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公開番号2025089648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204397
出願日2023-12-04
発明の名称印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250609BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ドットの位置ズレ及び粒状性に起因した画質の低下を抑制することができる。
【解決手段】制御装置は、画像データが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、配列方向の一方向に沿って注目画素を順次変更させた後、他の一の画素列に対して他方向に沿って注目画素を順次変更させながら、注目画素について誤差拡散処理を行って、被印刷媒体に形成される注目画素のドットの種類を表すドットデータを生成するハーフトーン処理と、ドットデータに基づいてインク滴の吐出タイミングを補正値により補正する補正処理と、パス動作を含む印刷処理と、を実行させ、補正値は、今回のパス動作により形成されるドットと前回のパス動作により形成されるドットとの移動方向における位置ズレを補正する第1補正値と、複数のパス動作により形成されるドットから構成される画像の粒状性を低減する第2補正値と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インク滴を被印刷媒体に吐出するヘッドと、
前記ヘッドを移動方向に移動するキャリッジと、
前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
画像データが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、前記配列方向の一方向に沿って注目画素を順次変更させた後、他の一の画素列に対して他方向に沿って前記注目画素を順次変更させながら、前記注目画素について誤差拡散処理を行って、前記被印刷媒体に形成される前記注目画素のドットの種類を表すドットデータを生成するハーフトーン処理と、
前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを補正値により補正する補正処理と、
前記補正処理により前記吐出タイミングが補正された前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドを前記移動方向に沿って移動しながら前記ヘッドから吐出したインク滴により、前記被印刷媒体にドットを形成するパス動作と、前記搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送動作とを含む印刷処理と、を実行し、
前記補正値は、
今回の前記パス動作により形成される前記ドットと前回の前記パス動作により形成される前記ドットとの前記移動方向における位置ズレを補正する第1補正値と、
複数の前記パス動作により形成される前記ドットから構成される画像の粒状性を低減する第2補正値と、
を有している、
印刷装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記搬送方向における前記画像の解像度が前記ヘッドの解像度の奇数倍であるか否かを判定する解像度判定処理を実行し、
前記画像の解像度が前記ヘッドの解像度の奇数倍である場合、前記補正処理にて前記第2補正値を用いずに前記第1補正値により前記吐出タイミングを補正する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記搬送方向における前記画像の解像度が前記ヘッドの解像度の奇数倍であるか否かを判定する解像度判定処理を実行し、
前記画像の解像度が前記ヘッドの解像度の奇数倍でない場合、前記補正処理にて前記吐出タイミングを前記第1補正値及び前記第2補正値により補正する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記印刷処理を、前記被印刷媒体のうちの一の部分領域に対して複数回の前記パス動作により相補的にドットを形成するシングリング方式で行うか否かを判定する方式判定処理を実行し、
前記補正処理にて、
前記印刷処理を前記シングリング方式で行う場合、前記第2補正値を用いずに前記第1補正値により前記吐出タイミングを補正し、
前記印刷処理を前記シングリング方式で行わない場合、前記吐出タイミングを前記第1補正値及び前記第2補正値により補正する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記印刷処理により前記被印刷媒体に線図及び図画を印刷する場合、前記移動方向に沿って見て前記線図及び前記図画が重なっているか否かを判定する重なり判定処理と、
前記線図及び前記図画が重なっている場合、前記補正処理にて前記第2補正値を用いずに前記第1補正値により前記吐出タイミングを補正する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記線図及び前記図画が重なっていない場合には、前記補正処理にて、
前記第2補正値を用いずに前記第1補正値により前記線図の前記印刷処理におけるインク滴の吐出タイミングを補正し、
前記第1補正値及び前記第2補正値により前記図画の前記印刷処理におけるインク滴の吐出タイミングを補正する、
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記搬送方向に延びる第1マークを前記被印刷媒体に印刷するテスト印刷処理と、
印刷された前記第1マークに基づいて前記第1補正値を取得する第1取得処理と、
前記移動方向における寸法が前記第1マークよりも大きい第2マークの前記ドットデータが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、他の一の画素列を前記配列方向に沿って画素ごとにずらした場合の画像の粒状性評価値を演算する演算処理と、
前記粒状性評価値に基づいて前記第2補正値を取得する第2取得処理と、を実行する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記第2取得処理において、所定範囲の前記粒状性評価値を示す前記画素列のズレ量の代表値に基づいて前記第2補正値を取得する、
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記ヘッドは、量が互いに異なる複数種類のインク滴を吐出し、
前記制御装置は、
前記搬送方向に延びる第1マーク、及び、前記移動方向における寸法が前記第1マークよりも大きい第2マークを前記被印刷媒体に印刷するテスト印刷処理と、
印刷された前記第1マークに基づいて前記第1補正値を取得し、印刷された前記第2マークに基づいて前記第2補正値を取得する補正値取得処理と、を実行し、
前記テスト印刷処理にて、前記第1マークを前記第2マークよりも少ない種類のインク滴により印刷する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記テスト印刷処理により印刷された前記第2マークの面積は前記第1マークの面積よりも広い、
請求項9に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来印刷装置として、特許文献1のインクジェット印刷システムが知られている。このインクジェット印刷システムは、双方向印刷の往路及び往路のそれぞれにおいて罫線を印刷し、これらの罫線の主走査方向のズレが最も小さくなるように、インク滴の吐出タイミングを補正している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-156675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のインクジェット印刷システムでは、インク滴の吐出タイミングを補正することにより、主走査方向におけるインク滴の着弾位置のズレを低減している。しかしながら、主走査方向及び副走査方向に拡がる画像では、上記のような補正をしても粒状性の悪化による画質の低下が生じるおそれある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、位置ズレ及び粒状性に起因した画質の低下を抑制することができる印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様に係る印刷装置は、インク滴を被印刷媒体に吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動するキャリッジと、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、画像データが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、前記配列方向の一方向に沿って注目画素を順次変更させた後、他の一の画素列に対して他方向に沿って前記注目画素を順次変更させながら、前記注目画素について誤差拡散処理を行って、前記被印刷媒体に形成される前記注目画素のドットの種類を表すドットデータを生成するハーフトーン処理と、前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを補正値により補正する補正処理と、前記補正処理により前記吐出タイミングが補正された前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドを前記移動方向に沿って移動しながら前記ヘッドから吐出したインク滴により、前記被印刷媒体にドットを形成するパス動作と、前記搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送動作とを含む印刷処理と、を実行し、前記補正値は、今回の前記パス動作により形成される前記ドットと前回の前記パス動作により形成される前記ドットとの前記移動方向における位置ズレを補正する第1補正値と、複数の前記パス動作により形成される前記ドットから構成される画像の粒状性を低減する第2補正値と、を有している。
【0007】
本開示のある態様に係る印刷装置の制御方法は、インク滴を被印刷媒体に吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動するキャリッジと、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、を備える印刷装置の制御方法であって、画像データが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、前記配列方向の一方向に沿って注目画素を順次変更させた後、他の一の画素列に対して他方向に沿って前記注目画素を順次変更させながら、前記注目画素について誤差拡散処理を行って、前記被印刷媒体に形成される前記注目画素のドットの種類を表すドットデータを生成するハーフトーン処理と、前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを補正値により補正する補正処理と、前記補正処理により前記吐出タイミングが補正された前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドを前記移動方向に沿って移動しながら前記ヘッドから吐出したインク滴により、前記被印刷媒体にドットを形成するパス動作と、前記搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送動作とを含む印刷処理と、を実行させ、前記補正値は、今回の前記パス動作により形成される前記ドットと前回の前記パス動作により形成される前記ドットとの前記移動方向における位置ズレを補正する第1補正値と、複数の前記パス動作により形成される前記ドットから構成される画像の粒状性を低減する第2補正値と、を有している。
【0008】
本開示のある態様に係るコンピュータプログラムは、インク滴を被印刷媒体に吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動するキャリッジと、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、を備える印刷装置のコンピュータに、画像データが有する配列方向に沿った複数の画素列のうちの一の画素列に対し、前記配列方向の一方向に沿って注目画素を順次変更させた後、他の一の画素列に対して他方向に沿って前記注目画素を順次変更させながら、前記注目画素について誤差拡散処理を行って、前記被印刷媒体に形成される前記注目画素のドットの種類を表すドットデータを生成するハーフトーン処理と、前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを補正値により補正する補正処理と、前記補正処理により前記吐出タイミングが補正された前記ドットデータに基づいて、前記ヘッドを前記移動方向に沿って移動しながら前記ヘッドから吐出したインク滴により、前記被印刷媒体にドットを形成するパス動作と、前記搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送動作とを含む印刷処理と、を実行させ、前記補正値は、今回の前記パス動作により形成される前記ドットと前回の前記パス動作により形成される前記ドットとの前記移動方向における位置ズレを補正する第1補正値と、複数の前記パス動作により形成される前記ドットから構成される画像の粒状性を低減する第2補正値と、を有している。
【発明の効果】
【0009】
第1補正値によりインク滴の吐出タイミングを補正することにより、ヘッドの移動方向におけるドットの位置ズレを低減することができる。また、第2補正値によってインク滴の吐出タイミングを補正することにより、画像の粒状性を向上することができる。
【0010】
本開示の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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