンダーを提供するため、日付可動部と同心に配置された月プログラミングカムに対して弾性的に付勢された日付可動部の可動歯を開示する。日付の運動学的連鎖と、日付可動部を月プログラミングカムを支持する可動部へ接続する運動学的連鎖は、特に長く、複雑である。連鎖はとりわけ、カレンダーや当該カレンダーを組み込むムーブメントの小型化の目的と反する、一定の数の段階を誘導する。更に、このような連鎖は、エネルギーに関して貪欲であり、そのため瞬時ジャンプの完全カレンダーの実施のためにはならない。
【0004】
特許文献2は、完全カレンダーの形態を取ることができる、瞬時ジャンプの万年カレンダーを開示する。このため、カレンダーは、日付可動部に対して偏心する、月をプログラムするカムと、渦状カレンダーカムとを含む。これら様々なカムは、複数のレバーと協働するよう設計されることから、その構造は特に複雑である。特に、月プログラミングカムは、つめ車が設けられたレバーを駆動するよう設計されたラックに接続された月レバーを位置決めするよう設計され、つめ車は、日付可動部の歯を作動するよう設計される。
【0005】
特許文献3は、カムフォロワと協働する月プログラミングカムを含む、デスモドロミックシステムが設けられたカレンダーを開示し、カムフォロワは、日付可動部に搭載された可動歯の後退を許可または禁止するよう設計される。月プログラミングカムは、日付可動部と同心であるため、カムフォロワは、月カムと、日付可動部上に可動または運動可能に搭載された歯との間の接続を確立しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
スイス国特許出願公開第685585号明細書
欧州特許出願公開第1734419号明細書
欧州特許出願公開第3567438号明細書
【非特許文献】
【0007】
「近代カレンダー小型時計 (Les montres calendriers modernes)」、B. Humbert著
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このため、本発明の目的は、先行技術から既知の装置の改善を可能にする、時計駆動装置を提供することである。特に、本発明は、既存のシステムの代替として、信頼性があり、単純なシステムを提案し、アーキテクチャ及び構造の制限を回避可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一態様によれば、目的は以下の提案により定義される。
【0010】
1. エネルギー蓄積器(4)とカム(33)とを含む、エネルギー蓄積及び復元装置、
日付可動部(1)、
月可動部(2)、
前記日付可動部(1)を割り出す第一要素(7)、
前記月可動部(2)を割り出す第二要素(8)、
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記日付可動部を駆動する可動部(3)、及び
前記エネルギー蓄積器(4)からエネルギーを復元することで前記月可動部を駆動する要素(6b)、
を含む、瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)であって、
前記月可動部を駆動する前記要素(6b)は、前記月可動部の前記駆動の後に前記月可動部の前記運動を制限するよう配置される及びまたは構成される、
瞬時ジャンプ時計カレンダーシステム(100)。
(【0011】以降は省略されています)

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