特許ウォッチ

公開番号2025091500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206708
出願日2023-12-07
発明の名称電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04G 21/00 20100101AFI20250612BHJP(時計)
要約【課題】磁気による入力操作を受け付ける機能と、磁気の検出結果を利用する他の機能とを適時に実行できるようにする。
【解決手段】電子機器は、磁気センサと、制御部と、を備え、制御部は、磁気センサにより検出された磁気の大きさが第1閾値以上である場合に、磁気による入力操作を受け付ける第1モードで電子機器を動作させ、磁気センサにより検出された磁気の大きさが第1閾値未満である場合に、磁気の検出結果に基づいて方位を特定して当該方位に関する情報を表示部に表示させる機能を有する第2モードで電子機器を動作させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
磁気センサと、
制御部と、
を備えた電子機器であって、
前記制御部は、
前記磁気センサにより検出された磁気の大きさが第１閾値以上である場合に、前記磁気による入力操作を受け付ける第１モードで前記電子機器を動作させ、
前記磁気センサにより検出された磁気の大きさが前記第１閾値未満である場合に、前記磁気の検出結果に基づいて方位を特定して当該方位に関する情報を表示部に表示させる機能を有する第２モードで前記電子機器を動作させる、
電子機器。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記磁気センサにより検出された磁気の大きさが前記第１閾値よりも大きい第２閾値以上である場合に、前記第２モードで前記電子機器を動作させる、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項３】
前記制御部は、前記第１モードにおいて、前記磁気の検出結果に基づいて方位を特定する機能を無効に設定する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項４】
前記制御部は、前記第２モードにおいて、前記磁気による入力操作を受け付ける機能を無効に設定する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項５】
前記制御部は、
前記電子機器が水中にあるか否かを所定の方法により判別し、
前記電子機器が水中にあると判別し、かつ、前記磁気センサにより、大きさが前記第１閾値以上である磁気が第１基準時間以上継続して検出された場合に、前記第１モードで前記電子機器を動作させる、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項６】
前記制御部は、ユーザが操作のために所定の磁性体を近付けるときの磁気の変化パターンに係る磁気パターン情報に基づいて、前記磁気センサが検出した磁気の経時変化と、前記磁気パターン情報の前記変化パターンとが所定の近似条件を満たしている場合に、前記第１モードで前記電子機器を動作させる、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項７】
前記制御部は、所定の磁性体を装着したユーザが所定のジェスチャを行ったときの磁気の変化パターンに係る磁気パターン情報に基づいて、前記磁気センサが検出した磁気の経時変化と、前記磁気パターン情報の前記変化パターンとが所定の近似条件を満たしている場合に、前記第１モードで前記電子機器を動作させる、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項８】
表示面を有する表示部を備え、
前記制御部は、前記第１モードにおいて、前記磁気センサにより検出された磁気の前記表示面に平行な所定の第１方向の成分が逆向きに変化した場合に、前記第１方向のスワイプ操作がなされたと判別する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項９】
表示面を有する表示部を備え、
前記制御部は、前記第１モードにおいて、前記磁気センサにより、向きが所定の角度範囲内にあり、かつ第２基準時間以上向きが一定である磁気が検出された場合に、前記表示面上の点を選択する操作がなされたと判別する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項１０】
前記制御部は、前記磁気センサにより検出された磁気の向きに基づいて、前記操作により選択された前記表示面上の点を特定する、
請求項９に記載の電子機器。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、磁気センサを搭載した電子機器において、磁気センサが検出した磁気により入力操作を受け付ける技術がある。例えば、特許文献１には、ユーザが操作する磁性体の動きを磁気センサにより検出し、検出された磁性体の動きに応じて電子機器を動作させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－０９１４４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、磁気による入力操作を受け付けると、地磁気を検出して方位を表示する機能といった、磁気の検出結果を利用する他の機能が使用できなくなるという課題がある。
【０００５】
本発明は、磁気による入力操作を受け付ける機能と、磁気の検出結果を利用する他の機能とを適時に実行できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、
磁気センサと、
制御部と、
を備えた電子機器であって、
前記制御部は、
前記磁気センサにより検出された磁気の大きさが第１閾値以上である場合に、前記磁気による入力操作を受け付ける第１モードで前記電子機器を動作させ、
前記磁気センサにより検出された磁気の大きさが前記第１閾値未満である場合に、前記磁気の検出結果に基づいて方位を特定して当該方位に関する情報を表示部に表示させる機能を有する第２モードで前記電子機器を動作させる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、磁気による入力操作を受け付ける機能と、磁気の検出結果を利用する他の機能とを適時に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
電子時計の外観を示す図である。
電子時計の機能構成を示すブロック図である。
方位表示を行っている電子時計を示す図である。
磁気操作モードで用いられる手袋を示す図である。
磁気操作モードにおいてスワイプ操作を行う方法を示す図である。
タップ操作が受け付けられる場合の表示部の表示例を示す図である。
Ｙｅｓボタンを選択するタップ操作を説明する図である。
Ｎｏボタンを選択するタップ操作を説明する図である。
磁気パターンデータに登録されている磁気の変化パターン及び近似条件の設定例を示す図である。
動作制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
磁気操作処理の制御手順を示すフローチャートである。
セグメント表示と、ドットマトリクス表示とを組み合わせたデジタル液晶表示が可能なダイバーズウォッチの表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１０】
（電子時計の構成）
図１は、電子時計１（電子機器）の外観を示す図である。電子時計１は、表示部１４及び図示略の回路基板等が内部に格納された筐体１０１と、筐体１０１に取り付けられた２本のバンド１０２とを備える。電子時計１は、バンド１０２を手首に巻き回すことでユーザの手首に装着されて用いられる腕時計（装着型機器）である。電子時計１は、表示部１４において、時刻及び日付等の基本情報の他、各種のアプリケーションプログラム（以下、「アプリ」と記す）を実行することで、当該アプリに関する種々の情報を表示することが可能なスマートウォッチである。また、電子時計１は、ユーザが水中でのアクティビティを行っている際にも使用することが可能なダイバーズウォッチである。水中でのアクティビティとしては、例えばダイビングや水泳等が挙げられるが、これらに限られない。
（【００１１】以降は省略されています）

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