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公開番号2025088365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203032
出願日2023-11-30
発明の名称タイヤモールド
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29C 33/02 20060101AFI20250604BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】サイドモールドに要求される強度を確保しつつ、トレッドモールドとサイドモールドとの合せ面を通してタイヤモールドの内部に溜まったガスを排出させることが可能な、タイヤモールドを提供する。
【解決手段】タイヤモールド1は、モールド2と、モールド3とを備える。モールド3の合せ面側内面F31は、内側に傾斜しており、モールド3には、合せ面側内面F31及び合せ面Fm3に開口する貫通孔5が形成されている。モールド3は、合せ面Fm3に、貫通孔5に通じる連通溝6が形成されている。連通溝6は、モールド2,3を合わせた状態で貫通孔5に通じる連通路R6を形成する。さらにモールド3は、合せ面Fm3に、連通溝5に通じる凹部7が形成されている。凹部7は、モールド2,3を合わせた状態で連通路R6に通じるとともに貫通孔5及び連通路R6の全容積よりも大きな容積を有する充填空間S7を形成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
トレッドモールドと、サイドモールドとを備える、タイヤモールドであって、
前記サイドモールドの内面のうちの、前記トレッドモールドとの合せ面に連なる合せ面側内面は、前記トレッドモールドとの合せ面に向かうにしたがって内側に傾斜しており、
前記サイドモールドには、貫通孔が形成されており、前記貫通孔の一方端は、前記サイドモールドの合せ面側内面に開口しており、当該貫通孔の他方端は、前記トレッドモールドとの合せ面に開口しており、また、
前記サイドモールドは、前記トレッドモールドとの合せ面に、前記貫通孔の前記他方端に通じる一方端を有し当該一方端から前記サイドモールドのタイヤ軸線方向外側に向かって延在する連通溝が形成されており、前記連通溝は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記貫通孔に通じる連通路を形成し、さらに、
前記サイドモールドは、前記トレッドモールドとの合せ面に、前記連通溝の他方端に通じる凹部が形成されており、前記凹部は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記連通路に通じるとともに前記貫通孔及び前記連通路の全容積よりも大きな容積を有する充填空間を形成する、タイヤモールド。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記充填空間は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記タイヤモールドの外部に対して閉じられた閉空間である、請求項1に記載されたタイヤモールド。
【請求項3】
前記貫通孔の内部に、スプリングベントが配置された、請求項1又は2に記載されたタイヤモールド。
【請求項4】
前記凹部を、前記トレッドモールドとの合せ面の内端からタイヤ軸線方向外側に20mm以上離れた位置に配置した、請求項1又は2に記載されたタイヤモールド。
【請求項5】
前記貫通孔を、前記トレッドモールドとの合せ面の内端から当該サイドモールドの合せ面側内面に沿って8mm以下の位置に配置した、請求項1又は2に記載されたタイヤモールド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤモールドに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来のタイヤモールドとしては、トレッドモールドとサイドモールドとの合せ面側内面が傾斜面を形成するタイヤモールドにおいて、当該タイヤモールドの合せ面側内面に溜まった空気をモールド内面の法線方向に排出するため、サイドモールドの合せ面側内面をトレッドモールドとの合せ面に通じさせる通気孔をサイドモールドに形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-109366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記通気孔は、サイドモールドの合せ面に対して斜めに開口する貫通孔である。このため、サイドモールドに前記通気孔を設けるだけでは、タイヤモールドを型締めしたときに、トレッドモールドの合せ面が前記通気孔を塞いでしまうことになる。
【0005】
そこで、上記従来のタイヤモールドは、トレッドモールドとサイドモールドとの合せ面に、前記通気孔に通じる連通開口と呼ばれる空間を備えている。これによって、上記従来のタイヤモールドによれば、前記空間が前記通気孔をタイヤモールドの外部に連通させることができる。
【0006】
ところが、前記通気孔を前記空間に直結させるように、サイドモールドの合せ面には、前記空間の一部を形作る凹部が形成される場合、サイドモールドの合せ面Fにおいて、前記凹部を形成する位置は、サイドモールドに要求される強度が保たれるように設定する必要がある。このため、通気孔を前記空間に直結させる構成は有効でない。
【0007】
本発明の目的は、サイドモールドに要求される強度を確保しつつ、トレッドモールドとサイドモールドとの合せ面を通してタイヤモールドの内部に溜まったガスを排出させることが可能な、タイヤモールドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明のタイヤモールドは、トレッドモールドと、サイドモールドとを備える、タイヤモールドであって、前記サイドモールドの内面のうちの、前記トレッドモールドとの合せ面に連なる合せ面側内面は、前記トレッドモールドとの合せ面に向かうにしたがって内側に傾斜しており、前記サイドモールドには、貫通孔が形成されており、前記貫通孔の一方端は、前記サイドモールドの合せ面側内面に開口しており、当該貫通孔の他方端は、前記トレッドモールドとの合せ面に開口しており、また、前記サイドモールドは、前記トレッドモールドとの合せ面に、前記貫通孔の前記他方端に通じる一方端を有し当該一方端から前記サイドモールドのタイヤ軸線方向外側に向かって延在する連通溝が形成されており、前記連通溝は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記貫通孔に通じる連通路を形成し、さらに、前記サイドモールドは、前記トレッドモールドとの合せ面に、前記連通溝の他方端に通じる凹部が形成されており、前記凹部は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記連通路に通じるとともに前記貫通孔及び前記連通路の全容積よりも大きな容積を有する充填空間を形成する。本発明のタイヤモールドによれば、サイドモールドに要求される強度を確保しつつ、トレッドモールドとサイドモールドとの合せ面を通してタイヤモールドの内部に溜まったガスを排出させることが可能となる。
【0009】
(2)上記(1)のタイヤモールドにおいて、前記充填空間は、前記トレッドモールドと前記サイドモールドとを合わせた状態で、前記タイヤモールドの外部に対して閉じられた閉空間であることが好ましい。この場合、タイヤモールド内のガスが当該タイヤモールドの外部に流出しないことで、保温性に優れ、強度がより高められたタイヤモールドとなる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)のタイヤモールドは、前記貫通孔の内部に、スプリングベントが配置されていることが好ましい。この場合、スピュー等の外観不良が抑えられたタイヤを得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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