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公開番号2025093418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209036
出願日2023-12-12
発明の名称乗客コンベアシステム
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類B66B 25/00 20060101AFI20250617BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】施設管理者の立ち会いがなくても乗客コンベアを起動し、当該乗客コンベアの状態を診断することが可能な乗客コンベアシステムを提供すること。
【解決手段】一実施形態に係る乗客コンベアシステムは、乗客コンベアの動作を制御する制御装置と、乗客コンベアの乗降部近辺に設置され、乗客コンベア上にいる利用者を検出するための検出装置と、を備える。制御装置は、乗客コンベアを起動する起動時刻を示す時刻情報を記憶する記憶部と、時刻情報によって示される起動時刻以降に、検出装置からの検出結果に基づいて、乗客コンベア上に利用者がいるか否かを継続的に判定する判定部と、起動時刻に判定部によって行われた判定の結果が乗客コンベア上に利用者がいない旨を示す場合、乗客コンベアを起動し、乗客コンベアを第1の運転モードで動作させ、乗客コンベアの状態を診断する情報処理部と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
乗客コンベアの状態を診断する乗客コンベアシステムであって、
前記乗客コンベアの動作を制御する制御装置と、
前記乗客コンベアの乗降部近辺に設置され、前記乗客コンベア上にいる利用者を検出するための検出装置と、を具備し、
前記制御装置は、
前記乗客コンベアを起動する起動時刻を示す時刻情報を記憶する記憶部と、
前記時刻情報によって示される前記起動時刻以降に、前記検出装置からの検出結果に基づいて、前記乗客コンベア上に利用者がいるか否かを継続的に判定する判定部と、
前記起動時刻に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいない旨を示す場合、前記乗客コンベアを起動し、前記乗客コンベアを第1の運転モードで動作させ、前記乗客コンベアの状態を診断する情報処理部と、を備えることを特徴とする、
乗客コンベアシステム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記情報処理部は、
前記第1の運転モードでの診断が終了した際に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいない旨を示す場合、前記第1の運転モードよりも移動速度が速い第2の運転モードで前記乗客コンベアを動作させ、前記乗客コンベアの状態をさらに診断し、
前記第2の運転モードでの診断が終了した際に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいない旨を示す場合、前記第2の運転モードよりも移動速度が速い第3の運転モードで前記乗客コンベアを動作させ、前記乗客コンベアの状態をさらに診断することを特徴とする、
請求項1に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項3】
前記情報処理部は、
前記各運転モードで各々行われた診断の結果を示す診断結果情報を、前記制御装置に接続された遠隔監視装置を介して、監視センタに送信することを特徴とする、
請求項2に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項4】
前記情報処理部は、
前記起動時刻に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいる旨を示す場合、前記乗客コンベアを起動せず、
前記第1の運転モードでの診断が終了した際に、または、前記第2の運転モードでの診断が終了した際に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいる旨を示す場合、診断に失敗した旨の診断結果情報を、前記監視センタに送信することを特徴とする、
請求項3に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項5】
前記情報処理部は、
前記起動時刻に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいる旨を示す場合、前記乗客コンベアを起動せず、
前記第1の運転モードでの診断が終了した際に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいる旨を示す場合、前記第1の運転モードでの診断の結果を示す診断結果情報を、前記監視センタに送信し、
前記第2の運転モードでの診断が終了した際に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいる旨を示す場合、前記第1の運転モードおよび前記第2の運転モードで各々行われた診断の結果を示す診断結果情報を、前記監視センタに送信することを特徴とする、
請求項3に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項6】
前記第1の運転モードは、低速運転モードであり、
前記第2の運転モードは、省エネ運転モードであり、
前記第3の運転モードは、通常運転モードであることを特徴とする、
請求項2に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項7】
前記検出装置は、投光器および受光器を含む赤外線ビームセンサであり、
前記投光器は、乗り口近辺のデッキカバー上に、赤外線ビームを照射する照射口を降り口側に向けて設置され、
前記受光器は、降り口近辺のデッキカバー上に、赤外線ビームを受光する受光面を乗り口側に向けて設置されることを特徴とする、
請求項1~請求項6のうちのいずれか1項に記載の乗客コンベアシステム。
【請求項8】
前記検出装置は、前記乗客コンベア上を撮影可能なカメラである、
請求項1~請求項6のうちのいずれか1項に記載の乗客コンベアシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアシステムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、乗客コンベア(例えば、エスカレータ、動く歩道など)は、運転が停止された状態でも階段や歩道として利用可能な構造を有しているため、乗客コンベアの運転が停止されていたとしても、当該乗客コンベア上に乗客(利用者)がいないとは限らない。乗客コンベア上に乗客がいる状態で、当該乗客コンベアが起動され、当該乗客コンベアの運転が開始されてしまうと、転倒などの事故が発生する可能性がある。このため、乗客コンベアを起動・停止する際には、当該乗客コンベアが設置された施設の管理者(以下、施設管理者と表記)が、現地において、乗客コンベア上に乗客がいないことを目視で確認して、乗客コンベアを起動・停止させる必要がある。
【0003】
ところで、エレベータにおいては、自動診断運転により当該エレベータを構成する各種機器の状態を示す情報(稼働情報)を収集することが行われている。しかしながら、乗客コンベアは、上記したように、当該乗客コンベアを起動・停止する際に施設管理者の立ち会いが必要なため、エレベータのような自動診断運転を行うことが難しいといった実情がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-211864号公報
特開2002-167157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、施設管理者の立ち会いがなくても乗客コンベアを起動し、当該乗客コンベアの状態を診断することが可能な乗客コンベアシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る乗客コンベアシステムは、乗客コンベアの状態を診断する。前記乗客コンベアシステムは、前記乗客コンベアの動作を制御する制御装置と、前記乗客コンベアの乗降部近辺に設置され、前記乗客コンベア上にいる利用者を検出するための検出装置と、を具備する。前記制御装置は、前記乗客コンベアを起動する起動時刻を示す時刻情報を記憶する記憶部と、前記時刻情報によって示される前記起動時刻以降に、前記検出装置からの検出結果に基づいて、前記乗客コンベア上に利用者がいるか否かを継続的に判定する判定部と、前記起動時刻に前記判定部によって行われた判定の結果が前記乗客コンベア上に利用者がいない旨を示す場合、前記乗客コンベアを起動し、前記乗客コンベアを第1の運転モードで動作させ、前記乗客コンベアの状態を診断する情報処理部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る乗客コンベアシステムの概略構成例を示す図である。
図2は、同実施形態における乗客コンベアシステムに含まれる一部要素の機能構成例を示すブロック図である。
図3は、同実施形態における乗客コンベアシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0009】
また、以下では、乗客コンベアシステムに含まれる乗客コンベアが「エスカレータ」である場合を説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る乗客コンベアシステムの概略構成例を示す図である。乗客コンベアシステムはエスカレータ10を含み、エスカレータ10を構成する各種機器の状態を診断可能なシステム(エスカレータ10を構成する各種機器の稼働情報を収集可能なシステム)である。図1に示すように、エスカレータ10は、例えば建物の下階と上階との間に傾斜して設置される。なお、図1に示す例では、下階側がエスカレータ10の乗り口であり、上階側がエスカレータ10の降り口である場合を想定している。
(【0011】以降は省略されています)

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