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公開番号2025088465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203179
出願日2023-11-30
発明の名称貫接合構造の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04G 21/14 20060101AFI20250604BHJP(建築物)
要約【課題】木質柱及び木質梁の貫接合構造において、貫接合部の応力の偏在を抑制することを目的とする。
【解決手段】木質梁40が貫通された木質柱20の貫通孔22の両側において、木質梁40の上面40Uと貫通孔22の上側内壁面22Uとの間に一対の楔部材80をそれぞれ嵌め込む貫接合構造の施工方法であって、一対の楔部材80と、一対の楔部材80の外側に配置されるとともに互いに連結された一対の反力部材62との間のジャッキ70を伸長させ、反力部材62に反力をとって、楔部材80を木質梁40の上面40Uと貫通孔22の上側内壁面22Uとの間に押し込む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
木質梁が貫通された木質柱の貫通孔の両側において、前記木質梁の上面と前記貫通孔の上側内壁面との間に一対の楔部材をそれぞれ嵌め込む貫接合構造の施工方法であって、
一対の前記楔部材と、一対の前記楔部材の外側に配置されるとともに互いに連結された一対の反力部材との間のジャッキを伸長させ、前記反力部材に反力をとって、前記楔部材を前記木質梁の上面と前記貫通孔の上側内壁面との間に押し込む、
貫接合構造の施工方法。
続きを表示（約 160 文字）【請求項２】
一対の前記楔部材と一対の前記反力部材のとの間にそれぞれ設けられたジャッキを伸長させる、
請求項１に記載の貫接合構造の施工方法。
【請求項３】
前記反力部材は、保護カバーを介して前記木質梁の上面に載置される、
請求項１又は請求項２に記載の貫接合構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、貫接合構造の施工方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
木質柱及び木質梁の貫接合構造において、木質柱の貫通孔に両側から打ち込まれた一対の楔部材の各々を圧縮バネによって貫通孔側へ付勢することにより、地震時における一対の楔部材の抜けを抑制する連結構造が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
また、木質柱及び木質梁の貫接合構造において、木質柱の貫通孔に両側から打ち込まれた一対の楔部材をボルト及びナットで連結することにより、地震時における一対の楔部材の抜けを抑制する連結構造が知られている（例えば、特許文献２，３参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－０５６６４７号公報
特開２０１０－００７４３６号公報
特開２０１１－１６２９３８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、木質柱及び木質梁の貫接合構造では、木質柱の貫通孔の両側から、当該貫通孔の上側内壁面と木質梁の上面との間に、楔部材がハンマー等によって打ち込まれる。
【０００６】
しかしながら、この場合、木質柱の貫通孔の両側に打ち込まれる一対の楔部材の打ち込み量に差が生じ易く、貫接合部に応力が偏在する可能性がある。
【０００７】
本発明は、上記の事実を考慮し、木質柱及び木質梁の貫接合構造において、貫接合部の応力の偏在を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１に記載の貫接合構造は、木質梁が貫通された木質柱の貫通孔の両側において、前記木質梁の上面と前記貫通孔の上側内壁面との間に一対の楔部材をそれぞれ嵌め込む貫接合構造の施工方法であって、一対の前記楔部材と、一対の前記楔部材の外側に配置されるとともに互いに連結された一対の反力部材との間のジャッキを伸長させ、前記反力部材に反力をとって、前記楔部材を前記木質梁の上面と前記貫通孔の上側内壁面との間に押し込む。
【０００９】
請求項１に係る貫接合構造の施工方法によれば、一対の楔部材と、一対の楔部材の外側に配置されるとともに互いに連結された一対の反力部材との間のジャッキを伸長させる。これにより、ジャッキが、反力部材に反力をとって、楔部材を木質梁の上面と貫通孔の上側内壁面との間に押し込む。
【００１０】
この結果、ジャッキの押込み力が、一対の反力部材を介して一対の楔部材に略均等に作用するため、木質柱の貫通孔に対する一対の楔部材の押込み量を略均等にすることができる。したがって、木質柱及び木質梁の貫接合部の応力の偏在を抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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