特許ウォッチ

公開番号2025088464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203178
出願日2023-11-30
発明の名称木質柱梁の貫接合構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/26 20060101AFI20250604BHJP(建築物)
要約【課題】貫接合された木質柱及び木質梁を有する架構において、地震時における架構の変形量を低減することを目的とする。
【解決手段】木質柱梁の貫接合構造は、木質柱と、木質柱に形成された貫通孔を貫通する木質梁と、木質梁の梁幅方向に沿って配置され、貫通孔内に配置される木質梁の仕口部と木質柱とを接合する複数の接合部材と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
木質柱と、
前記木質柱に形成された貫通孔を貫通する木質梁と、
前記木質梁の梁幅方向に沿って配置され、前記貫通孔内に配置される前記木質梁の仕口部と前記木質柱とを接合する複数の接合部材と、
を備える木質柱梁の貫接合構造。
続きを表示（約 140 文字）【請求項２】
前記接合部材は、前記仕口部を前記梁幅方向に貫通する、
請求項１に記載の木質柱梁の貫接合構造。
【請求項３】
前記木質梁の上面と前記貫通孔の上側内壁面との間に配置される楔部材を備える、
請求項１又は請求項２に記載の木質柱梁の貫接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、木質柱梁の貫接合構造に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
通しの木質柱と、木質柱の両側に配置された木質梁との接合構造が知られている（例えば、特許文献１，２参照）。
【０００３】
また、土台のほぞ孔に柱のほぞ突起を嵌入させた状態で、ほぞ突起及びほぞ孔にそれぞれ形成された透孔に、金属棒にゴム被覆を施したコミセンを打ち込むほぞ接合構造が知られている（例えば、特許文献３参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００１－１０７４７３号公報
特開２００２－０３８５９１号公報
特開平０９－１５８３３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、木質柱と木質梁との貫接合部では、地震時の変形量が大きくなり易く、これらの木質柱及び木質梁を有する架構の変形量（せん断変形量）も大きくなる可能性がある。
【０００６】
本発明は、上記の事実を考慮し、貫接合された木質柱及び木質梁を有する架構において、地震時における架構の変形量を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に記載の木質柱梁の貫接合構造は、木質柱と、前記木質柱に形成された貫通孔を貫通する木質梁と、前記木質梁の梁幅方向に沿って配置され、前記貫通孔内に配置される前記木質梁の仕口部と前記木質柱とを接合する複数の接合部材と、を備える。
【０００８】
請求項１に係る木質柱梁の貫接合構造によれば、木質梁は、木質柱に形成された貫通孔を貫通する。また、複数の接合部材は、木質梁の梁幅方向に沿って配置される。これらの接合部材によって、木質柱の貫通孔内に配置される木質梁の仕口部と木質柱とが接合される。
【０００９】
このように複数の接合部材によって木質梁の仕口部と木質柱とを接合することにより、地震時における木質柱と木質梁との貫接合部の変形量（せん断変形量）を効率的に低減することができる。したがって、地震時において、木質柱及び木質梁を有する架構の変形量（せん断変形量）も効率的に低減することができる。
【００１０】
請求項２に記載の木質柱梁の貫接合構造は、請求項１に記載の木質柱梁の貫接合構造において、前記接合部材は、前記仕口部を前記梁幅方向に貫通する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許