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公開番号2025092100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207758
出願日2023-12-08
発明の名称エレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 1/14 20060101AFI20250612BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】エレベータの乗りかごへの同乗を回避したい対象を有している利用者が、確実かつ容易にこの対象との同乗を回避してエレベータを利用することができるようにエレベータを制御するエレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】実施形態によればエレベータ制御装置は、第1登録情報記憶部と第1登録情報取得部と第1判定部と動作制御部とを備える。第1登録情報記憶部は、利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を記憶する。第1登録情報取得部は、乗場呼び登録操作を行った利用者の回避情報を、第1登録情報記憶部から取得する。第1判定部は、取得した回避情報で示される対象が乗りかご内にあるか否かを判定する。動作制御部は、乗りかご内に回避情報で示される対象があると判定すると、乗りかごを、乗場呼びの発生階を通過して走行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エレベータの利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を記憶する第1登録情報記憶部を備えたエレベータ制御装置が、
前記エレベータの乗場呼び登録操作を行った利用者の識別情報を取得し、取得した識別情報に対応する利用者の回避情報を、前記第1登録情報記憶部から取得し、
前記エレベータの乗りかご内の状況を示すかご内情報を取得し、取得したかご内情報に基づいて、取得した回避情報で示される対象が前記乗りかご内にあるか否かを判定し、
前記乗りかご内に前記対象があると判定すると、前記乗りかごを、前記乗場呼びの発生階を通過して走行させる、エレベータ制御方法。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
複数台のエレベータを群管理し、
利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を、利用者別回避情報として記憶する第2登録情報記憶部を備えたエレベータ群管理装置が、
前記複数台のエレベータの乗場呼びが登録されると、前記乗場呼びの登録操作を行った利用者の識別情報を取得し、取得した識別情報に対応する利用者の回避情報を、前記第2登録情報記憶部から取得し、
前記複数台のエレベータごとに乗りかご内の状況を示すかご内情報を取得し、取得したかご内情報に基づいて、取得した回避情報で示される対象が乗りかご内にあるか否かを前記複数台のエレベータごとに判定する第2判定部と、
前記対象が乗りかご内にあると判定したエレベータ以外のエレベータを、前記乗場呼びに応答させるエレベータとして割り当てる、エレベータ群管理方法。
【請求項3】
エレベータの利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を記憶する第1登録情報記憶部と、
前記エレベータの乗りかご内の状況を示すかご内情報を取得するかご情報取得部と、
前記エレベータの乗場呼び登録操作を行った利用者の識別情報を取得する第1乗場情報取得部と、
前記第1乗場情報取得部が取得した識別情報に対応する利用者の回避情報を、前記第1登録情報記憶部から取得する第1登録情報取得部と、
前記かご情報取得部が取得したかご内情報に基づいて、前記第1登録情報取得部が取得した回避情報で示される対象が前記乗りかご内にあるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部が、前記乗りかご内に前記対象があると判定すると、前記乗りかごを、前記乗場呼びの発生階を通過して走行させる動作制御部と、を備えるエレベータ制御装置。
【請求項4】
複数台のエレベータを群管理し、
利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を、利用者別回避情報として記憶する第2登録情報記憶部と、
前記複数台のエレベータごとに、乗りかご内の状況を示すかご内情報を取得する号機情報取得部と、
前記複数台のエレベータの乗場呼びが登録されると、前記乗場呼びの登録操作を行った利用者の識別情報を取得する第2乗場情報取得部と、
前記第2乗場情報取得部が取得した識別情報に対応する利用者の回避情報を、前記第2登録情報記憶部から取得する第2登録情報取得部と、
前記号機情報取得部が取得したかご内情報に基づいて、前記複数台のエレベータごとに、前記第2登録情報取得部が取得した回避情報で示される対象が乗りかご内にあるか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部が、前記対象が乗りかご内にあると判定したエレベータ以外のエレベータを、前記乗場呼びに応答させるエレベータとして割り当てる割当制御部と、
を備える、エレベータ群管理装置。
【請求項5】
前記第2登録情報記憶部は、前記複数台のエレベータの利用者ごとの回避対象の情報として、所定のステータスにある回避対象の情報を記憶し、
第2登録情報取得部は、前記第2乗場情報取得部が取得した利用者の識別情報に対応する、所定のステータスにある回避対象の情報を前記第2登録情報記憶部から取得し、
前記第2判定部は、前記号機情報取得部が取得したかご内情報に基づいて、前記複数台のエレベータの乗りかごごとに、前記第2登録情報取得部が取得した情報に対応する、所定のステータスにある回避対象がかご内にあるか否かを判定し、
前記割当制御部は、前記第2判定部が所定のステータスにある回避対象がかご内にあると判定したエレベータ以外のエレベータを、前記乗場呼びに応答させるエレベータとして割り当てる、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
【請求項6】
前記号機情報取得部は、前記複数台のエレベータの乗りかごごとのかご内情報として、各乗りかご内を撮影した撮像情報および各乗りかご内で収音した音情報を取得する、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
【請求項7】
前記複数台のエレベータそれぞれについて、乗場呼びが発生してから乗りかごが前記乗場呼びの発生階に着床して戸開するまでの待ち時間の予測値を算出する待ち時間算出部をさらに備え、
前記割当制御部は、前記待ち時間算出部が算出した待ち時間の予測値が所定値未満のエレベータのうち、最も待ち時間が短いエレベータを、前記乗場呼びに応答するエレベータとして割り当てる割り当て制御を行う、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
【請求項8】
前記第2乗場情報取得部は、前記乗場呼びの登録操作を行った利用者の表情を示す表情情報と、前記乗場呼びの登録操作が行われた乗場における前記乗場呼びの登録操作を行った利用者以外の待ち利用者の有無を示す待ち利用者有無情報を取得し、
前記号機情報取得部は、複数台のエレベータにおいて登録されたかご呼びの情報を取得し、
前記第2乗場情報取得部が取得した表情情報に基づいて、前記乗場呼びの登録操作を行った利用者が急いでいると認識し、前記待ち利用者有無情報に基づいて、前記乗場に前記乗場呼びの登録操作を行った利用者以外の待ち利用者がいないと判定し、且つ、前記号機情報取得部が、前記乗場呼びに割り当てられたエレベータにおいて前記乗場呼びの発生階を行先階とするかご呼びが登録されていないと判定すると、この割り当てられたエレベータの乗りかごが前記乗場呼びの発生階に着床したときの乗りかごの戸開時間を短縮させる動作指示部をさらに備える、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
【請求項9】
前記第2登録情報記憶部は、前記複数台のエレベータの全利用者を対象として予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す全利用者回避情報をさらに記憶し、
前記第2判定部は、前記号機情報取得部が取得したかご内情報に基づいて、前記割当制御部が前記乗場呼びに割り当てたエレベータの乗りかごに、前記全利用者回避情報で示される対象があるか否かを判定し、
前記割当制御部は、前記乗場呼びに割り当てたエレベータの乗りかごに、前記全利用者回避情報で示される対象があると前記第2判定部が判定したときに、前記乗場呼びの登録操作を行った利用者がこの判定結果を認識して同乗を回避する意思を示す操作を行ったことを検知すると、前記乗場呼びに応答させるエレベータを変更する、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
【請求項10】
前記第2乗場情報取得部は、前記乗場呼びの発生階を撮影した撮像情報を解析した情報に基づいて前記乗場呼び登録操作を行った利用者の識別情報を取得するかまたは、前記乗場呼びの発生階に設置された近距離無線通信器を介して、前記乗場呼び登録操作を行った利用者が携帯する利用者端末からこの利用者の識別情報を取得する、請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ制御方法、エレベータ群管理方法、エレベータ制御装置、およびエレベータ群管理装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータの利用者によっては、乗りかごへの同乗を回避したい対象を有している場合がある。例えば、乳児が泣くことや幼児が騒ぐことに対しては多くの利用者は理解しつつも、感染症に対する懸念が広がる中では、乗りかごのような密室空間において同乗を回避したいと考える利用者もいる。また、動物に関するアレルギー疾患を有する利用者は、ペットとの同乗を回避したいと考える。
【0003】
そのため、利用者が乗場呼び登録の操作を行い、これに応答して乗りかごが戸開したときに、この利用者が同乗を回避したい対象、例えば泣いている乳児、騒いでいる子供、またはペット等が乗りかご内にいた場合には、この利用者は乗車せずにこの乗りかごの出発を見送り、再度乗場呼び登録の操作を行って次に着床する乗りかごを待つことになる。
【0004】
このような事態が発生すると、利用者が複数回、乗場呼び登録の操作を行うことになるため利用者にとって不都合となるとともに、エレベータの運転効率も低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-151464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに鑑み、例えば、ペットとの同乗を回避したい利用者と、ペット同伴者との同乗を効率良く回避するために、これらの利用者のいずれかがエレベータの利用時に専用のボタン操作を行うことで、これらの利用者が同乗しないように乗りかごの運転を制御する技術がある。
【0007】
しかし、この技術を用いる場合、ペットとの同乗を回避したい利用者またはペット同伴者のいずれかがエレベータの利用の都度、専用ボタンを操作しなければならず、利用者にとって手間がかかるという問題があった。また、利用者がボタンの操作をし忘れると、同乗を回避できない場合があるという問題があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータの乗りかごへの同乗を回避したい対象を有している利用者が、確実かつ容易にこの対象との同乗を回避してエレベータを利用することができるようにエレベータを制御する、エレベータ制御方法、エレベータ群管理方法、エレベータ制御装置、およびエレベータ群管理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータ制御装置は、第1登録情報記憶部と第1登録情報取得部と第1判定部と動作制御部とを備える。第1登録情報記憶部は、利用者ごとに予め登録された、乗りかごへの同乗を回避したい対象を示す回避情報を記憶する。第1登録情報取得部は、乗場呼び登録操作を行った利用者の回避情報を、第1登録情報記憶部から取得する。第1判定部は、取得した回避情報で示される対象が乗りかご内にあるか否かを判定する。動作制御部は、乗りかご内に回避情報で示される対象があると判定すると、乗りかごを、乗場呼びの発生階を通過して走行させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態によるエレベータ制御装置を用いたエレベータシステムの構成を示す全体図である。
第1実施形態によるエレベータ制御装置に通信可能に接続された利用者端末に表示された回避情報の登録操作画面の一例である。
第1実施形態によるエレベータ制御装置が、登録利用者の回避情報を用いてエレベータ制御を実行する際の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態によるエレベータ群管理装置を用いたエレベータシステムの構成を示す全体図である。
第2実施形態によるエレベータ群管理装置が、登録利用者の回避情報を用いて割当処理を実行する際の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態によるエレベータ群管理装置が、全利用者回避情報を用いて割当処理を実行する際の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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