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公開番号2025093663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209443
出願日2023-12-12
発明の名称積層体の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B32B 37/10 20060101AFI20250617BHJP(積層体)
要約【課題】感圧式の接着剤を採用した場合でも、接着層中に気泡が形成されることを抑制する。
【解決手段】積層体の製造方法は、第1シート材及び第2シート材の少なくとも一方に、感圧式の接着剤によって構成される接着層を形成する工程と、接着層を介して対向配置された第1シート部材及び第2シート部材を、一対の治具で押圧することによって、第1シート部材及び第2シート部材を互いに接着する工程と、を備える。接着する工程では、第1シート部材と一対の治具の一方との間、及び/又は、第2シート部材と一対の治具の他方との間に、弾性体が設けられており、弾性体は、一対の治具による押圧方向において、少なくとも部分的に接着層と重複する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1シート部材及び第2シート部材を含む複数のシート部材が積層された積層体の製造方法であって、
前記第1シート材及び前記第2シート材の少なくとも一方に、感圧式の接着剤によって構成される接着層を形成する工程と、
前記接着層を介して対向配置された前記第1シート部材及び前記第2シート部材を、一対の治具で押圧することによって、前記第1シート部材及び前記第2シート部材を互いに接着する工程と、
を備え、
前記接着する工程では、前記第1シート部材と前記一対の治具の一方との間、及び/又は、前記第2シート部材と前記一対の治具の他方との間に、弾性体が設けられており、
前記弾性体は、前記一対の治具による押圧方向において、少なくとも部分的に前記接着層と重複する、
製造方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記接着層は、既定のシールラインに沿って形成され、
前記弾性体の厚みは、前記シールラインの長手方向に垂直な断面において、特定の一箇所で最大となるとともに、当該一箇所から前記シールラインの幅方向へ離れるにつれて単調減少している、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記弾性体の前記特定の一箇所は、前記シールラインの長手方向に垂直な前記断面において、前記弾性体の中央部分に位置する、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記シールラインの長手方向に垂直な前記断面において、前記弾性体の中央部分は突出している、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記積層体は、燃料電池セルであり、
前記第1シート部材は、膜電極複合体を支持する支持フレームであり、
前記第2シート部材は、その一方の面が前記接着層を介して前記支持フレームに接着されるセパレータであり、
前記弾性体は、前記セパレータの他方の面に設けられたガスケットである、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、積層体の製造方法に関し、特に、少なくとも第1シート部材及び第2シート部材を含む複数のシート部材が積層された積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、積層体の製造方法が記載されている。この製造方法では、接着層を介して対向配置された第1シート部材及び第2シート部材が互いに接着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-113391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、燃料電池といった積層体の製造には、加熱式の接着剤が利用されてきた。これに代えて、感圧式の接着剤を採用することが考えられる。但し、加熱式の接着剤では、接着過程において固体から液体への相変化が生じるのに対して、感圧式の接着剤では、そのような相変化が生じない。そのため、感圧式の接着剤で形成された接着層とセパレータとの間に捕捉された気泡が、そのまま接着層中に残存するおそれがある。
【0005】
上記の実情を鑑み、本明細書は、感圧式の接着剤を採用した場合でも、接着層中に気泡が形成されることを抑制するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する技術は、少なくとも第1シート部材及び第2シート部材を含む複数のシート部材が積層された積層体の製造方法に具現化される。この製造方法は、前記第1シート材及び前記第2シート材の少なくとも一方に、感圧式の接着剤によって構成される接着層を形成する工程と、前記接着層を介して対向配置された前記第1シート部材及び前記第2シート部材を、一対の治具で押圧することによって、前記第1シート部材及び前記第2シート部材を互いに接着する工程と、を備える。前記接着する工程では、前記第1シート部材と前記一対の治具の一方との間、及び/又は、前記第2シート部材と前記一対の治具の他方との間に、弾性体が設けられており、前記弾性体は、前記一対の治具による押圧方向において、少なくとも部分的に前記接着層と重複する。
【0007】
上記した製造方法では、感圧式の接着剤で構成される接着層を介して対向配置された第1シート部材及び第2シート部材が、一対の治具で押圧されることによって、第1シート部材及び第2シート部材が互いに接着される。このとき、第1シート部材と一対の治具の一方との間、及び/又は、第2シート部材と一対の治具の他方との間に、弾性体が設けられている。当該弾性体は、一対の治具による押圧方向において、少なくとも部分的に接着層と重複する。このような構成によると、接着層には弾性体を介して、一対の治具による押圧荷重が作用するため、弾性体の有する柔軟性によって、接着層とシート部材との間から気泡が排除されやすい。これにより、感圧式の接着剤で形成された接着層中に、気泡が形成されることが抑制される。
【0008】
第2の態様では、前記第1の態様において、接着層は、既定のシールラインに沿って形成されてもよい。この場合、弾性体の厚みは、シールラインの長手方向に垂直な断面において、特定の一箇所で最大となるとともに、当該一箇所からシールラインの幅方向へ離れるにつれて単調減少していてもよい。このような構成によると、接着層には、一対の治具による押圧荷重が、幅方向の外側に向けて順に加えられていく。そのため、接着層とシート部材との間に気泡が捕捉され難く、かつ排除されやすい。これにより、感圧式の接着剤で形成された接着層中に、気泡が形成されることが抑制される。
【0009】
第3の態様では、前記第1又は前記第2の態様において、弾性体の特定の一箇所は、シールラインの長手方向に垂直な断面において、弾性体の中央部分に位置してもよい。このような構成によると、接着層には、一対の治具による押圧荷重が、幅方向の中央部分から両側に向けて、順に加えられていく。従って、接着層とシート部材との間に気泡がより捕捉され難く、より排除されやすい。これにより、感圧式の接着剤で形成された接着層中に、気泡が形成されることが抑制される。
【0010】
第4の態様では、前記1から前記第3の態様のいずれかにおいて、シールラインの長手方向に垂直な断面において、弾性体の中央部分は突出していてもよい。このような構成によると、幅方向の中央部分において、接着層とシート部材との間から気泡をより確実に排除することができる。これにより、感圧式の接着剤で形成された接着層中に、気泡が形成されることが抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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