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公開番号2025090336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205516
出願日2023-12-05
発明の名称品質推定方法、品質推定装置及びコンピュータプログラム
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250610BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】射出成形機の動作に係る時系列の物理量データの推移を捉えて、成形品の品質を推定することができる品質推定方法を提供する。
【解決手段】射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを物理量データに関連付けて記憶し、成形品の品質推定中に取得した物理量データと、記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、該射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、
取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、
取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを前記物理量データに関連付けて記憶し、
成形品の品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、
成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する
品質推定方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
品質推定中に取得した物理量データが示す時系列波形と、前記記憶部が記憶する物理量データが示す時系列波形との差分に基づいて、成形品の品質を算出する
請求項1に記載の品質推定方法。
【請求項3】
射出成形サイクルを構成する工程が共通する複数の物理量データが示す時系列波形の差分に基づいて、成形品の品質を算出する
請求項2に記載の品質推定方法。
【請求項4】
前記物理量データを、前記射出成形機に設定された成形条件に関連付けて前記記憶部に記憶し、
成形条件が共通する複数の物理量データが示す時系列波形の差分に基づいて、成形品の品質を算出する
請求項2に記載の品質推定方法。
【請求項5】
前記射出成形機に設定された成形条件を反映した文字列と、該物理量データの収集期間とを含むフォルダ名を有するフォルダを作成し、
前記フォルダ名に含まれる前記収集期間に、前記フォルダ名に含まれる前記成形条件で射出成形したときに得られた物理量データを、ショット毎に前記フォルダに保存する
請求項4に記載の品質推定方法。
【請求項6】
射出成形が行われた日付と、時刻と、物理量データの検出時点を特定するための時間情報と、取得した物理量データと、該物理量データを取得したときに前記射出成形機の動作に係る指令値とを対応付けたファイルとして物理量データを記憶する
請求項5に記載の品質推定方法。
【請求項7】
品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データとに基づいて、成形条件に係る設定値の変更方法を特定する
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の品質推定方法。
【請求項8】
前記所定処理はアラーム報知に係る処理を含む
請求項1又は請求項2に記載の品質推定方法。
【請求項9】
品質推定中に取得した物理量データに基づいて算出される特徴量の増減又は周期的変化と、前記記憶部が記憶する物理量データに基づいて算出される特徴量の増減又は周期的変化とを比較することによって、成形品の品質を推定する
請求項1又は請求項2に記載の品質推定方法。
【請求項10】
処理部を備える品質推定装置であって、
前記処理部は、
射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、該射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、
取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、
取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを前記物理量データに関連付けて記憶し、
成形品の品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、
成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する
品質推定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、品質推定方法、品質推定装置及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
射出シリンダ内の樹脂の状態を監視する射出成形機であって、樹脂の可塑化のために消費される消費エネルギを検出し、消費エネルギに基づいて射出シリンダ内の樹脂の状態を推定することにより、成形品質を判別する射出成形機が開示されている(例えば、特許文献1)。具体的には、射出成形機は、検出された消費エネルギと、適当な品質の成形品を生成するために消費される標準的な電力量である基準電力量とを比較し、その差が所定以上となった場合、成形品の品質に問題があるものと判別する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-091424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1において成形品の品質を推定するために監視しているのは、消費エネルギの上下限値であり、その推移を監視していない。モニタ値の推移に成形品の品質異常に起因する変化が現れることがあるが、この変化を捉えることができず、成形品の品質異常を検出することができないことがある。
【0005】
本開示の目的は、射出成形機の動作に係る時系列の物理量データの推移を捉えて、成形品の品質を推定することができる品質推定方法、品質推定装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る品質推定方法は、射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、該射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを前記物理量データに関連付けて記憶し、成形品の品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する。
【0007】
本開示の一態様に係る品質推定装置は、処理部を備える品質推定装置であって、前記処理部は、射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、該射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを前記物理量データに関連付けて記憶し、成形品の品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する。
【0008】
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、射出成形機を用いた成形品の射出成形工程で得られる、該射出成形機の動作に係る時系列の物理量データを取得し、取得した物理量データをショット毎に記憶部に記憶し、取得した物理量データが得られたときに射出成形された成形品の品質を示す品質データを前記物理量データに関連付けて記憶し、成形品の品質推定中に取得した物理量データと、前記記憶部が記憶する物理量データ及び品質データとに基づいて、成形品の品質を算出し、成形品の品質が所定品質未満になった場合、所定処理を実行する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、射出成形機の動作に係る時系列の物理量データの推移を捉えて、成形品の品質を推定することができる品質推定方法、品質推定装置及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係る射出成形システムの構成例を示す模式図である。
実施形態1に係る基準データの収集処理手順を示すフローチャートである。
実施形態1に係るデータ収集処理手順を示すフローチャートである。
実施形態1に係るデータ収集方法を示す概念図である。
実施形態1に係るデータ収集方法によって保存されるファイルの内容を示す概念図である。
ロギングデータの項目の一例を示す図表である。
ロギングデータの項目の一例を示す図表である。
実施形態1に係る品質推定の処理手順を示すフローチャートである。
実施形態2に係る品質推定の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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